どのランキングを参考にする?30代の自動車保険選びを徹底解説
30代は20代と比べて収入は多くなる一方で、何かと出費も多くなる世代です。大きな出費のひとつである自動車保険を安くしたいところですが、保険をディーラー任せにしていたり、保険料の節約方法や保険の選び方についてわからないという方も多いのではないでしょうか。
本稿では、30代におすすめの自動車保険について、その選び方を解説します。現在加入している自動車保険の保険料を節約するために、内容を見直すポイントや注意点も紹介しますので、保険料を抑えるための参考にしてください。
※目次※
3.30代から自動車保険に加入するときに保険料を安くするコツ
・30代は自動車保険を見直すチャンス、まずランキングをチェックして自分に合いそうな保険会社を探そう
・30代は20代に比べて保険料が安くなりやすい、その上で割引の適用や条件の見直しでさらに安くできる
・安さに気を取られると、いざという時に困ることもある。保険料とともに補償内容も不足がないように注意しよう
30代の自動車保険選びはどのランキングをチェックする?
自動車保険は、それまでの代理店型に加えて通販型が増えたことで、多くの会社があり、どの保険会社がいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか。保険会社について知るためには、公表されているランキングを参考にするのがひとつの方法です。
ここでは自動車保険のランキングを項目ごとに紹介しますので、保険会社選びの参考にしてください。
人気・満足度ランキング
人気・満足度ランキングは、加入者数に加えて保険会社のサポート業務についての口コミやレビューの分析による満足度をそれぞれ点数化して合わせたものです。
例えばランキング1位の会社は、あるサイトの顧客満足度は上位ではありませんでしたが、別のサイトの顧客満足度では2位で、加入者数については1位となっており、個々のランキングを合わせた総合的な評価となっています。
保険料の安さランキング
保険料の安さランキングは、保険料見積もりにおいて年齢と等級、走行距離を変えた複数の条件を設定し、それらの条件で計算した各社の保険料を安い順に並べたものです。
複数の条件で見積もりをしているため、保険会社全体としての保険料の安さがわかり、保険料をできるだけ安くしたいという方向けのランキングです。
事故対応満足度ランキング
事故対応満足度ランキングは、事故対応に対する満足度調査の詳細も記載されている複数のサイトのランキングをまとめたものです。
ここでは保険料の安さランキングでは全く出てこなかった代理店型がランクインしています。全国に代理店があり、事故対応の経験が豊富なことがその理由でしょう。しかし、通販型でも専任担当者を設けるなど事故対応に力を入れている会社もあります。
30代の自動車保険料は20代に比べて安くなりやすい
保険料が決まる要素の中で、年齢は大きな割合を占めています。例えば医療保険は、年齢が上がるごとに保険料は高くなります。しかし、自動車保険の場合は年代により個別に保険料の基準が決められていて、20代より30代の方が保険料は安くなる傾向にあります。
なぜ自動車保険ではこのような仕組みになっているのでしょうか。ここでは20代よりも30代の保険料が安くなるのか、3つの主な理由について解説します。
運転者年齢の特約が設定できる
運転者年齢の特約とは、補償の対象となる運転者の年齢に制限を持たせるものです。具体的には、年齢条件から外れた人が運転していて事故が起きた場合には保険金が支払われないということになります。
年齢条件は21歳以上補償、26歳以上補償、30歳以上補償など複数あり、年齢制限なしと比べると、年齢条件が上がるにしたがって保険料が安くなります。保険会社によってはさらに上の年齢条件を設定している保険会社があり、年齢条件が適用される範囲も細かく決められているプランもあります。詳細は、保険会社の資料やホームページを確認しましょう。
事故のリスクが低い傾向がある
20代は運転免許を取得して期間が短い人が多いため、事故を起こすリスクが高い傾向にあります。慣れない雪道での走行やスピード重視の危険なドライブなどで、事故を起こす人も少なくありません。
