ハイブリッドスポーツカーおすすめTOP5!環境性能と楽しさを両立する選択
近年、ハイブリッドスポーツカーの注目度が高まっています。一見相反する速さと環境配慮が、技術進化によって共存できるようになりました。
スポーツカータイプの車は目的地へ移動することだけが目的ではなく、運転自体に喜びを求められる車です。ハイブリッドスポーツカーは、それにプラスして環境に配慮した車といえるでしょう。ハイブリッドスポーツカーの特徴を理解し、車選びにお役立てください。
※目次※
・スポーツタイプの車にもハイブリッドモデルが増えている
・ハイブリッドスポーツカーの選択で環境に配慮しつつ運転の楽しさも味わえる
・ハイブリッドスポーツカーのメリット・デメリットを理解することは自分に合う車選びにつながる
ハイブリッドスポーツカーおすすめTOP5
注目されるハイブリッドスポーツカーからおすすめ5車種を紹介します。それぞれのモデルがどのように運転の楽しさと環境性能を両立しているのかを詳しく解説しましょう。個性豊かな選択肢がそろっており、これから購入を検討されている方にとって選び方の参考になる情報を提供します。
トヨタ カローラ スポーツ
トヨタのカローラスポーツは、ハイブリッドシステムを搭載したスポーティーなコンパクトカーです。1.8Lの直列4気筒エンジンと高効率モーターを組み合わせた先進のハイブリッドシステムを採用し、力強い走りと低燃費を両立。WLTCモード燃費は29.5km/Lと優れた燃費性能を発揮します。スタイリッシュなエクステリアデザインに加え、スポーツシートやパドルシフトなどスポーティーな装備も充実。
ハイブリッドシステムならではの先進性とスポーツカーとしての魅力を兼ね備えた1台となっています。環境性能と走る楽しさを両立したハイブリッドスポーツカーとして、注目を集めています。
新車価格 |
247万円~297万8,100円 |
中古車価格 |
167万9,000円~302万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『カローラ スポーツ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタの中でも特に長い歴史を持つカローラシリーズで、2018年にスポーツハッチバックとして登場したのが「カローラ スポーツ」です。カローラシリーズに共通する実用性に加え、その名の通り本格的なスポーツ走行も楽しめます。実用性に優れた車内空間設計で、スポーツモデルでありながらも日常の足として使いやすいのが魅力です。
ホンダ CR-Z
ホンダのCR-Zは、スポーツカーとハイブリッドカーの魅力を融合させたモデルです。1.5L i-VTECエンジンとモーターを組み合わせたHondaハイブリッドシステムを採用し、2.0L車並みの加速性能と優れた燃費性能を両立させています。MTモデルではモーターアシストによる走りと操る楽しさを提供し、ハイブリッドカーの新たな可能性を切り開きました。
コンパクトな「低・短・ワイド」のボディに、俊敏なハンドリングを生む専用サスペンションとステアリングを組み合わせ、スポーツカーならではの軽快な走りが実感できる仕様です。胸躍るサウンドにもこだわった、他にはないハイブリッドスポーツカーとして高い評価を得ています。2017年に生産は終了しており、現在の購入手段は中古車販売店などに限られます。
中古車価格 |
59万9,000円~182万7,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『CR-Z(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ NSX
ホンダのNSXは、高性能なV型6気筒3.5Lツインターボエンジンと3つのモーターを組み合わせた「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載した次世代のハイブリッドスーパースポーツカーです。システム最高出力は573PSを誇り、モーターによる瞬時の駆動力制御と電子制御AWDにより卓越した走行性能を実現しました。
