4WDのおすすめ16車種を一挙紹介!特徴や2WDとの違いも解説
雪道や悪路での走行に不安を感じるとき、頼りになるのが4WDの車です。車選びのときには、2WDとの特徴や仕組みの違いが分からず、4WDを選ぶべきか迷うことがあるかもしれません。
この記事では、4WDの特徴や2WDとの違いをはじめ、候補車として検討したいおすすめ4WD車を紹介します。特に山道や雪道など、厳しい環境で車を利用する予定がある方は、4WDを検討してみましょう。
※目次※
・4WDは4輪全てにエンジンからの動力が伝わり、力強い走りができる仕組みの車。
・4WDは悪路走破性の高さや走行安定性の高さが向上する反面、コストが高くなりやすい。
・4WDを設定している車種は複数あるため、好みに合うモデルを探してみよう。
4WDと2WDの違い
車の駆動方式には4WDと2WDがあり、駆動方式の違いによって特性が大きく異なります。4WDは4輪全てに動力が伝わり、2WDは前輪もしくは後輪のみに動力が伝わった状態で走行が可能です。まずはこの2つの違いを紹介します。
4WDは四輪駆動のこと
4WDとは、四輪全てのタイヤにエンジンからの動力が伝わった状態で走行できる仕組みの車のことです。4WDは「Four-Wheel Drive」の略を意味しますが、「All‐Wheel Drive」の略であるAWDと呼ぶケースもあります。
四輪全てに動力が伝わることにより、泥や雪などの悪路でも安定した走行が可能になるのが大きな特徴です。4WDには2WDと切り替え可能なタイプや常に4WDで走行するタイプなど、いくつかの種類があります。
2WDは二輪駆動を指す
2WDとは、前輪または後輪の2つのタイヤにエンジンからの動力を伝えて走行する車を指します。2WDは「Two-Wheel Drive」を略した表現であり、前輪駆動を指すFFや後輪駆動を指すFRと呼ぶケースもあります。
FFは車両重量が軽い傾向があるため低燃費な傾向があり、広い室内空間を確保しやすいタイプです。FRはハンドリングしやすい傾向があります。
4WDには複数の種類がある
4WDシステムの違いにより、走行性能や使用感が大きく変わるため、それぞれの駆動方式を理解することが重要です。ここでは、パートタイム式、フルタイム式、オンデマンド式、アクティブオンデマンド式の4種類について、その特徴を解説します。
フルタイム式
フルタイム式の4WDは、常に全てのタイヤにエンジンからの動力を伝えるため、舗装路での安定した走行が特徴です。旋回するときにブレーキがかかるような感覚があるパートタイム4WDに比べ、フルタイム式は舗装路を走りやすい傾向があります。
日常使いの車に4WDを求めるときは、このタイプが重宝するでしょう。悪路走行に適したシステムではありませんでしたが、近年は技術の進化によって悪路走破性が向上しています。
パートタイム式
パートタイム式4WDは、シンプルな構造が特徴です。ドライバーが手動で2WDと4WDを切り替えることで、さまざまな走行状況に対応できます。
舗装路では2WD、悪路や滑りやすい路面では4WDハイ、さらに厳しいオフロードでは4WDローの設定が利用可能です。高い悪路走破性を持つ本格的なオフロード車には、この方式を採用している傾向があります。
オンデマンド式
オンデマンド式4WDは普段は2WDで走行し、必要なときにだけ4WDに切り替わる仕組みです。例えば、滑りやすい雪道で前後のタイヤに回転差が生じた際に、自動的に他のタイヤへも駆動力を伝えます。
このシステムは「スタンバイ式」とも呼ばれ、受け身な姿勢で4WDの利便性が得られるのが特徴です。
アクティブオンデマンド式
アクティブオンデマンド式は、電子制御で前後の駆動配分を細かく調整し、走行性能を最大限に引き出す仕組みです。トルクスプリット式と呼ぶこともあるこのシステムは自動制御だけでなく、手動切り替えに対応したモデルもあります。
路面状況を予測しながらクルマの挙動を最適化するため、ハンドリングや運転のしやすさが向上できる反面、コストが高い点がデメリットです。
4WDはどのような人におすすめ?
