ペーパードライバー克服を目指そう!おすすめの練習方法やコツを紹介
車の運転免許は持っているものの、車を運転することなく過ごしている人もいます。生活上で問題がなければペーパードライバーのままでいられますが、運転を避けられない状況であればペーパードライバーを克服しなければなりません。
運転から離れてしまったペーパードライバーの方にとって、改めて運転と向き合うことには勇気が要ります。苦手な運転を克服するには、どのような手段を取ったらよいのでしょうか。
この記事では、ペーパードライバーを克服するための手順と方法を解説します。運転しやすい車も紹介しますので、ペーパードライバーを脱出する糸口を見つけられるでしょう。
※目次※
・ペーパードライバーの克服に大切なのは、運転に慣れることと自信を持つこと。
・一人で練習するよりも、家族や友人、プロのアドバイスをもらうと練習がはかどる。
・運転により自信をつけるのであれば、運転しやすいと思える車を選ぶと効果的。
ペーパードライバーは克服できる!
ペーパードライバーになる理由はいくつかありますが、運転が怖いから、上手ではないからなどの理由で遠ざかってしまっている人もいるでしょう。苦手意識が強いと「克服は難しい」と考えてしまいますが、努力を重ねることで克服は可能です。
はじめに、ペーパードライバーを克服するための心構えを紹介します。
ペーパードライバーとは
「ペーパードライバー」に明確な定義はなく、多くは「免許を取得してから一度も車を運転していない人」「免許はあるものの運転する機会がない人」を指します。
しかし、ペーパードライバーに至った経緯は人それぞれです。運転する必要がないケースもあれば、自信のなさからペーパードライバーを選ぶケースもあります。
さまざまな理由がある中で、克服が必要になるのは「自信のなさからペーパードライバーを選んだ人」です。楽しく運転したいという気持ちを忘れずに、少しずつ克服への道を進みましょう。
運転は慣れと自信が大切
ペーパードライバーを克服するには、運転に慣れる必要があります。アクセルやブレーキ、ハンドル操作の方法や道路標識などを再確認し、自信を持って運転することが運転に慣れる近道です。
操作方法や標識があいまいだと、不安が大きくなり危険も伴います。自動車教習所で学んだことを再確認することが、ペーパードライバー克服に大いに役立つでしょう。
目標を持つことも成功の鍵
ペーパードライバーの克服には、目標を持つことも重要です。引っ越しや習い事の送迎、買い物など、運転が必要である理由を考えましょう。自宅からスーパーやスクールまでの往復、高速道路での運転など、最終目的を決めておくことで克服するための意気込みも変わります。
ゴールの見えない練習は挫折してしまう可能性もありますが、あらかじめゴールを決めておくことで成功しやすくなるでしょう。
ペーパードライバーを克服できない理由
ペーパードライバーを克服したいと思っていても、なかなか克服できなくて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実は、ペーパードライバーの方は共通の悩みや問題を抱える傾向にあります。ここでは、ペーパードライバーを克服できない理由を見てみましょう。
道路標識が分からない
長い間運転していないと道路標識を確認する機会が減り、標識の意味を忘れてしまうこともあります。車に関する道路標識には「車両通行止めと駐車禁止」や「左折可と一方通行」など似ている標識も多数あるため、あやふな状態での運転は危険です。
標識の理解が不十分なままでいると不安が募り、自信のなさにもつながってしまうため、運転前に再度確認しておきましょう。
運転の操作方法があいまい
運転の操作方法を忘れてしまっている方も中にはいるのではないでしょうか。アクセルとブレーキの位置だけでなく、車によって変わるサイドブレーキやシフトレバーの位置など、運転の基本となる操作を事前に確認しておきましょう。
自動運転の技術を搭載した車も増加しています。その場合は、ステアリングホイールのスイッチやインパネ部分の表示や操作が増えているため、スイッチの位置とそれぞれの使い方を少しずつ覚えていきましょう。
運転することへの恐怖
久しぶりに運転すると、感覚がつかめず運転自体に怖さを感じてしまう場合もあります。操作方法の間違いやアクセルの踏み込み加減、周囲を走行する車への注意など、事故につながるかもしれないという不安と恐怖を持つ方も多いようです。
運転に慣れることで恐怖を解消できるようになるため、操作法補や標識の再確認しつつ、短距離の運転練習を繰り返しましょう。
特定の操作だけができない