また、前輪のツインモーターユニットによるトルクベクタリング機能で自在な旋回性を発揮し、サーキットでも優れた運動性能を発揮します。エンジンとモーターのシームレスな協調制御により、スーパースポーツカーでありながら低燃費も両立し、最先端のハイブリッド技術を搭載したハイパフォーマンスマシンとして、高い評価を得たモデルです。
1990年に初代が販売されて一度は生産終了となりましたが、2017年にハイブリッド機能が搭載された新型が発売され、2022年販売終了しました。
中古車価格 |
1,762万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『NSX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ C-HR
トヨタのC-HRは、スタイリッシュなデザインと優れた走行性能を兼ね備えたハイブリッドコンパクトSUVです。1.8Lエンジンと2つのモーターを組み合わせたTHS IIシステムを搭載し、力強い加速と高い燃費性能を両立。カーブの多い道でも安定した走りを実現するダブルウィッシュボーン式リヤ・サスペンションや、アクティブコーナリングアシスト(ACA)などのスポーティーな装備も充実しています。
C-HRは、先進のハイブリッドシステムとスポーツカーの走りが融合した、ユニークなハイブリッドコンパクトSUVといえるでしょう。2023年7月をもって生産が終了し、中古車でのみ購入できます。
中古車価格 |
129万9,000円~327万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『CH-R(トヨタ)の中古車一覧 |新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 オーラ e-パワーニスモ
日産オーラNISMOは、e-POWERハイブリッドシステムとNISMOチューンによる走りが魅力のコンパクトスポーツカーです。最高出力136PSの専用チューンe-POWERユニットとリヤモーター搭載の専用グレードで、リニアな加速と上質な乗り心地、高い旋回性能を実現しています。
専用サスペンションやブレーキ、19インチアルミ、スポーティーな内装など装備も充実したモデルです。先進のハイブリッド技術とモータースポーツで培ったノウハウの融合により、日常でも本格的な走りが楽しめる1台といえるでしょう。
(参考:『オーラ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
新車価格 |
307万2,300円 |
中古車価格 |
289万9,000円~305万9,000円 |
(2024年11月時点)
ハイブリッド車とは?基本を確認
ハイブリッド車とは、ガソリンエンジンと電気モーターの2つの動力源を組み合わせた自動車のことです。低燃費や環境性能に優れ、多くの自動車メーカーからさまざまなモデルが販売されています。
ここではハイブリッド車の定義や仕組み、バッテリーの寿命について解説し、その特徴や魅力を探ります。
ハイブリッド車の定義
ハイブリッド車とは、ガソリンエンジンと電気モーターの2つの動力源を組み合わせた自動車のことを指します。一般的に、内燃機関(エンジン)とモーターを動力源とし、走行状況に応じて効率の良い方を使い分けることで、燃費の向上や環境負荷の低減を実現しています。
発進や加速時はモーターを使用し、減速時はモーターを発電機として作動させバッテリーに充電する回生ブレーキシステムを採用する仕組みです。また、停止時にはエンジンを停止させるアイドリングストップ機能も備えています。国も普及に力を入れており、税制優遇などの措置から普及促進が進められています。
ハイブリッド車の仕組み
ハイブリッド車にはパラレル方式、シリーズ方式、スプリット方式の3種類があります。パラレル方式は主にエンジンで走行し、発進や加速時にモーターがアシストするスタイルです。また、シリーズ方式はモーター主体で、エンジンは発電用と使い分ける仕様になります。
主力のスプリット方式はエンジンとモーターを状況に応じて細かく使い分けます。低速ではモーターのみで走行し、速度が上がるとエンジンに切り替えるなど、各動力源の特性を生かすことで効率的な走行と低燃費を実現。ランニングコストの低さもハイブリッド車の魅力です。
