車の板金塗装を安い価格で済ませる手段とは?セルフでのリスクや費用の目安
車を長年使用していると、車体にヘコミや傷ができてしまうこともあるでしょう。このような場合、板金塗装により修繕することが一般的です。傷の度合いや業者によっては、高額な修理費が必要な場合もあります。
車は他にもさまざまな維持費が必要となるため、できる限り安く済ませたいという方が多いのではないでしょうか。
この記事では、板金塗装をお得に行う際のポイントをご紹介します。各部位の費用目安も紹介しますので「セルフと業者どちらがいいのか」または「安く済ませるにはどのような業者を選べばいいのか」といった方の疑問もきっと解決するでしょう。ぜひ参考にしてください。
※目次※
・板金塗装とは車のヘコミや傷をもとに近い状態に修復する作業。業者に依頼すれば安心だがセルフで修復すれば安く済ませられる。
・施工する「箇所」「度合い」「業者」などで板金塗装代は異なる。後バンパーと背面ドアの修理は高額になりやすい。
・ディーラーなどは中間マージンにより高額になりやすい。安くて高い質を求めるなら地域密着で評判がいい業者を探してみよう。小さな傷であれば車検と同時修理がおすすめ。
安い車の板金塗装にはどんな方法がある?
車の修理の際に、板金塗装という言葉を耳にしたことはないでしょうか。しかし、どのような作業を行うのか、詳細をご存じでない方もいるでしょう。まずこの項目で板金塗装の概要と作業内容をご紹介します。
板金塗装とは
自動車を使用している過程で、ヘコミ変形および表面の傷や塗装の剥がれなどができてしまうことがあります。板金塗装とは、このような外装パーツのダメージを元に近い状態に修復する作業です。
板金塗装は車に限らず、建築物の材料などに行われる場合もあります。しかし、一般的には車の修復作業に用いられる修復作業と考えていいでしょう。
作業内容とは
板金塗装と一言で表現されていますが、具体的な作業内容は「板金」と「塗装」です。
まず板金とは、車の外装の変形部分を整える作業を指します。最も代表的なものはハンマーを叩き元の状態に戻していく作業です。ダメージの度合いによってはスタッド溶接機を用いたり、ハンダを用いたりもします。損傷が激しい場合は部品の脱着や交換も行われますが、これも板金作業の一部と言えるでしょう。
塗装は、板金で修復した部分の色合いを戻していく作業です。元のカラーに近い塗料を吹き付けることで修復しますが、これにはその後の風雨や衝撃による劣化を防ぐ「防腐」の役割も持っています。
車をぶつけた際には、外装のヘコミと塗装の剥がれが同時に生じてしまうケースが一般的です。このような損傷に対して板金と塗装はセットで行われるため、一括りの作業として、板金塗装と呼ばれています。
車の板金塗装を安い価格で済ませる手段とは?
車の板金塗装には業者に依頼する方法とセルフで行う方法があります。修復費用はできる限り安く済ませたいところですが、どちらが適しているのでしょうか。ここでそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
セルフ施工について
自分で修復する場合、タッチアップペン(小さな傷用の塗装ペン)やコンパウンド(研磨剤)などを用意するだけのため費用は安く済みます。しかし、自分で行う場合はバンパーやボディ表面上の小さな傷に限った方がいいでしょう。
広範囲の傷や深い傷を自分で修復すると、下地処理の不足による凸凹や不均一な塗り方によるムラが出来てしまう可能性があります。修復前よりも不格好が目立ってしまうかもしれません。
失敗した修復後は元に戻すことが難しくなるため「結局業者に出したときに費用が増大してしまう」「売却する際に査定額が下がる」といったリスクも生じます。
業者施工について
板金塗装を依頼できる主な業者は「フランチャイズ店」「板金塗装専門工場」「ディーラー」などです。それぞれ修復レベルや費用は異なりますが、経験豊富な職人が専門の技術や道具を用いて施工してくれるため、セルフで考えられるような失敗のリスクは回避できます。
業者であれば、広範囲にわたる傷や金属部分が見えるほど深い傷も綺麗に修復可能です。セルフでできるレベルの傷であれば費用もそこまでかからないため、基本的に業者に依頼する方が無難と言えるでしょう。
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車の板金塗装代が安いケースはどんな場合なの?
