ジュニアシートは何歳から何歳まで使える?適切な選び方を紹介
子どもの成長に伴い、チャイルドシートからジュニアシートへの移行を考える時期が訪れます。一方で、いつからジュニアシートを使えばよいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ジュニアシートの使用は子どもの安全性にも大きく関わるため、前もって確かめておくと安心です。そこでこの記事では、ジュニアシートの使用開始年齢についてご紹介します。適切な選び方についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
・ジュニアシートは3歳~4歳で使用できる。ただし、子どもの体格に合わせて開始年齢を決めるのが望ましい
・ジュニアシートにはヘッドレストタイプとブースターシートの2タイプがある。子どもの年齢と体格に応じて適切なものを選ぶのがおすすめ
・ジュニアシートを選ぶときは安全認証の確認、車種との適合性、子どもの体格、洗いやすさなどを確かめておくとよい
ジュニアシートが必要な理由
シートベルトは、車内での二次衝突を防ぐための安全装置です。全ての乗員にシートベルトの着用が義務付けられていますが、大人のサイズに合わせており、子どもが装着しても適切に作用しません。
ジュニアシートを設置すれば、子どもでも適切にシートベルトを使用できるのです。ここでは、ジュニアシートを使用しない場合のリスクについて解説します。
ジュニアシートとチャイルドシートの違い
ジュニアシートとチャイルドシートは、どちらも子どもの安全を守る重要な装置です。ただし、対象年齢や使用方法に違いがあります。
チャイルドシートは、主に乳幼児をはじめとした小さな子どもが対象です。一方でジュニアシートは、学童期の子ども向けに設計されています。子どもの成長に合わせてチャイルドシートやジュニアシートを使い分けましょう。
ジュニアシートを使用しない場合のリスク
ジュニアシートを使用しない場合、子どもの安全に重大なリスクをもたらします。小さな子どもが大人用のシートベルトを使用した場合、シートベルトが首や腹部などに強い負荷がかかってしまうのです。状況によっては、深刻な障害を引き起こす恐れがあります。
特に急ブレーキや衝突の際、不適切な状態でシートベルトを使用すると、内臓損傷などのリスクが高まるでしょう。大きなトラブルを防ぐためにも、ジュニアシートを設置しましょう。
ジュニアシートは何歳から使用できる?
交通事故時の衝撃から子どもを守るには、チャイルドシートの使用が不可欠です。ただし、安全性を高めるには、子どもの成長に合わせてシートを変える必要があります。
子どもの年齢や体格に合わせて、チャイルドシートからジュニアシートに切り替えましょう。ここでは、ジュニアシートの適切な使用開始時期について詳しく解説します。
ジュニアシートの使用を検討する際の年齢の目安
ジュニアシートの使用開始時期は、子どもの成長に合わせて慎重に判断することが重要です。一般的な目安として、3歳~4歳頃がチャイルドシートからジュニアシートへの移行時期とされています。
ただし、早すぎる切り替えは危険を伴う可能性があるため、状況を見ながら切り替えましょう。安全性の確保が難しい場合、チャイルドシートの継続利用をおすすめします。
ジュニアシートの使用を検討する際の体格の目安
ジュニアシートの使用開始時期を決める際、年齢だけでなく、子どもの体格も考慮に入れましょう。一般的な目安は、身長100cm以上、体重15kg以上です。
ただし、これらの条件は参考値のため、状況によってはチャイルドシートが適している場合もあります。可能であれば、実際に販売店でジュニアシートを試し、子どもを乗せてフィット感や安全性を確かめましょう。
また、周囲の友人からシートを借りて試すのも良い方法です。安全第一でジュニアシートの導入を検討しましょう。
兼用モデルなら1歳から使用可能
チャイルドシートやジュニアシートは、子どもの成長に合わせて使用する重要な安全装置ですが、一般的な価格は1万円~3万円と高額です。頻繁な買い替えは経済的負担が大きいこともあり、多くのメーカーは成長に応じて調整可能な兼用モデルを販売しています。
兼用モデルは1歳から使用可能で、チャイルドシートからジュニアシートまでカバーしています。子どもの成長に合わせてタイプチェンジができるため、ひとつの製品で長期間の使用が可能です。
長く使える製品が欲しいという方には、このようなチャイルドシートとジュニアシート兼用モデルの使用をおすすめします。
ジュニアシートは何歳まで使用する?