バッテリーの寿命は10年以上
ハイブリッド車のバッテリー寿命は、メーカー保証期間が5年または10万kmとなっていますが、実際の寿命はさらに長く、10年以上または15万km~20万kmに達する場合もあります。
駆動用バッテリーの性能が大幅に改善されたことで、ユーザーは長期間安心して車を利用できるようになりました。一方、補機バッテリーは定期的な交換が必要ですが、その寿命は4~5年程度です。ハイブリッド車は、速度に応じて動力源を切り替えることでエンジンの劣化を抑制でき、ガソリン車と比較して長寿命化が図られています。
ハイブリッドスポーツカーのメリット
ハイブリッドスポーツカーは、高い燃費性能と環境性能を備えながらも、スポーツカーならではのダイナミックな走りを楽しめる魅力的な車種です。ガソリン車と比べ、税制優遇措置も受けられるため、経済的なメリットもあります。
また、エンジンとモーターを効率的に使い分けることで、エンジンの長寿命化も期待できます。ここでは、ハイブリッドスポーツカーならではのメリットについて詳しく解説します。
燃費性能が高く環境に優しい
ハイブリッド車は、エンジンとモーターを組み合わせることで優れた燃費性能を発揮します。ガソリン車と比べて給油の頻度が減り、ランニングコストを大幅に抑えられるのが最大の魅力です。
また、消費する燃料が少ないことは、排出する二酸化炭素などの有害物質も少ないことを意味します。購入時のイニシャルコストはガソリン車より高くつきますが、長期的に見れば経済的であり、環境負荷の低減にも貢献できるエコカーです。燃費の良さは軽自動車からSUVまで幅広いカテゴリーで実証されており、ハイブリッド技術の優位性が際立っています。
エコカー減税の対象になる
エコカー減税の対象となる車は、国土交通省が定める排出ガス性能および燃費性能の基準をクリアしたハイブリッド車や電気自動車などです。減税率は燃費基準の達成度によって異なり、電気自動車などは非課税、2030年度燃費基準を120%以上達成した車は自動車重量税が免税になるなど、優遇措置が手厚いのが特徴です。
各自動車メーカーが対象車種を公表しているため、購入を検討する際はチェックしておくとよいでしょう。なお、制度の内容は適宜改変されるため、最新情報にも注目が必要です。
エンジンの寿命が長くなる
ハイブリッド車は、エンジンとモーターを併用することでエンジンへの負担を軽減し、トラブルのリスクを減らせます。モーターがアシストすることで、エンジンの回転数を抑えられるため、長いエンジン寿命が期待できるでしょう。
エンジンが長持ちすれば、燃費の悪化も防げ、将来の中古車査定でも高値がつく可能性があります。結果的に、次の車の購入資金として有利に働くというメリットもあるでしょう。ハイブリッド車は、エンジンの寿命を延ばすことで、経済面も優れているといえます。
ハイブリッドスポーツカーのデメリット
ハイブリッドスポーツカーは、高い燃費性能と優れた走行性能を兼ね備えた魅力的な車種ですが、いくつかのデメリットも存在します。車両価格が高額であることや、バッテリーや専用部品の交換費用が高額になることが購入時の障壁となるでしょう。また、静かな走行音は、歩行者に気付かれにくいというリスクも伴います。ハイブリッドスポーツカーを選ぶ際は、これらのデメリットを理解した上で、自分のニーズに合っているかを見極めることが重要です。
車両価格が高い
ハイブリッド車は、ガソリンエンジンと電気モーターの両方を搭載しているため、設計コストが高く、新車・中古車ともに車両価格がガソリン車と比べて高めに設定されています。
しかし、ハイブリッド車の優れた燃費性能により、長期的には燃料費の節約が可能であり、トータルコストではガソリン車との差が縮まる可能性があります。検討時には車両価格だけでなく、維持費も含めて総合的に判断することが重要です。
バッテリーや部品の交換の費用が高額
ハイブリッドスポーツカーの駆動用バッテリーや専用部品の交換費用は高額で、バッテリー寿命は5年から8年、走行距離は10万kmが目安とされています。しかし、過度な酷使により劣化が早まる可能性もあります。
駆動用バッテリーの交換費用は部品代と工賃込みで20万円から60万円程度、補機バッテリーの交換費用も3万円から4万円程度かかります。ハイブリッドスポーツカーを所有する際は、高額な交換費用を考慮し、バッテリー交換が必要になったタイミングで修理するか車の買い替えを検討するかの判断が重要です。
