軽自動車の中古相場は幾ら?50万円以下で買えるおすすめの10車種も紹介
軽自動車は普通車よりも車両価格や維持費が安いのが特徴です。低予算で車を購入したい方にとって、うれしいポイントといえるでしょう。しかし、近年中古車も相場が上がっています。具体的に中古の軽自動車はどれほどの金額で販売されているのでしょうか。
この記事では、中古軽自動車の相場目安、低予算で中古軽自動車を購入するポイント、相場以外にもチェックしたい部分を紹介します。この記事を読むことで、中古車選びに役立つ情報を得られるでしょう。
※目次※
・中古軽自動車の相場は、走行距離や年式といった基本情報だけでなく、人気度によっても変わる。
・中古車探しの際は、Webサイトからの情報だけでなく実車を自分の目で見て車選びすることが大切。
・中古車の中にはリセールバリューの高い車もある。将来的な売却も考慮するのであれば、リセールバリューの高い車を購入しよう。
軽自動車の中古車相場が決まる要素
中古車の購入で気になるのが、車両本体価格でしょう。軽自動車でも普通車と同じく、車の人気や年式、走行距離などにより相場は決まります。
相場は、半導体不足といった外因により日々変化するのが特徴です。ここでは中古軽自動車の価格相場について解説します。
年数や走行距離などで価格は左右される
軽自動車に限ったことではありませんが、中古車の価格は車両状態によって幅があり、簡単には相場を判断できません。中古車の価格にはさまざまな要因が影響しますが、主に下記の3つで決まります。
・年式
・走行距離
・修復歴の有無
一般的に、年式が古く走行距離が多いほど、中古車の価格は安くなる傾向にあります。年式が古い車や走行距離が多い車は、部品交換の頻度も増える分コストがかかり、部品の劣化によるトラブルのリスクも上がるためです。
また、年式が古い車はデザインや性能面、安全性から需要が低いことも価格が安くなる理由としてあります。
修復歴がある車も価格が安い傾向です。修復歴がある車とは、重要な部位である骨格部品を修復・交換している車のことで、事故を起こした全ての車が該当するわけではありません。
修復歴車は年式や走行距離にかかわらず予期せぬトラブルのリスクが高いことから、一般的に需要は低い傾向にあります。
状態以外も車両の価格に影響する
軽自動車に限らず、中古車の価格は需要と供給のバランスにも大きく影響されます。昨今の半導体不足により新車の生産が間に合わないことから中古車を購入する人が増え、結果的に中古車価格が上がりました。
ボディタイプや状態が同じ車あっても知名度や人気にも左右されます。グレードの違い、ディーラーオプションの有無が影響するのも特徴です。
また、モデルチェンジが行われるとモデルチェンジ後の新型に注目が集まることから、旧モデルの価格は安くなる傾向があります。
軽自動車の中古相場を調べる方法
中古の軽自動車は、車種にもよりますが本体価格10万円台から購入可能です。中古軽自動車の相場は、中古車販売店のWebサイトで調べられます。軽自動車は本体価格が安いものの、購入時にはいくつかの諸費用が別途必要です。
ここでは、軽自動車の中古車相場の調べ方や、本体価格以外の諸費用について解説します。
実際の販売価格を確認しよう
中古軽自動車の相場は、中古車販売店のWebサイトで調べましょう。Webサイトでは中古車を検索するページがあり、条件を入力するとおおよその相場が分かります。
すでに乗りたい軽自動車がある場合はメーカーや車種で絞り込み、メーカーや車種にこだわりがない場合は年式や走行距離、駆動方式などの条件でも検索可能です。
諸費用も含めて考えよう
軽自動車を購入するときは、車両本体価格に加え諸費用がかかります。購入を決める際には、車両価格に諸費用がプラスされた「支払総額」を確認しましょう。
中古車を購入する場合、諸費用の合計は本体価格の15%程度が目安です。本体価格だけで購入を決めてしまうと、予算オーバーになることもあるので注意しましょう。
諸費用には「法定費用」と「代行費用」の2種類があります。それぞれの一般的な内訳は以下の通りです。軽自動車の場合、約10万円~20万円の諸費用がかかります。
法定費用 |
代行費用 |
軽自動車税(種別割) 自動車重量税 環境性能割 自賠責保険料 消費税 リサイクル料金 |
検査登録代行費 保管場所届出手続代行費用 クリーニングや洗車などの費用 納車費用など |
中古軽自動車を選ぶときのポイント