直線道路での走行は可能でも、ハンドル操作が難しい山道の運転や駐車、車線変更や高速道路の合流など、特定の操作ができない方も多いのではないでしょうか。
特に駐車は運転には欠かせないため、苦手意識があると運転する気になれず、いつのまにかペーパードライバーになっていたという場合もあります。運転は難しいものという意識が、克服できない理由にも関係しているでしょう。
ペーパードライバーを克服するための手順
ペーパードライバーを克服するためには、手順を踏んで徐々に運転に慣れていくことが大切です。ここでは、克服に欠かせない運転前の確認事項や実際の走行を順に紹介します。克服の第一歩に役立ててください。
1.テキストや教本を読み返す
自動車教習所や免許更新時にもらう、テキスト・教本を読み返しましょう。テキストや教本には、道路標識の解説や運転時に注意するべき交通ルールが書かれています。交通ルールは改正されていることもあるため、なるべく新しい情報を確認しておきましょう。
テキストや教本が手元にない方は、市販のペーパードライバー用テキストを活用するのもおすすめです。
2.助手席で運転操作の確認をする
一定の情報を再確認したら、助手席に座って運転している人の操作や運転中の目線、道路標識などを見てみましょう。実際の操作を見ることで、本で確認するよりも分かりやすくなります。
車によってスイッチの位置が異なるため、運転する予定の車を運転してもらうのが理想です。ウインカーやワイパー、ハザードランプなどの操作は走行中でなくとも確認できるため、試しに操作してみましょう。
3.運転姿勢の確認とお試し走行
実際に運転するためには、自分に合う姿勢で良好な視界を確保する必要があります。シートの前後やバックミラーの角度、チルトステアリングやテレスコピックステアリング搭載の車であればハンドルの位置も調節できます。
自分に最適な運転姿勢を確認できたら、運転できる人に助手席に座ってもらい、近隣を軽く走ってみましょう。お試し走行するのであれば、車通りの多い幹線道路ではなく、道幅が広い道路や車や人通りの少ない場所がおすすめです。
4.駐車や車線変更、給油や高速道路走行に挑戦
運転に慣れてきたら、駐車や右折・左折、車線変更の練習をしましょう。屋外の広い駐車場や広く交通量の少ない道路であれば、自分のペースで練習できます。
また、いつかは必要となる給油の練習もしておくと安心です。自分で決めた目標にもよりますが、一通りの道を経験したら高速道路走行にも挑戦してみましょう。
ペーパードライバーを克服するための練習方法
運転が怖い、自信がない人にとって、事故の可能性もある車を一人で運転することに不安を覚えるのではないでしょうか。細かいルールが決められている車の運転は、一人よりも運転歴の長い人に教わるほうが成長しやすくなります。
ここでは、ペーパードライバー克服に向けての練習方法を3つ紹介しますので、自分に合った方法を見つけてください。
家族や友達に手伝ってもらう
すぐに練習を始めたい場合は、運転が上手な家族や友人に助手席に座ってもらい練習しましょう。
運転中の注意点や確認点をその場で教えてもらえるだけでなく、近隣の道路状況も教えてもらえます。道路は時間や曜日によって状況が異なるため、生活圏内の道路状況は早めに覚えておきましょう。
気心知れた家族や友人であれば、聞きづらいことも気兼ねなく質問できます。また、お金をかけず練習できることもメリットです。
個人レッスンやペーパードライバー講習を利用する
家族や友人に頼むのが心苦しいという方は、自動車教習所が行う「ペーパードライバー講習」や、インストラクターが教えてくれる「ドライビングスクール」を利用してみましょう。
どちらもプロの目線でアドバイスしてくれるため、家族や友人に教えてもらう以上に充実した練習が行えます。また、似たような境遇の人が多いことからできないことへ気後れせずに済むでしょう。
費用がかかってしまうことがデメリットではありますが、練習に集中できる環境であることは大きなメリットです。
出張レッスンを受ける
生活圏内で練習をしたいという方には、出張レッスンがおすすめです。自動車教習所や一部のドライビングスクールは教習車で敷地内を走行しますが、出張レッスンであれば自宅近隣を自分の車で走行できます。
子どもを同乗させた上で練習を受けられる場合もあるため、子どもの預け先が見つからない場合にも安心です。
出張レッスンでは「車庫入れ」「高速道路」といったピンポイントレッスンの他、特定の目的地や雨の日運転など条件を絞ったレッスンも受けられます。費用がかかる点は自動車教習所などと変わりませんが、普段に近い形で練習できるのは大きな魅力です。
ペーパードライバー克服までにかかる期間は?
