補助金で電気自動車をお得に購入する方法とは?3つの優遇措置を解説
カーボンニュートラルの動きが世界中で見られているなか、日本でもガソリンを使用しない電気自動車の普及が進んでいます。特に、電気自動車は購入時に補助金が利用できるため、工夫次第でガソリン車よりもお得に車を購入できるかもしれません。
まずは、電気自動車の特徴や利用できる補助金などに関して把握し、購入時に損をしないように務めましょう。この記事では電気自動車の概要や購入に役立つ補助金、中古で購入する場合のメリットや注意点などについて解説します。
※目次※
・電気自動車は補助金などで購入費用を抑えられる
・条件次第で補助金と優遇措置を併用できる
・中古電気自動車も選択肢に加えられる
電気自動車の基本知識
電気自動車は、現在、さまざまなメーカーで製造されています。まずは、メーカーそれぞれの特徴ではなく、電気自動車そのものについて知りましょう。
ここでは、電気自動車の基本的な知識とメリット・デメリットについて解説します。
電気自動車はどんな車?
電気自動車は、電気を動力にして走行する車のことです。そのため、ハイブリッド車や燃料電池車なども、広い意味で考えれば電気自動車に含まれます。
ただし、一般的な意味での電気自動車は「BEV」と呼ばれており、ガソリンエンジンを搭載しません。バッテリーに電気を充電し、モーターを回転させて走ります。そのため、ガソリン燃焼に伴う排ガスが発生せず、環境に優しい車です。
なお、電気自動車は、騒音や振動も少なく、燃費の良いことも特徴とされています。
電気自動車を購入するメリット
電気自動車を購入すると、以下のようなメリットがあります。
・補助金を利用できる
・環境に優しい
・維持費が安い
・災害時に役立つ
電気自動車を購入すると、国や自治体から支給されている各種の補助金を受け取れます。補助金を上手に活用できれば、お得に車を購入できるでしょう。また、ガソリンエンジンに必要なエンジンオイルを使用せず、ブレーキパッドが摩耗しづらいため、ガソリン車と比べて維持に必要なコストが抑えられます。
長所とされる特徴として、走行中にガソリンを燃やさないため、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)など環境問題の原因とされる物質を排出しないことも挙げられます。さらに、電気自動車は大容量の電池を搭載しているため、災害などで停電した際には自動車を非常電源として利用できます。
電気自動車を購入するデメリット
電気自動車の導入には、メリットだけでなく次のようなデメリットも存在します。
・価格が高い
・充電に時間がかかる
・航続距離が短い
電気自動車の多くは、ガソリン車と比べて価格設定が高い傾向にあります。補助金や減税措置などを利用すればある程度安く購入できますが、条件によっては減税措置などが受けられないこともあるため、購入前に確認しておくことがおすすめです。
また、電気自動車の充電は、ガソリン車の給油と比べて長い時間がかかります。特に外出先の充電スポットを利用する場合、混雑状況によっては充電待ちの渋滞が発生する恐れもあるでしょう。多くの電気自動車は、ガソリン車ほど長距離を走れない傾向にあります。最近の電気自動車は普段使いにおいて困らない程度の距離を走れますが、遠出の際は充電場所などを確認しておくと良いでしょう。
【2022年版】電気自動車の購入に使える補助金
環境保護のために電気自動車の普及が求められているものの、電気自動車は高価なモデルが多く、購入時のハードルが高いと考えている人も多くいます。多くのユーザーが電気自動車を購入できるようにするため、各種の補助金が支給されるようになりました。
ここでは、電気自動車の購入に利用できる補助金について詳しく解説します。
電気自動車・プラグインハイブリッド車・燃料電池自動車の導入補助金
令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」によると、以下のような条件の場合補助金が受けられます。
・補助対象
電気自動車やプラグインハイブリッド車、燃料電池自動車を購入する費用の一部が対象です。