走行音が小さく、歩行者に気付かれにくい
ハイブリッドスポーツカーは、低速走行時にEVモードで走行するため、エンジン音が非常に小さいという特徴があります。この静かさは居住性の面ではメリットですが、安全面ではデメリットになる可能性があります。
歩行者や自転車利用者が、接近してくるハイブリッドスポーツカーの存在に気づきにくく、交通事故のリスクが高まる恐れがあるからです。特に、視覚障がい者や高齢者など、車の接近を音で判断することが多い方にとっては、注意が必要です。
メーカーによっては、人工的に走行音を発生させる装置を搭載するなどの対策を講じていますが、歩行者や自転車利用者への注意喚起は、運転者側の心がけも重要になるでしょう。
ハイブリッドスポーツカーを中古車で選ぶ時の注意点
ハイブリッドスポーツカーは、総じて車両価格の高さがネックです。そのため、新車ではなく中古を検討する場合もあるでしょう。ハイブリッドスポーツカーを中古車で選ぶ際は、通常の中古車選びに加えて、バッテリーの状態、足回りのコンディション、メンテナンス状況や修復歴などを慎重に確認することが重要です。
バッテリーの状態を確認する
ハイブリッドスポーツカーの中古車を選ぶ際は、バッテリーの状態を入念にチェックすることが重要です。ハイブリッド車のバッテリー寿命は、新車登録から5~10年が目安とされています。
バッテリーの劣化具合は、種類や前オーナーの運転状況によって異なります。劣化が進むと燃費効率が悪化するため、事前の確認が必要です。走行距離だけでは判断が難しいので、駆動用と補機用の2種類のバッテリーの状態について、販売店から詳しい説明を受けることをおすすめします。
保証がない場合は、購入前にバッテリーの診断を受けるのが賢明です。専門店などで診断してもらい、残存容量や状態を確認することで、交換時期や交換費用を見積もることができるでしょう。
試乗して足回りのコンディションを確認する
試乗してハイブリッドスポーツカーの足回りのコンディションを入念に確認することが重要です。ハイブリッド車は重量物(バッテリー)を搭載しているため、足回りやブレーキに負担がかかりやすいというデメリットがあります。
試乗では、ステアリング性能、加速力、制動力に問題がないかをチェックし、タイヤの残り溝や偏摩耗、ショックアブソーバーの減衰力なども確認しましょう。違和感があれば、整備士などの専門家に相談するのがおすすめです。
メンテナンス状況や修復歴を確認する
ハイブリッドスポーツカーの中古車購入時は、メンテナンス状況と修復歴の確認が重要です。メンテナンスノートで過去の履歴を把握しましょう。
「修復歴あり」の車は、骨格部分を損傷・修理した履歴があり、故障リスクが高いため購入は慎重に検討すべきです。ハイブリッド車の修理費用は高額になりやすいので、状態の良い車を選ぶことが賢明です。査定士が外観や塗装、ボディパーツの隙間などから修復歴を判断するので、違和感があれば購入は再考しましょう。
PRハイブリッドのクーペ
まとめ
ハイブリッドスポーツカーは、高い環境性能と走りの楽しさを両立した魅力的な選択肢です。優れた燃費性能やエコカー減税の対象となるメリットがある一方、車両価格の高さやバッテリー交換費用などのデメリットも考慮する必要があります。
中古車で選ぶ際は、バッテリーの状態や足回りのコンディション、メンテナンス状況や修復歴などを入念にチェックすることが重要です。自分のニーズや予算に合ったハイブリッドスポーツカーを見つけ、エコでスポーティーなドライビングを楽しみましょう。
▼ライタープロフィール
松永つむじ
Webライター
予備校講師からライターに転身した車特化ライター
車の情報だけでなく、MaaSやCASEをはじめ社会・産業・経済・ジェンダーなど、多岐にわたる車をテーマにした記事執筆に携わる。これまでの執筆数は500記事以上。
歴代の愛車は全てMT車の車好き&モータースポーツファン。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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