すでに欲しい軽自動車が決まっていて、中古車販売店の在庫を探している方もいるのではないでしょうか。中古車はいくつかのポイントを押さえた上で購入することが大切です。
ここでは、中古の軽自動車を購入する際のポイントを3つ紹介します。これらのポイントを参考に車選びすることで、無理のない範囲で車を購入できるでしょう。
中古相場を考慮して予算を設定しよう
中古車購入でまず行うのは、購入予算の決定です。欲しい車から中古車を探そうとすると、予算オーバーしてしまい、支払いに負担がかかってしまうことも考えられます。初めに予算を決めることで、自然に車の選択肢を絞ることが可能です。
予算は年収をベースに決定します。具体的な予算の目安は「年収の半分」です。あくまで目安であるため、年収をベースとしながらも自身のライフスタイルや貯金額も考慮した上で予算を決めましょう。
相場から年式と走行距離で絞り込もう
車は、走行距離が短いほど価格が高く設定される傾向にあります。長く所有したい方にとってはメリットが大きく、選択肢に入れる方もいるでしょう。
しかし、中古車を選ぶ際は走行距離だけでなく年式も一緒に確認することが大切です。中古車の中には、製造から年数がたっているにもかかわらず走行距離が極端に少ない車が含まれていることもあります。
このような車は、ダメージの蓄積で購入後に故障するリスクも高いため、選ぶ際は注意が必要です。
実車を確認しよう
以前は雑誌を使って中古車を探す方法が主流でしたが、インターネットの普及により、中古車販売店のWebサイトからも中古車の在庫状況をチェックできるようになりました。手軽に探せるようにはなりましたが、実車は確認することをおすすめします。
Webサイトに掲載されている写真だけでは、車の状態が把握できないためです。中古車販売店に行き、自分の目で傷・へこみの有無、室内の汚れ・臭い、保証の充実度を確認しましょう。
中古軽自動車の相場以外に確認しておきたいポイント
中古の軽自動車は、価格の安さが魅力のひとつです。しかし、軽自動車を安さや人気だけで選ぶのはおすすめできません。軽自動車の購入時は低コストで済むものの、維持費やメンテナンス費用がかかるためです。
そのため、安心とお得が両立できるような軽自動車を選ぶようにしましょう。ここでは、具体的にどのような点に注意すればよいのか解説します。
年式と劣化を確認する
軽自動車の中古車を購入する際は、年式や走行距離、劣化具合などを忘れずに確認しましょう。
年式が古い車は価格設定が低めに設定されているのが一般的です。中には10年以内の車でもしっかりと整備されている中古車もありますが、その多くが走行距離10万kmを超えています。
年式が新しい場合も、走行距離も確認して購入を決めることが大切です。走行距離が多いとさまざまな部品交換が必要になるため、安く購入できても後からメンテナンス費用が多くかかる場合があります。
年式が古い車や走行距離が多い車の購入を検討するのであれば、点検記録簿で整備記録などもしっかりと確認しましょう。
リスクの高い車は避ける
修復歴のある車は、故障のリスクが高いため注意しましょう。「修復歴あり」とされる車は、事故によりフレームなど車の骨格部分が損傷し、修復・交換した車です。修復歴がない車に比べ本体価格が安く、お買い得と感じるでしょう。
修復歴がある車でも問題なく走行できる場合もありますが、時間の経過によって大きなトラブルを起こす可能性もあります。安全面での問題や修理費用などを考えると、お買い得とはいえません。
総支払額を計算しておく
中古車を購入する際に支払う金額は、車両価格分だけではありません。車両価格の他に、自賠責保険料・税金・代行手数料・納車前費用などの諸費用がかかります。
2023年10月の法改正以降、中古車の販売価格表示は支払総額表示へと義務化されました。支払総額は車両価格に諸費用を加えたもので、オプション費用などは含まれていません。
希望ナンバーを取得するための申請費用、任意保険料などは別途必要です。中古車を選ぶ際には、総支払額が幾らかチェックしましょう。
維持費を考慮しておく
軽自動車の中古車を購入するときには、維持費も考慮する必要があります。メンテナンス費用は、中古車の年式や走行距離によって違ってくるためです。年式が古く、走行距離が多いほど部品の交換頻度も増え、メンテナンス費用がかかる傾向にあります。
また、軽自動車の初年度検査年月によっては軽自動車税(種別割)、自動車重量税も変わってくることから、年式の新しい車やハイブリッド車のほうが税金は低く抑えられます。
相場以下になっている場合は?