駆動方式を選ぶときは、重視する点がどこなのかによって適したタイプが異なります。4WDは悪路走破性や走行安定性に優れ、アウトドアシーンでも活躍しますが、強みがデメリットとなってしまうケースもあるでしょう。ここでは4WDがおすすめなケースと2WDがおすすめなケースを紹介します。
4WDがおすすめの人はどのような特性を求めるかによって選ぶべき車種が異なります。以下で、4WDを選ぶ際に特に注目すべきポイントや、具体的なケースについて解説します。
4WDは走破性の高さを求める方におすすめ
4WD車が向いているのは、悪路走破性の高さや走行安定性の高さを求める方です。4WDは2WDに比べて力強い走りができ、悪路走行を得意とします。走行安定性も高まるため、より快適な走りを求めるときは、4WDを検討すると良いでしょう。
ハイブリッド車にも4WDは存在するため、4WDの燃費を向上させたいときや室内空間の広さを確保したいときなどはハイブリッド車が候補となります。
低コストを目指すときは2WDを検討しよう
2WD車が向いているのは、コスト面の安さを求める方です。2WDは4WDに比べて低燃費で車両価格は安い傾向があるため、購入費用や燃料代が抑えやすいでしょう。
また、4WDに比べて荷室や足元などの室内空間が広い傾向があります。どちらの駆動方式が適しているかは求める要素によって異なるため、迷うときは2WDと4WDの実車を見ながら室内空間の広さなど比べてみるのもひとつの方法です。
4WDのおすすめ車種7選【軽自動車】
軽自動車にはスーパーハイトワゴンやSUVなど、さまざまなタイプが登場しています。コンパクトで使い勝手が良い軽自動車から、力強い走りができる4WD車を選びたいと思う方も多いのではないでしょうか。ここでは、4WDが選べる軽自動車を紹介します。
ダイハツ ムーヴ
ダイハツ ムーヴは、さまざまな派生車種が登場した軽自動車です。ベースモデルのムーヴは2014年に発売開始となった6代目モデルまで登場し、7代目の登場が延期となったため、2023年に販売終了となりました。
6代目ムーヴはDモノコックを採用し、ボディの軽量化や高剛性を実現しています。D-assist切替ステアリングスイッチが装備され、パワーモードとエコモードをワンタッチで選ぶことが可能です。
(参考:『ムーヴ(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ワゴンR
ワゴンRは運転席と助手席がベンチシートでつながっているため、車内での移動が楽です。シートの高さも適切に設計されており、頻繁な乗り降りでも体への負担がかかりにくくなっています。
また、キーレスプッシュスタートシステムにより、リモコンキーを携帯しているだけでドアの施錠・解錠やエンジンの始動が可能です。
(参考:『ワゴンR(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXは生活に溶け込むスタイリッシュな軽自動車で、広々とした室内空間を持つスーパーハイトワゴンです。「N-BOX」と「N-BOX CUSTOM」の2つのバリエーションがあり、それぞれにより個性を演出できるスタイルが用意されています。
2WDと4WDに加えてターボが設定されているのも特徴です。また、スロープモデルも用意されており、車椅子利用者への配慮が行き届いています。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ タント
タントは2代目モデルから助手席側のBピラーを取り除いたミラクルオープンドアを採用しているモデルです。2019年に登場した4代目モデルでは運転席ロングスライドシートを採用し、車から降りずに運転席から後席へと移動できるようになりました。
より上質なデザインのタントカスタムもラインアップしており、カラーバリエーションも豊富なため、好みに合わせて選択が可能です。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産 ルークス
日産ルークスは後席ロングスライドを採用し、運転席から後席に座ったお子さまへ手を伸ばせる設計が採用されています。広い室内空間は室内高さが139cmもあるため、小さなお子さまの着替えにも対応しやすいでしょう。
650mmの大開口スライドドアやハンズフリーオートスライドドアを搭載し、乗り降りのしやすさにこだわった設計です。
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ハスラー
スズキ ハスラーはアクティブな生活に寄り添う軽自動車で、高い走破性を持つ4WDシステムを採用し、雪道に対応するスノーモードを搭載しています。
滑りやすい路面へ対応するグリップコントロールに加え、急な下り坂で自動的に車速をコントロールするヒルディセントコントロールも備わっているのも特徴のひとつです。坂道などではパワーモードスイッチをONにすると、力強い加速力を発揮できます。
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ジムニー
スズキ ジムニーは高いオフロード性能を持ち、現在発売されている軽自動車では唯一のラダーフレーム構造モデルです。FRレイアウトを採用し、過酷な地形でも安定した走行を可能としています。
パートタイム4WDシステムを採用したジムニーは最低地上高が205mmと高く、障害物を乗り越えるときにアンダーボディーへ接触させない角度に配慮した設計です。
(参考:『ジムニー(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
4WDのおすすめ車種3選【コンパクトカー】
普通車の中でもサイズが小さなコンパクトカーは、小回りが利きやすく使い勝手の良いボディタイプです。ここでは、4WDが選べるコンパクトカーからピックアップして紹介します。
ホンダ フィット
ホンダフィットは、コンパクトなデザインと広々とした室内空間を持つコンパクトカーです。軽快な走りと高い燃費効率を実現しており、「e:HEV」ハイブリッドシステムも登場しています。