ジュニアシートの使用期間については、法律と安全性の両面から考えるのが重要です。道路交通法では6歳未満の子どもに対してチャイルドシートやジュニアシートの着用を義務付けています。
ただし、実際の安全性を考慮すると、継続して使用するのがよいでしょう。ここでは、ジュニアシートの適用年齢について詳しく解説します。
ジュニアシートの着用義務は6歳まで
チャイルドシートやジュニアシートの着用義務は、6歳未満です。道路交通法で定められており、発育の程度に応じた幼児用補助装置を使用しなければなりません。規定を守らない場合、違反点数として1点が科されます。
ただし、子ども用のシートを設定する際には、法律の順守だけではなく、子どもの安全を最優先に考えることが大切です。体格や成長に合わせて最適なシートを選びましょう。
ジュニアシートの推奨期間は140cm
ジュニアシートの使用期間については、法律上の義務と実際の安全性を区別して考える必要があります。6歳を過ぎると法的な義務はなくなりますが、子どもの安全を最優先に考えると、身長が140cmを超えるまではジュニアシートの使用を続けるのがよいでしょう。
一般的な車のシートベルトは、身長140cm以上を想定しています。これは、小学校4年生の平均身長です。身長が足りない場合、シートベルトが適切な位置で体を固定できず、事故の際に十分な保護機能を発揮できない恐れがあります。
また、子どもの頭部は大人より低い位置にあるため、専用のヘッドレストによる保護が大切です。ジュニアシートを使用すると、子どもの体格に適した安全性を確保できます。
ジュニアシートは大きく分けると2種類
ジュニアシートのタイプは、大きく分けると2種類です。背もたれが装着されたヘッドレストタイプ、背もたれのないブースターシートタイプがあります。
それぞれのタイプには特徴があるため、使用目的や子どもの体格に合わせて選びましょう。ここでは、2種類のジュニアシートの概要や特徴について詳しく解説します。
背もたれの付いたヘッドレストタイプ
ヘッドレストタイプの特徴は、頭部を保護できることです。また、背もたれによって、しっかりと前を向いた状態で座れます。側面衝突時でもダメージの軽減を期待できるでしょう。
ヘッドレストタイプは、安全性を重視したい方におすすめのジュニアシートです。背もたれの調節が可能なタイプが多く、急速な成長でも柔軟に対応できるでしょう。
背もたれのないブースターシートタイプ
背もたれのないブースターシートタイプは、大人用に設計されたシートベルトを子どもの体格に合わせて適切に機能させられます。
小学校中学年くらいの子どもの場合、身長は伸びていても大人用シートベルトをそのまま使用するには足りないこともあるでしょう。ブースターシートタイプなら子どもの上半身の高さを調整しながら、シートベルトを最適な位置に配置できるのです。
最近では背もたれを取り外せるジュニアシートが販売されており、子どもの成長に合わせてシートのタイプを使い分けられます。
ジュニアシートを選ぶ際のポイント
近年はさまざまなメーカーのジュニアシートが販売されており、選定に悩むという方もいるのではないでしょうか。安全性や快適性に大きな影響を与えるため、慎重に選びましょう。
購入時に押さえておきたいポイントは、認証の有無、車種、子どもの体格、洗いやすさなどです。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
認証の有無
ジュニアシートを選ぶ際の重要なポイントのひとつが認証の有無です。国土交通省認定の「Eマーク」を確認しましょう。このマークは、製品が法定の安全基準を満たしていることを示す証明です。
最近ではネット通販などで格安の海外製品が販売されています。認定マークのない製品を購入した場合、道路交通法違反となる可能性があるだけでなく、子どもの安全が確保できない恐れがあるのです。
選定する際には子どもの安全性を最優先に考えて、認定マークのある商品を選びましょう。認定製品は厳格な安全基準をクリアしており、安心して使用できます。
車種
ジュニアシートを購入する際、車のタイプに合わせて選びましょう。セダン、SUV、軽自動車など、車種によって車内のスペースは異なります。