ペーパードライバーが運転に対する不安や恐怖を解消するまでには、それなりの時間がかかります。年齢やペーパードライバー歴によっても必要な時間が異なるため、目標を作って練習を行いましょう。
ここでは、克服までにかかる時間の目安と目標別の必要期間を紹介します。
目安は2か月~3か月
ペーパードライバーを克服するためには、運転操作や道路標識などの復習と運転に慣れるための期間を含めると2か月~3か月必要です。自動車教習所で運転免許を取得するのと同じくらいの時間をかけて、何度も練習を重ねることで自信をつけられます。
免許を取得してすぐペーパードライバーになった方と、運転にブランクがある方では慣れる時間が異なりますが、目安として2か月~3か月は必要であると考えておきましょう。
目指すゴールによって期間は異なる
目標によって克服に必要な期間は異なります。例えば日用品の買い物に行くような短距離の運転なら、比較的短い期間で運転に慣れてくるでしょう。
しかし、高速道路の走行や長時間運転して旅行に行くなどの目標を立てた場合には、さまざまな道路状況での練習が必要となるため時間が必要です。
ペーパードライバー講習では、自動車教習所によってプランが組まれている場合もあります。3時間や5時間、10時間などの時間でのコースもあれば、高速道路や山岳教習などの場所でのコースもあるようです。
ペーパードライバー歴や年齢によっても必要な練習時間が異なるため、申し込む際に相談してみましょう。
ペーパードライバー克服のコツ
自信のないところから始まる運転の練習は、途中で心が折れてしまうこともあります。しかし、運動や勉強などと同じように、運転も繰り返し続けることが大切です。
また、うまくなろうと必死になり過ぎず、運転を楽しむことも忘れてはなりません。ここでは、ペーパードライバー克服のコツを4つ紹介します。
何度も操作を復習する
運転に慣れるためには、走行練習を重ねることが大切です。新しい道路に挑戦して標識を確認することも大切ですが、早く慣れるには同じ道を繰り返し走行することが重要です。反復練習することで、成長したことをより強く実感できます。
なるべく交通量が少ない道路や時間を狙って練習を始め、少し慣れてきたら時間だけを変えて通勤時や帰宅時、夜間の運転を試してみましょう。交通量や明るさが少し変化するだけでも刺激になるため、操作方法の復習と応用におすすめです。
リラックスする
運転中に緊張し過ぎないことも大切です。肩の力が入る、ハンドルを強く握りしめる、アクセルを踏む足に力が入るなど、緊張していると力が入り過ぎて思わぬミスをしてしまう可能性があります。
リラックスした状態で運転することで、ミスを減らし楽しいドライブができるでしょう。好きな音楽をかけたり、お気に入りの芳香剤を置いたりして、リラックスできるように工夫することもおすすめです。
初心者マークを活用する
免許を取得して1年未満の方は、車に「初心運転者標識(初心者マーク)」を付けることが義務付けられています。このマークは、運転に不慣れであることを周囲の車に知らせるためのものです。
1年たつと外さなくてはならないというルールはなく、運転に不慣れで不安が残る状態であれば、貼り付けておいても罰則はありません。
ただし、初心者を守る「初心運転者等保護義務」は、免許取得から1年以上たった人には適用されません。初心者マークはあくまでもお守り代わりとし、周囲の車に注意しながら運転しましょう。
具体的な目標を持つ
夢を実現させるには、具体的な目標を持つことが大切です。練習し始めのころであれば「町内を1周する」「自宅の車庫に入れる」、慣れてきたら「隣町のスーパーに行く」「会社まで行く」など、やりたいことや克服したいことを明確に決めましょう。
最終的には車で旅行をする、遠くにある実家に行くなど、高速道路を想定した目標を立てると意欲も湧いてきます。目標をひとつずつクリアすることで自信もついてくるため、小さな目標を複数作って「できるようになった」という感覚を少しでも多く味わいましょう。
ペーパードライバーでも運転しやすいおすすめの車5選
車の運転が苦手だと感じるのは、技術や経験の有無だけでなく運転する車も関係します。運転が不慣れであるにもかかわらず、運転しづらい車に乗ると自信を落としかねません。
ここでは、ペーパードライバーの方でも運転しやすい車を5車種紹介します。見た目や特徴を比較し、自分に合った車を見つけてください。
トヨタ ヤリス