車両価格の安い車を選ぶことも大切ですが、将来的なリセールバリューの高さも考慮して車選びすることをおすすめします。リセールバリューは、購入した車を将来再販する際にどの程度価値があるのかを示すものです。
車は、年数がたつほど車両価値が下がる傾向にあります。リセールバリューが高い車を選んで購入すれば、リセールバリューの低い車よりも高い金額で売却が可能です。
リセールバリューの高い車は、軽自動車では「スズキ ジムニー」「スズキ スペーシア」「スズキ スペーシアカスタム」「ダイハツ ムーヴキャンバス」「ホンダ N-BOXカスタム」などが該当します。
相場以下になっている場合は?
相場よりも低いのであれば、その理由をチェックしましょう。相場よりも低い理由は「過走行車」「年式が古い」「不人気のグレードやボディカラーである」といった分かりやすい理由だけでなく、修復歴があることや水害に遭ったことが理由の場合も考えられます。
相場より低いからと価格だけに着目して購入することは避け、なぜ安く購入できるのか理由を知り、納得した上で購入することが大切です。車を見て分からないときは、中古車販売店のスタッフに尋ねましょう。
相場50万円以下で手に入る!中古軽自動車10選
軽自動車といってもさまざまな車種があり、車選びに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。近年、軽自動車も価格は高騰していますが、中古車であれば低予算でも購入が可能です。
ここでは、50万円以下で購入できる中古車10車種を、中古車販売店「ネクステージ」の中古車価格とともに紹介します。
ダイハツ・タント
ダイハツの主力軽自動車であるタントの特徴は、ピラーレスのドアと広い室内設計です。車の概念を超えたライフパートナーとしての地位を築くほどで、ハイトワゴンだからこそ実現できた室内の広さは、子育て世代の方に人気があります。
2022年10月にはマイナーチェンジが行われ、同時にアクティブなスタイルのタント ファンクロスが新たに加わりました。
新車価格(税込み) |
135万3,000円~161万7,000円 |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
17万9,000円~214万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ・ワゴンR
ワゴンRは、1993年発売の初代モデルから使いやすさ、安全性、低燃費によって多くの人気を集めてきました。フロントシートはベンチシートを採用し、一般的なシートよりも座面が広いため快適に過ごせます。
中古車市場に流通している台数も多いため、希望の選択肢から条件に合ったものを見つけられるでしょう。
新車価格(税込み) |
129万4,700円~158万6,200円 |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
19万9,000円~144万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『ワゴンR(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ・ムーヴ
ムーヴは、1995年の初代モデルから手頃な価格と高い性能で人気を博してきたダイハツの代表的な軽自動車です。
ワゴンRのライバル車種として根強い人気を誇るムーヴも、中古車市場に多く流通しています。2023年6月で新車販売は終了しているため、気になる方は中古車をチェックしましょう。
新車価格 |
- |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
18万9,000円~155万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『ムーヴ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ・アルト
アルトは、コンパクトな軽自動車として発売当時から人気のある車種です。2021年12月のフルモデルチェンジでは、アルト初となるハイブリッド車が加わりました。
初代モデルは商用車のイメージが強かったものの、現行モデルはマイルドハイブリッドシステムやスズキ セーフティサポート、シートヒーターの採用などにより、普段使いの車としても人気があります。
新車価格(税込み) |
106万4,800円~150万400円 |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
17万4,000円~149万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『アルト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産・モコ
モコは、日産初の軽自動車として「スズキ MRワゴン」のOEMとして発売されました。かわいらしいフォルムやおしゃれなボディカラーが女性に人気で、室内空間の広さにも定評があります。
長時間運転しても疲れにくいシート設計や、狭い道での運転のしやすさも特徴です。ベースのMRワゴンが生産終了したことで、モコも2016年5月に販売を終了しました。中古車市場にはさまざまなボディカラー、年式のモコが流通しています。
新車価格 |