事前に確認できるよう、Webサイト上で車種別の適合性を調べられるツールを提供しているメーカーもあります。適切なサイズを選ぶと、安全性を確保しながら、快適な車内空間を維持できるでしょう。
子どもの体格
体重や身長に合わないジュニアシートを使用した場合、事故時に適切な保護ができず、危険を招く可能性があります。事故によるけがのリスクを軽減するためにも、現在の子どもの体形に合うジュニアシートを選びましょう。
同時に、将来の成長を見越して、各パーツの着脱や調整の有無も確かめます。カタログやWebサイトの商品情報も参考になりますが、子どもと一緒に店頭で試すのがおすすめです。
手入れのしやすさ
ジュニアシートを選ぶ際、手入れのしやすさを確かめておきましょう。子どもは予期せず飲み物をこぼしたり、食べこぼしをしたりします。手入れのしやすいジュニアシートを選ぶなら、清潔な状態を保てるでしょう。
例えば、座席、背もたれ、ヘッドレストなどが個別に分解できる構造なら、洗浄や乾燥が可能です。クッション部分にメッシュ素材を使用しているタイプは、通気性に優れており、汗や湿気がこもりにくいでしょう。
耐久性と弾力性に優れた素材を使用したジュニアシートなら、長期間使用しても形が崩れません。ジュニアシートは長期間使用するため、日々の手入れがしやすいものを選ぶとよいでしょう。
固定方法
ジュニアシートの固定方法は、安全性に直結する重要なポイントのひとつです。主な固定方式として、ISOFIX方式と3点シートベルト方式があります。ISOFIX方式は、国際基準の固定システムです。車両の後部座席に専用金具が装備されている場合に利用できます。
シート側の金具を車両側の金具に差し込むだけで確実に固定できるため、取り付けミスのリスクを軽減できるでしょう。過去の誤使用による事故を教訓に開発された方式であり、安全性が高いという特徴があります。
一方、3点シートベルト方式は、従来からある固定方法です。正しく設置すれば十分な安全性を確保できますが、注意して取り付ける必要があります。車種や使用状況に応じて適切な固定方式を選択するとよいでしょう。
費用
ジュニアシートの購入には一定の費用がかかりますが、子どもの安全を考えると必要な投資です。価格帯は幅広く、機能や品質によって異なります。予算を立てる際は、使用期間や子どもの成長速度も考慮に入れましょう。
費用をできる限り抑えたい場合には、レンタルをおすすめします。レンタルのジュニアシートなら、初期費用を抑えつつ、子どもの成長に合わせて適切なサイズへの変更が可能です。
また、実際に使用してから購入を決められるという利点もあります。子どもの安全と家計のバランスを考えながら、最適な方法を選びましょう。
ジュニアシートを使うときに覚えておきたいポイント
ジュニアシートは、正しく使用してこそ本来の効果を発揮する製品です。また、同じ車内でもどの座席に設置するかによって安全性に差があります。
ジュニアシートは安全性を確保する目的で使用する製品なので、メーカーが推奨している正しい使い方を学ぶことが大切です。ここでは、特に重要な2つのポイントを解説します。
基本的に後部座席に設置する
ジュニアシートは前部座席・後部座席のいずれにも設置できる製品がほとんどです。しかし、より安全性を高めるには後部座席に設置したほうがよいでしょう。
前部座席に設置すると、事故が発生してエアバッグが作動したときに大きな衝撃を受ける可能性があるためです。
製品によっては、前部座席にエアバッグが装備されている場合は使用しないように明記していることもあります。ジュニアシートは、基本的に後部座席に設置して使うものと覚えておきましょう。
正しい方法で固定する
正しい方法でジュニアシートを固定していないと、使用中に外れてけがを負うリスクがあります。ジュニアシートや車のマニュアルには取り付け方法が記載されているため、作業時には忘れずにチェックして確実に装着しましょう。
アンカーなどにジュニアシートを固定した後は、確実に装着されていて接続部分が緩んでいないかを目視で確認します。作業手順は随時チェックし、ひとつずつ正確に進めましょう。
ジュニアシートを利用しやすいファミリーカーは?