ヤリスは、トヨタが販売するコンパクトカーです。5ナンバーサイズのため取り回しがしやすく、住宅街や比較的小さい駐車場でも楽に運転できます。
ヤリスのおすすめポイントは、運転のしやすさを重視した内装です。フロントの視界は広く、メーター類も少ない視線移動で確認できるように設計されています。
運転支援システム「Toyota Safety Sense」は全車標準装備です。ハイブリッド車に関しては、駐車時のハンドル操作やブレーキを支援する「アドバンスド パーク」がオプションで追加できます。
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ アクア
アクアは、トヨタが販売するハイブリッド専用のコンパクトカーです。フロントの視界が広いことはもちろん、後方の視界もしっかりと確保されているため、運転中の見にくさを感じずに済むでしょう。
アクアには、運転支援システム「Toyota Safety Sense」が全車標準装備されています。ヤリス同様、オプションで「アドバンスド パーク」の追加が可能です。
アクアはボディカラーが豊富なため、好みの色を見つけやすいことも魅力といえるでしょう。
(参考:『アクア(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フィット
フィットは、ホンダが販売するコンパクトカーです。5つの異なるスタイリングが選べ、インテリアもスタイリングによって変わります。
どのモデルにも共通しているのは、シンプルで落ち着ける空間であることです。コンパクトカートップクラスの室内空間を持つため、家族や友人を乗せる機会が多い方にもおすすめです。
フィットに標準装備されている運転支援システム「Honda SENSING」は、全車対象となっています。駐車支援システムは装備されていませんが、駐車時に役立つ「近距離衝突軽減ブレーキ」が標準装備されているため安心です。
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ N-BOX
N-BOXは、ホンダが販売する軽自動車です。軽自動車とは思えない広い室内空間を持ち、小さな子どもが立って着替えができるほどの室内高があります。
軽自動車のためコンパクトカーよりも小回りが利き、狭い道の走行やすれ違いもスムーズです。また、N-BOXはシートアレンジが豊富にあることから、アレンジ次第ではベビーカーや自転車も積み込めます。
また、N-BOXに全車標準装備されているのは、運転支援システム「Honda SENSING」です。コンパクトなため駐車操作の難易度は下がりますが、万が一のときに「近距離衝突軽減ブレーキ」が役立ちます。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ハスラー
ハスラーは、スズキが販売する軽クロスオーバーSUVです。愛嬌のある丸いヘッドライトを中心に、内装にも遊び心があふれています。
クロスオーバーSUVのハスラーは、悪路走行にも対応した走行性能が特徴です。4WDモデルには、雪道走行に適した「スノーモード」や、ぬかるみなどでのスリップを防ぐ「グリップコントロール」が搭載されています。
ハスラーには、運転支援システム「スズキセーフティーサポート」が全車標準装備です。標識認識機能が装備されているため、標識を見逃してしまいやすい方は重宝するでしょう。
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ペーパードライバーの方が持つ運転への苦手意識は、練習を繰り返すことで徐々に克服できます。まずは運転の基本と交通ルールを振り返り、安全に運転できる準備をしましょう。
一人での練習が不安だという場合は、家族や友人に付き合ってもらう、ペーパードライバー講習などを受けるなどして、アドバイスをもらいながら練習することをおすすめします。
また、自分が「運転しやすい」と感じる車を選ぶことも大切です。カタログだけでは分からない部分も多いため、試乗して実際の乗り心地を確認しましょう。
▼ライタープロフィール
中村浩紀 なかむらひろき
クルマ記事に特化したライター
現在4台の車を所有(アルファード・プリウス・レクサスUX・コペン)。クルマ系のメディアでさまざまなジャンルの記事を執筆し、2024年1月までに300記事以上の実績をもっている。
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