・補助対象者
対象の車を購入する個人・法人・地方自治体などが該当します。
・補助の開始時期
令和3年11月26日以降に新車として新規登録・新規検査届出がされた場合に補助を受けられます。
・補助上限額
軽自動車以外の電気自動車は上限65万円、電動の軽自動車とプラグインハイブリッド車は上限45万円です。
地方自治体の電気自動車補助制度
全国の地方自治体でも、電気自動車に関する補助制度を設けているのが一般的です。また、CEV補助金だけではなく、水素ステーションの補助金や安全運転サポート車(サポカー)を購入・装置を装着した場合の補助金などもあります。
ここでは、いくつかの例を挙げます。
・東京都
車両・充電設備・水素ステーションがすべて補助されています。市区町村ごとの補助は内容がそれぞれで異なり、補助3種類をすべて実施しているのは羽村市のみです。
・大阪府
府での補助は行っていません。市町村単位では堺市と泉大津市が充電設備を設けています。
・福岡県
車両と水素ステーションの補助を行っています。3種すべての補助が受けられるのは、北九州市のみです。
エコカー減税(自動車重量税)の特例措置
「エコカー減税」と呼ばれる特例措置の利用も可能です。エコカー減税は、自動車重量税にかかる特例措置で、燃費・排ガス対策性能に優れた車を購入すると費用の一部を補助してくれます。適用期間は令和5年4月30日までです。
エコカー減税で補助される金額は、購入する車の環境性能ごとに異なります。たとえば、電気自動車や燃料電池自動車などは全額免税される一方、ハイブリッド車を含むガソリン車は設けられた基準を90%以上満たしていなければ全額免税されません。
【メーカー・車種別】電気自動車の補助見込額
電気自動車は国内外の多数メーカーから販売されており、モデルごとに購入補助が見込まれる金額は異なります。実際に補助される金額とは異なる可能性もありますが、補助見込額を把握できていれば電気自動車購入の予算計画を立てやすくなるでしょう。
そこで、主な電気自動車の補助見込額を、簡単な特徴とあわせてメーカーや車種別に紹介します。
電気自動車(外国車/普通車)
海外の自動車メーカーは積極的に電気自動車の販売・普及を進めており、日本国内で購入する際も補助が受けられます。以下に複数の例を挙げます。
・Audi e-tron
電動ながらパワフルな走行が可能で、会員登録すると日本全国の充電ステーションが利用できます。補助額は39.7万~46.6万円です。
・Peugeot E-208
専用アプリで充電やエアコンなどのリモート操作が行えます。補助額は55.4万円です。
・Volvo C40 Recharge
同社初となる電気自動車専用モデルで、内蔵の地図アプリで道沿いにある充電ステーションを検索できます。補助額は65万円です。
電気自動車(国産車/普通車)
日本の自動車メーカーも電気自動車へのシフトを強めており、国産の電気自動車を補助により購入しやすくなっています。以下に複数の例を挙げます。
・日産 アリア
電動の4輪制御技術を導入しており、電気自動車ながら2WDと4WDを切り替えて走行可能です。補助額は85万円です。
・ホンダ Honda e
加速性能が一般的な電気自動車以上に高く、発進・停止を繰り返す市街地でも快適に走行できます。補助額55.5万~71.1万円です。
・マツダ MX-30
多くの電気自動車以上に滑らかな動きと乗り心地の良さを実現しており、非常に気持ちよく走れます。補助額は39.9万~51.6万円です。
電気自動車(小型自動車/軽自動車)
車の電動化は、小型自動車や軽自動車でも進みつつあります。以下に複数の例を挙げます。
・FOMM FOMM ONE
神奈川県のベンチャー企業である、FOMMが販売している電気自動車です。近距離移動を考慮しており、水没しても水面を移動可能な構造で設計されています。補助額は34.8万円です。
・三菱 i-MiEV
比較的初期の電気自動車ながら、ガソリン車に近いUIや走行性能を発揮して快適なドライブが可能でした。補助額は44.3万円です。
・三菱 ミニキャブ・ミーブ
