車のスパークプラグの交換をしよう!寿命の目安や交換方法を紹介
エンジンの調子が悪いと感じたら、それはスパークプラグの劣化が原因かもしれません。スパークプラグはエンジンの点火に欠かせない部品であり、使用し続けることで徐々に劣化します。
劣化が進むと燃費やエンジンの効率に影響を及ぼしてしまうため、定期的な点検と交換が必要です。そこでこの記事では、車のスパークプラグの交換時期の目安や交換方法について紹介します。
※目次※
・車のスパークプラグは、エンジン内部で着火する重要なパーツのひとつ。
・車のスパークプラグは劣化すると燃費の悪化を招いたり、エンジンの始動が困難になったりする。
・車のスパークプラグの交換時期は種類によって異なり、一般プラグの場合は定期点検ごとに状態の確認が必要。
車のスパークプラグの役割
車のスパークプラグはエンジンが適切に動作するための重要な部品であり、交換するときは適合するプラグを選ぶ必要があります。まずはスパークプラグの役割について確認しましょう。
スパークプラグはエンジン内部で着火するパーツ
スパークプラグは、車のエンジンにおいて非常に重要な役割を果たすパーツのひとつです。エンジンは、燃料と空気が混合された混合気をシリンダ内で圧縮し、この混合気に着火することで動力を得ています。スパークプラグは、この着火のプロセスを担う部品です。
スパークプラグはエンジンのシリンダヘッドに取り付けられており、高電圧を受けることで電極間に火花を飛ばします。この火花が混合気に着火して燃焼が起こる仕組みです。その後は燃焼による膨張がピストンを押し下げてクランクシャフトを回転させる力となり、車が走行することが可能となります。
交換するときは適合するプラグを使用する
車のスパークプラグにはさまざまな種類があるため、交換する際には適合するものを確認して選ぶ必要があります。また、どの素材を選ぶのかによって耐久性や価格が変わり、最も安く買えるものであればニッケル合金を使用した一般プラグです。
その他には、耐久性能や着火性能に優れた白金プラグと、白金プラグよりも着火性能が高いイリジウムプラグがあります。白金とイリジウムを使用したスパークプラグも登場しているため、適合するスパークプラグから好みに合うものを選びましょう。
車のスパークプラグは劣化するとどうなる?
スパークプラグが劣化するとさまざまな症状が起こるため、車のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。ここでは、交換時期を迎えた際に現れる症状と、劣化したスパークプラグがどのような状態なのかを見てみましょう。
交換時期を迎えたときに起こる症状
スパークプラグが交換時期を迎えると、いくつかの症状が現れることがあります。まず、代表的な症状のひとつはエンジンの始動性の低下です。スパークプラグが劣化すると、混合気への着火が不十分となり、エンジンの始動が困難になる場合があります。
また、アイドリング時のエンジンの不安定さやエンストが起こることも兆候です。燃費が悪化したり加速が鈍くなったりすることも、スパークプラグの交換時期を示す兆候として挙げられます。
劣化したスパークプラグの状態
車のスパークプラグが劣化したときの一般的な状態として、くすぶり・焼けすぎ・電極消耗などが挙げられます。くすぶりは、スパークプラグにカーボンなどが蓄積する現象です。これにより、スパークプラグの放電が妨げられ、点火が不安定になります。
くすぶりは、短い距離の走行や低温時の運転が多い場合、または混合気が濃すぎるときに発生しやすい傾向です。
一方、焼けすぎは絶縁体が白く変色します。正しい点火時期を保てないことが原因のひとつです。電極消耗は酸化浸食により発生し、電極が丸みを帯びた状態になります。
車のスパークプラグの交換時期の目安
車のスパークプラグは、使用しているプラグの種類によって耐久性が異なります。車種や使用状況によっても交換時期が異なるため、自分の車がどのケースに当てはまるのかを確認しておくと良いでしょう。
ノーマルプラグは定期点検で状態を確認する
車のスパークプラグは種類によって耐久性が異なり、ノーマルプラグは12か月点検や24か月点検時に点検を行い、劣化しているときは交換を行います。
交換時期の目安は一般プラグの場合、乗用車は1万5,000km~2万km走行、軽自動車は7,000km~1万km走行です。車の特徴や使用状況によって異なるため、定期点検で劣化状況を確認しましょう。
長持ちする種類もある
エンジンに使われるスパークプラグの中には、特に長持ちするタイプとして白金プラグやイリジウムプラグがあります。これらは高温に強い白金やイリジウムを使用しているため、従来のプラグよりも耐久性があり、車の走行性能を長時間維持できます。
白金・イリジウムプラグを使用した乗用車の場合は6万km~10万km走行、軽自動車の場合は4万km走行もしくは24か月の経過が目安のひとつです。荷物を多く載せる機会が多い場合などは、より短い期間で交換時期を迎えるケースもあります。
車のスパークプラグの交換方法と費用の目安
車のスパークプラグの交換を行うときは、自分で対応する方法と業者へ依頼する方法の2つがあります。ここでは、車のスパークプラグの交換を行う際の工程と費用の目安を見てみましょう。
自分で交換する場合
スパークプラグ交換を自分で行うときは、適したサイズのレンチなどの道具を用意して行います。作業を始める前に、エンジンが冷えていることを確認しましょう。交換時にはプラグコードを抜いてプラグ周辺を清掃し、プラグを取り外して新しいプラグを取り付けます。
車種によってはプラグコードにカバーが付いている場合など、ボンネットを開けてプラグコードを抜くまでに工程が発生するケースもあるでしょう。自分で交換する場合はスパークプラグの購入費用として1本1,000円程度で済みますが、判断が難しいときは業者への依頼を検討しましょう。
業者へ依頼する場合
スパークプラグの交換を業者に依頼する際には、いくつかの選択肢があります。主な依頼先は、ディーラーやカー用品店、自動車整備工場です。ディーラーは高額になりがちですが、サービスが充実している点が魅力と言えるでしょう。
カー用品店ではディーラーより安価で種類も豊富にそろっていますが、持ち込みのプラグ交換には追加料金がかかることがあるかもしれません。自動車整備工場では費用が比較的安いですが、店舗によって技術に差があるのが特徴と言えます。スパークプラグは数本の交換が必要になり、工賃は依頼先によって異なりますが5,000円ほどが目安です。自分のニーズに合った方法で、スパークプラグの交換を行いましょう。
まとめ
車のスパークプラグはエンジンの性能を維持するために重要な部品であり、定期的な交換が求められます。スパークプラグが劣化すると、燃費の悪化やエンジンの始動不良などが起こることがあるため、適切なタイミングで交換を行いましょう。
交換作業は比較的簡単ですが、状況によってはカバーの取り外しなどの工程が発生するため複雑化します。そのため、作業に自信がない場合や特殊な工具が必要な場合は、業者への依頼を検討することがおすすめです。車の状態をしっかりと整えて、楽しいカーライフを過ごしましょう。
【この記事の執筆者】
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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