30代になると運転にも慣れ、子供の送迎や家族旅行なども増えるため、危険な運転をする人が少なくなります。事故率が20代に比べて低くなることも、自動車保険の保険料が安くなる理由です。
ゴールド免許になる人が増える
20代に比べると30代はゴールド免許の所有率が高くなるため、保険料が安くなる傾向にあります。免許を取得してからゴールド免許を取得するまで最短でも6年かかるため、20代でゴールド免許を所有している人は30代に比べると少数です。途中で違反があると、ゴールド免許を取得する年齢がさらに上がります。
30代になれば運転にも慣れてゴールド免許を所有する人が増えるため、自動車保険の保険料も割安です。
等級が上がる傾向がある
20代で自動車保険に加入した人が無事故の場合、30代になると等級が上がります。等級が上がると保険料の割引率も高くなるため、保険料が安くなります。
20代のうちは事故や違反を起こす人が多く、等級が進んでいない人の割合が高いです。等級は1年で1等級上がる仕組みになっており、新規契約時は6等級からスタートするため、20代のうちは20等級まで届きません。割引率がそれほど高くならないので、30代に比べて保険料は割高といえます。
30代から自動車保険に加入するときに保険料を安くするコツ
30代になるとさまざまな仕組みで、保険料が安くなる可能性があります。さらに、その他にも保険料を安くする方法があり、これらをうまく使うと、必要な補償を維持したまま無駄な出費を節約することができます。
ここでは、30代が自動車保険に加入する場合の保険料を節約するポイントを紹介します。年齢に関わらず使えるものもあるので、30代以外の方も参考にしてみてください。
必要な補償内容を見極める
30代で自動車保険を選ぶときは、自分にとって最小限の補償内容に抑えましょう。補償の内容は充実している方が安心感は増しますが、同時に保険料の負担も増えます。人身傷害保険や搭乗者傷害保険まで加入しておき、車両保険は付帯しないなど、どこまで補償の対象にすべきか検討しておくとよいでしょう。
人身傷害保険の付帯までなら、付帯しない場合と比較しても保険料はさほど変わりません。事前に保険料のシミュレーションを行い、家計に負担のかからない金額にとどめておくことをおすすめします。
割引制度を活用する
補償内容を削ることができない場合は、割引制度を利用できる保険会社やプランを探してみましょう。保険会社の中には、インターネット割引や子育て応援割引、複数台所有の新規割引などの割引制度を用意しているところもあります。
割引制度の適用条件が合えば、通常よりも保険料を大幅に抑えることが可能です。保険会社によって割引制度の内容は異なるので、よく比較検討して、自分が最もお得に利用できる自動車保険を選びましょう。
親の等級を引き継ぐ
自動車保険には、事故歴に応じて保険料の割引・割増を適用するノンフリート等級があります。等級は1等級から20等級まで、20段階に区分されており、等級が上がるほど割引率が高くなる仕組みです。等級は親から引き継げるため、30代で初めて自動車保険に加入する場合でも、高い等級で契約して保険料を安く抑えられます。
しかし等級の引き継ぎには条件があります。親から等級を引き継げるかどうか事前に確認しておきましょう。
自動車保険の見直しをするときに確認する項目
30代になったら、加入している自動車保険の契約を一度確認しましょう。年齢条件以外にも20代のころと比べて車の使い方が変わったり、結婚・出産などで家族構成が変わったりしている場合もあるでしょう。ライフスタイルの変化は自動車保険を見直すチャンスです。
ここでは、30代になって自動車保険を見直す場合に、確認しておきたいポイントを紹介します。思った以上に保険料を節約できるかもしれないので、ぜひ検討してください。
年齢条件の設定を確認する
自動車保険を見直すときは、年齢条件の設定が適切かどうかをチェックしましょう。10~20代の若年層は事故率が高いため保険料も高く設定されていますが、30代以降になると運転技術が向上し、若年層に比べて事故率が低くなるので、保険料も安くなります。