電気自動車としては珍しいバンタイプの車で、排ガスを気にせず食品や生花などの運搬が可能です。補助額は41万円です。
補助金見込額の注意点
電気自動車の購入時に受け取れる補助金は、必ずしも満額であるとは限りません。金額は審査会の審査を経て決定されるため、車両性能の変更などに応じて金額は変動します。そのため、補助金を申請する際には、必ず実際に受け取れる金額を確認しておきましょう。
審査は、各メーカーが新型モデルを発売する度に行われます。したがって、新モデルを狙っている場合は、補助金額のチェックも忘れてはいけません。電気自動車購入の予算計画を設定する際に、より正確な計画を立てられるよう工夫を行うと良いでしょう。
電気自動車は中古車でもメリットが大きい
電気自動車を購入する際は、新車だけでなく中古で買う選択肢もあります。中古車の購入には注意点もありますが、条件を満たせば新車を購入するよりも高い満足度を得られるでしょう。
ここでは、中古の電気自動車を購入する際のメリットと注意点を紹介します。
中古電気自動車は車両価格が比較的安価
中古の電気自動車は、ガソリン車と同様に新車より安く購入できます。多くの電気自動車は車両価格が高く、各種補助がないと家計への負担になることも珍しくありません。しかし、中古であれば、家計への負担を抑えつつ電気自動車の購入が可能です。
ただし、中古車の価格は、車のコンディションに大きく影響されます。あまりに安い車はコンディションの面で難があるケースも珍しくないため、安さを求めていてもある程度価格の下限は定めておくべきでしょう。コンディションが悪い車に乗っているとトラブルや事故などにつながる恐れもあります。
利用シーンによっては中古のデメリットが少ない
古い電気自動車に多く発生する問題として、電池の劣化が挙げられます。充電池は長期間何度も使用していると、徐々に劣化して電池消費のスピードが早くなる仕組みです。電池の消費スピードが上がると長距離を走りづらくなり、車で遠出するハードルが高くなります。特に旅行やレジャー目的での利用には少なからず支障が出るかもしれません。
しかし、遠出を考えずに近距離用のセカンドカーとして利用すれば、問題なく仕様できる場合があります。
補助金は適用外なので注意しよう
電気自動車を新車で購入する際には様々な補助金を利用できますが、中古で購入する場合は基本的に補助金を利用できません。エコカー減税やグリーン化特例であれば中古車でも認められますが、減免措置を受けられるタイミングに制限があります。具体的なタイミングは、新車登録年度や新車登録時・3年目の車検時などです。
一方で、中古車は販売価格自体が新車より安く設定されているため、補助金がなくとも新車ほど大きな負担にならない場合があります。目当ての車のコンディションや設定価格などを新車と見比べて、総合的により満足できる方法で購入しましょう。
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電気自動車を購入する場合、新車・中古車のどちらも多くの購入方法があります。幅広い選択肢のなかから最良の車種や購入方法を探せれば、お得感や安心感を強く覚えられて充実したカーライフが可能になるでしょう。
電気自動車の購入は、ネクステージをおすすめします。販売した車に豊富な保証を付帯させているため、車に詳しくない方でも不安の少ない中古車選びが行えます。
また、公式サイトでは、全国の店舗で販売されている車から豊富な条件での検索が行えます。メーカー・エンジン区分・ボディ種類・走行距離・色など、幅広い条件から自分の理想に最も近い車を選択可能です。検索した車の在庫確認や見積依頼もすぐに行えます。
まとめ
電気自動車は世界的に普及が推進されている車種のため、昔と比べて導入のハードルが低くなっています。ガソリン車との違いをよく理解して適切に利用できれば、日常生活の快適性が大きく向上するでしょう。
電気自動車によるカーライフを楽しむためには、少ないリスクでお買い得な電気自動車を購入できる場所を利用することがおすすめです。ネクステージで自分に最適な電気自動車を見つけ出して、クリーンかつ快適な生活を送っていきましょう。