子どもを乗せる機会が多い方は、ジュニアシートを利用しやすい車を選ぶのがおすすめです。ファミリーカーを選ぶときは忘れずにチェックしておくと、購入してから後悔することを防げるでしょう。
基本的に、後部座席の空間が広い車ならジュニアシートを取り付けても余裕があり、子どもの世話が必要になったときでもストレスがかかりにくい設計です。
ここからは、ファミリーカーとしておすすめの車をボディタイプ別に紹介します。車選びで悩んでいる方は、ぜひご参考ください。
ミニバン
ミニバンはファミリーカーとして人気があります。ミニバンは2BOXタイプの乗用車で、キャビンが箱形になっている車です。乗車定員が多く車内空間が広いことが多いため、特定の座席にジュニアシートを固定したままにしても空間にゆとりがあります。
積載性にも優れており、大量の荷物を運ぶ機会が多い方や旅行などで車を使用する方にもおすすめです。家族でどこかに出かけるときにも役立ち、ファミリーカーに向いているボディタイプといえるでしょう。
(参考:『ミニバン・バンの中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ』)
SUV
街乗りからオフロード走行までさまざまな路面状況に対応できるなど、走行性能が高いのがSUVの魅力です。SUVはミニバンほどではありませんが車内空間が広く、ジュニアシートを設置しやすい車といえるでしょう。
積載性も十分で、日常利用から休日のキャンプまで幅広いシーンで活躍してくれます。SUVは人気が高いボディタイプの車です。各カーメーカーが多種多様な車をラインアップしており、選択肢が広く自分好みの1台を探しやすいでしょう。
(参考:『SUV/クロカンの中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
軽自動車
軽自動車の中にも車内空間が広く、ファミリーカーに向いている車が存在します。空間の広さや居住性の高さ、ジュニアシートの設置しやすさを重視するなら、ハイトワゴンタイプの軽自動車を選ぶとよいでしょう。
軽自動車はサイズが小さく小回りが利き、運転しやすい車が多いのが特徴です。狭い道が多いエリアで運転する機会が多い方は、ぜひ軽自動車を検討してみてはいかがでしょうか。
(参考:『軽自動車の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ジュニアシートの選択と使用は、子どもの安全を守る上で重要です。一般的に3歳~4歳の使用開始が望ましいとされています。
法律上の義務は6歳までですが、実際の安全性を考えると、身長140cmになるまで継続して使うのがおすすめです。チャイルドシートとジュニアシートの兼用モデルを選べば、長期間にわたって経済的に使用できます。
選定する際には、安全認証の有無、車種との適合性、子どもの体格、清潔さを保つための洗いやすさなどを確かめておきましょう。子どもの成長に合わせて適切なジュニアシートを選ぶと、安全で快適なドライブを楽しめます。
▼ライタープロフィール
兒島裕和
2018年よりフリーランスのWebライターとして活動。車関係の記事を中心に、これまでに2,000本以上の記事を執筆。日本の普通自動車免許に加えて、EU圏内の自動車免許を2020年に取得。国内に加えて海外の自動車事情にも精通。
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