運転する人の年齢が30代以上で、自動車保険の年齢条件が「限定なし」「21歳以上」「26歳以上」などと広く設定されている場合は、一度年齢条件の設定を見直してみましょう。ただし、年齢条件の範囲は保険会社によって異なるので、事前確認が必要です。
使用目的を見直す
ライフスタイルの変化によって自動車の使用目的が変わった場合は、自動車保険の使用目的も見直してみましょう。自動車の使用目的が通勤・通学使用、業務使用の場合には保険料は高くなりますが、日常やレジャー使用であれば保険料は安くなります。
使用目的が保険料に影響する理由は、車の使用状況によって走行距離や運転頻度が変わり、事故に遭うリスクも変動するためです。日常やレジャー目的での使用であれば、走行距離や運転頻度は少なく、事故に遭うリスクも低いため、保険料は割安になります。
運転者の範囲を見直す
自動車保険は、その車を運転する人の範囲を制限することで保険料が安くなります。保険料が一番安くなるのは本人限定で、他にもいくつかの範囲があります。例えば、子供がいる場合でもまだ免許を持てる年齢でなかったり、子供が独立して運転する人が本人と配偶者のみになったりした場合は、本人・配偶者限定にすることで保険料を節約できます。
また、独立した子供が未婚であれば、範囲を家族限定にすると「本人または配偶者の別居の未婚の子」にあたるので、別に保険を契約しなくて済むので保険料が安くなります。ただし、「未婚」とは結婚歴の有無であり、現在独身であっても対象外となるケースがあるので注意しましょう。
車両保険を見直す
車両保険とは、事故や災害などで車の修理が必要になった場合に、費用等を補償してくれる保険です。車両保険に加入しなければ、その分の保険料がかからず、固定費を削減できます。車両保険が必要かどうかは、車の時価額や貯金状況などを踏まえて判断しましょう。修理費が準備できるほど貯蓄が十分にある場合は、車両保険は必要ないかもしれません。
また、車の時価相当額が下がっている中古車も、保険金が十分に支払われない場合があるので、車両保険が必要ない場合もあります。
自動車保険の加入や見直しをするときの注意点
保険料を節約するにはさまざまな方法があります。とにかく保険料を安くしたいと考えていると、思わぬ落とし穴があります。万が一の際に補償額が十分でなかったり、最悪の場合保証の対象外になったりする可能性もあります。
一方で、知らず知らずのうちに必要以上の補償内容となっていて、保険料を払いすぎているというケースもあります。契約や見直しのときは、焦らずに保証内容を見るようにしましょう。
保険料の安さだけを重視しない
保険料を安くすることだけに気を取られてしまうと、必要な補償まで削ってしまう可能性があります。補償の内容を削れば保険料の負担は減りますが、万が一のときに備えることができません。
30代が自動車保険に加入するときは、保険料と補償のバランスを考えながら検討することが大切です。保険料は保険会社によって異なるため、複数社を比較検討しながら、自分に適した自動車保険を選びましょう。
補償内容の重複を確認する
家族で2台以上の車を所有している場合、複数の保険契約によって補償内容が重複する場合があります。例えば、けがをしたときの補償が家族全員に適用される保険に加入している夫と、自分だけに適用される保険に加入している妻がいる場合、妻がケガをしたときの補償が2つの保険に存在することになるのです。
補償は重複すると保険料の負担が重くなったり、補償内容が必要以上になったりする場合があるので注意しましょう。
まとめ
自動車保険は、さまざまな条件で保険料が変わります。特に、30代は家族構成やライフスタイルが変化することが多く、年齢による条件も有利になるため、保険を見直すにはよい機会になります。車の使用状況や家族構成などを確認して割引が適用できるか調べるといいでしょう。
また、保証内容も20代のころと比べて必要なものが変わっている可能性があります。保証が過剰になっていないか確認するのも保険料節約に役立ちます。自分に合った内容に見直して、自動車保険を賢く利用しましょう。
▼ライタープロフィール
岩本佳美
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。