- |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
16万9,000円~87万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『モコ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ・N-BOX
N-BOXは、国内新車販売台数3年連続1位を獲得した大人気の軽自動車です。室内の広さや多彩なシートアレンジ、スタイリッシュなデザインなど、幅広い層の心をつかんでいます。
運転席に座ったときの視線はミニバンのように高く、進行方向の道路状況を把握しやすいのが魅力です。駐車時に見えにくい車両左側および後方の確認をサポートする「ピタ駐ミラー」を採用し、スマートな駐車をサポートします。
新車価格(税込み) |
164万8,900円~236万2,800円 |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
32万9,000円~194万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ・スペーシア
軽自動車を多く販売しているスズキの中でも、スペーシアは高い人気を誇ります。初代モデルから室内空間の広さと燃費の良さでファンを獲得してきました。
後部座席にはマルチユースフラップが設けられています(グレード別)。マルチユースフラップは、広く確保された後部座席付近の空間を有効活用するためのもので、オットマンや荷物落下防止として利用が可能です。
マイルドハイブリッドシステムの他、アイドリングストップ中も冷風をキープしてエンジン再始動時間を遅らせる「エコクール」を採用することで燃費性能を向上させています。
新車価格(税込み) |
153万100円~219万3,400円 |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
37万9,000円~202万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ・ライフ
ホンダ ライフは、1971年6月~2014年4月まで販売されていた軽自動車です。最終モデルの5代目ライフのグレードには「G」「C」「DIVA」「DIVA・ターボパッケージ」があり、それぞれFFと4WDが設定されていました。
かわいらしいスタイリングから女性にも人気がありましたが、生産終了を機にホンダの軽自動車シリーズ「Nシリーズ」へと引き継がれます。生産終了から10年以上たっても中古車市場には多くのライフが流通し、幅広い選択肢から車選びが可能です。
新車価格 |
- |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
19万9,000円~59万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『ライフ(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ・ミラ
1980年に登場したダイハツのミラは、小型ボディで視界も広く、運転が苦手なドライバーにも人気があった車です。ターボモデルや5速マニュアルミッションなどスポーティーなモデルもありました。
2018年に生産が終了し、現在は派生車種としてミライースが販売されています。ミライースはミラに対して低燃費、低価格を追求しているのが特徴です。
新車価格 |
- |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
22万9,000円~54万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『ミラ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ・MRワゴン
2001年に登場したスズキMRワゴンは、タウンカーとして新たなデザインを実現したことが評価され「2001-2002グッドデザイン賞」を受賞しています。
ボンネット形状を工夫し、Aピラーを起こすボディデザインとしたことで高い視認性を確保しているのが特徴です。取り回しやすさを重視したい方におすすめします。現在は生産が終了したため、購入を検討している方は中古車を探しましょう。
新車価格 |
- |
ネクステージの中古車価格(税込み) |
24万9,000円~72万9,000円 |
(2024年8月時点の情報です)
(参考:『MRワゴン(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
軽自動車の中古車相場は、年式・走行距離・ボディカラー・オプションなどの状態によって変わります。中古の軽自動車を選ぶ際は相場も大切ですが、年式と走行距離のバランスが適正か、現車を見て傷などがないかチェックすることも重要です。
相場よりも安く販売されている場合、年式の古さや修復歴など、何らかの理由があります。目に見えない理由を抱えていることもあるため、価格だけに着目するのではなく、なぜ相場よりも安いのか中古車販売店のスタッフに確認した上で購入しましょう。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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