e:HEVはEVモード・ハイブリッドモード・エンジンモードという3つのモードから自動で切り替えて走るため、モーターとエンジンの特徴を生かしながら走行が可能です・
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産 ノート
日産ノートはガソリンエンジンで発電し、大出力モーターのみで駆動するe-POWER技術を採用しています。これにより、発進時からの驚異的な加速力と静かな走行が可能です。
4WD車は滑りやすい路面でも力強く減速でき、コーナリング性能や加速力も高いのが特徴です。街乗りに適した洗練されたデザインに加え、インテリアもゆとりのある快適な空間に仕上がっています。
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ プリウス
未来的なデザインが特徴のトヨタ プリウスは、ハイブリッドとプラグインハイブリッドの二種類のパワートレインを選べます。ハイブリッドには電気式4WDであるE-Fourを採用しており、乾いた路面での力強い発進などが可能です。
運転に集中しやすいコックピットや広々としたラゲッジスペースなど、日常使いしやすい設計が採用されています。
(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
4WDのおすすめ車種3選【SUV】
SUVは悪路走行を想定して設計されている傾向があり、街乗りだけでなくアウトドアに適したモデルが数多くラインアップしています。ここでは、4WDが設定されているSUVをピックアップして紹介します。
トヨタ RAV4
トヨタ RAV4は、路面に合わせて3つのモードから選択できる「マルチテレインセレクト」を搭載しているモデルです。オフロードや滑りやすい路面で走破性を向上できます。
RAV4は「力強いスタイリング」と「高い走破性」の両方を兼ね備え、アウトドアや長距離ドライブを楽しむときにも活躍するモデルです。大容量のラゲッジスペースは、キャンプや旅行時に役立ちます。
(参考:『RAV4(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スバル フォレスター
スバル フォレスターは、道路状況に関係なく安定したドライブを可能とするシンメトリカルAWDシステムを採用しているモデルです。走行モードには「インテリジェントモード」と「スポーツモード」が用意されており、燃費重視か加速重視かを選べます。
Dレンジで走行しているときにパドルを操作すると、一時的にMTのように加減速を操ることが可能です。
(参考:『フォレスター(スバル)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産 エクストレイル
日産エクストレイルはe-4ORCEを設定し、4WDの価値を大きく転換しています。厳しい環境での走行を意識しているため、氷結路や雪のワインディングなど、滑りやすい路面へも対応できる設計です。
くつろげる空間を意識した室内には、運転席・助手席・後席のエアコン独立温度調整機能も備わっています。
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
4WDのおすすめ車種3選【ミニバン】
ボディサイズが大きなミニバンは大人数で利用するケースもあることから、快適な室内空間や高い走行性能を求めたいと考える方も多いのではないでしょうか。ここでは、4WDが選べるミニバンをピックアップして紹介します。
日産 エルグランド
日産 エルグランドは、風格のあるフォルムとゆとりのある室内空間を誇るミニバンです。全席でゆったり座れる空間を確保しており、コンフォタブルキャプテンシートを採用した7人乗りと6:4分割ベンチシートを採用した8人乗りが設定されています。
全席を使ってもゆとりのあるラゲッジスペースは、シートスライド機能で奥行を調整でき、さまざまなシートアレンジに対応可能です。
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
三菱 デリカD:5
三菱 デリカD:5は高い走破性能を確保しているミニバンで、4WD性能とラフロードに対応できるボディ形状にこだわっています。ロングドライブの疲労を軽減するため、ロードノイズの軽減や遮音性能を向上する設計です。
質感にこだわったインテリアは、ソフト素材や木目調のアクセントパネルなど、心地よい空間を演出しています。
(参考:『デリカD:5(三菱)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ アルファード
トヨタ アルファードは電気式4WDシステムのE-Fourを採用し、路面状況を検知して乾いた路面での力強い発進などを可能としています。広々とした室内や快適な走りを実現するために採用されているのは、アルファードに最適化されたTNGAの新プラットフォームです。
室内は心地よい静けさを追求し、「音を入れない」「音を遮る」「音を吸音する」というこだわりにより快適な空間が実現しています。
(参考:『アルファード(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
4WDは全輪にエンジンの動力が伝わった状態で走行できるため、力強い走りができる駆動方式です。2WDに比べて滑りやすい路面や発進時の加速力などに貢献できる反面、燃料代や車両価格が高くなりやすい傾向があります。
車を選ぶときは、どのような環境で利用するのかによって最適なモデルは異なります。ライフスタイルなどを考慮して自分にぴったり合う1台を選びましょう。
▼ライタープロフィール
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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