板金塗装代は施工する「箇所」「度合い」「車種」「依頼業者」などさまざまな要素で金額が決まります。板金塗装代はどのような条件で安くなるのでしょうか。それぞれの要素における費用の決まり方を見ていきましょう。
施工する箇所
バンパーやボディ表面の小さな傷・ヘコミであれば、ハンマーで叩くだけの板金とスプレーによる塗装だけで完了します。このような場合は費用も安く済むでしょう。
エンジン部やガラスの損傷は部品の交換が必要な場合もあります。また、板金箇所が骨格フレームまで必要となるような大きな損傷であれば、修理作業が複雑になるでしょう。このような場合は高額な板金塗装代が必要と考えられます。
施工する度合い
ボディを少しこすっただけのひっかき傷であれば、少額で済みます。一方で、損傷を受けたパネルや部品の数が多い場合や、金属部分が露出したような深い傷の場合は高額になるでしょう。
金額は数千円~数十万円まで変化します。このように、傷の面積や深さにより板金塗装代が大きく変わってくることを覚えておきましょう。
施工する車種
塗料やパーツはさまざまな種類が存在します。そのため、車種によっても金額が変わってくるのです。
メジャーな国産車であれば使用する材料も品数も多く共通しています。しかし、外車や高級車の場合は材料も希少です。特に部品交換が必要になれば取り寄せに費用が掛かるため、修理費が割高になると考えられます。
施工する業者
主な施工業者は「フランチャイズ店(ガソリンスタンド含む)」「板金塗装専門工場」「ディーラー」の3つです。これらは費用と修復レベルにそれぞれ違いがあります。以下にそれぞれの特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
業者 |
板金塗装代 |
特徴 |
フランチャイズ店 |
安い |
金額が安い分、仕上がりは最低限のレベル。 |
板金塗装専門工場 |
店舗によるが ディーラーよりは安い |
工場により大きな差がある。安く仕上がりも良好な工場を見つけられれば非常にお得。 |
ディーラー |
高い |
ディーラーの基準を満たした工場であるため綺麗に修復してもらえる。ただし中間マージンが含まれることにより金額は高め。 |
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車のどの部位が安い?板金塗装代の目安
「サイドドア」や「前後フェンダー」など、損傷した部位によっても板金塗装代は異なります。現在損傷した車を抱えている方は、損傷部分がどのような影響を及ぼすのか不安に思っている方もいるでしょう。
ここで各部位における板金塗装代の目安を紹介します。中古パーツに交換する場合や外車の修理の場合などで金額は大きく変わるため、参考までにご覧ください。
サイドドア
サイドドアの板金塗装代は、5万円~程度の費用がかかります。しかし、損傷があまりに大きい場合は交換せざるを得ない場合もあるでしょう。車種にもよりますが、新品交換となると10万円以上かかる場合があります。
(2024年9月時点での情報です)
前後フェンダー
前後フェンダーとは、タイヤを覆う外板のことです。主に小石や泥除け、事故の際にタイヤが人に接触することを防ぐ役割を担っています。板金塗装代はキズの状態に寄りますが3万円~5万円が相場です。
交換となるとさらに費用がかかるでしょう。特に後フェンダーはボディと一体化しているため、交換するとなると広範囲を取り外す必要があります。フロントフェンダーであれば交換したほうが安い場合もありますが、リヤフェンダーの交換となると10万円を超える金額が掛かることも考えられるでしょう。
(2024年9月時点での情報です)
前バンパー
バンパーは衝突時の衝撃を和らげるために、車の前後に取り付けられている部品です。前からぶつけるとバンパーが先に接触するため、前バンパーは特に損傷する機会が多い部品と言えるでしょう。
バンパーの板金塗装代は3万円~5万円、交換となると車種により異なりますが5万円~10万円が相場です。修理する機会が多いと考えられるため、小さな傷であればしばらくそのままにしておいてもいいでしょう。
(2024年9月時点での情報です)
リヤバンパー・背面ドア
リヤバンパーと背面ドアは、フロントバンパーの次にぶつけて損傷しやすい箇所です。バンパーのみであれば前述の通りですが、同時に損傷してしまうことも多いでしょう。
リヤバンパーと背面ドアを同時に修復するとなると、板金塗装代は10万円を超える金額が掛かることが考えられます。ガラス部分も含む交換となると、背面ドアだけでも10万円ほどの金額が必要です。
(2024年9月時点での情報です)
ボンネット
ボンネットは車のエンジン部分をカバーしているパーツです。板金塗装代は4万円~5万円が相場となります。セダンなどボンネットが占める面積が大きい車は、その分修理費も高額です。
さらに黒に近い車のボンネットは、長年使用しているだけで日光による高温により塗装が剥がれてきます。場合によっては交換の方がお得な場合もあるため、正しく判断しましょう。
(2024年9月時点での情報です)
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安い車の板金塗装業者選びで失敗しないコツ
前述の通り、ディーラーや専門工場などさまざまな業者が存在しますが、実際は店舗単位で費用や仕上がりが異なります。身近に車関連や板金塗装を仕事にしている知り合いがいる場合は紹介してもらうことがベストです。
そのような人が身近にいない場合、安く腕の良い業者を見つけることは難しいかもしれません。そこで以下から業者選びのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
自宅から近いかを確認する
まずは、地域密着で評判がいい業者を探してみましょう。小規模な工場でも技術の高い業者は多々あり、中間マージンがない分費用も安く済む可能性があります。ホームページなどで実績を公開していることもあるため、それらも含めて探してみるといいでしょう。
また、実際に足を運んで見積もりを依頼することも重要です。どんぶり勘定ではなく、詳細な見積もりを出してくれる業者であるか自分の目で確認しましょう。複数の見積もりを比較するとさらに有用です。
車検と同時の修理を検討する
安い工賃で済むような傷であれば、車検と一緒に依頼することをおすすめします。損傷のたびに修理に出すよりも手間や費用を抑えられるでしょう。
また、車検や修理先の業者を一か所で済ませれば修理履歴が記録されます。記録から適切な修理方法を選択してくれるため、無駄な費用が発生しにくくなるでしょう。
ネクステージで板金塗装無しでも満足できる車を探そう!
損傷が大きい場合、修理費に数十万円ほどかかってしまうこともあるでしょう。金額によっては中古車に買い替えたほうがお得な場合もあります。
お得な車を探すなら、中古車販売店のネクステージをご利用ください。実績豊富なネクステージであれば満足のいく車を提供できます。ここでネクステージの魅力をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
理想の車に出会いやすい環境がある
ネクステージは全国に展開した店舗で圧倒的な在庫を取り扱っています。全国の在庫はWebページで閲覧することが可能です。
遠方に保管されていたとしても、最寄りの店舗にリーズナブルな価格で取り寄せできます。板金塗装を行うまでもなく、希望の価格で満足して乗れる車に出会えるでしょう。気になる車があれば気軽にご相談ください。
粗悪な車が排除された環境で選べる
優れた品質もネクステージの魅力です。人気モデルを中心に取り揃えておりますが、仕入れの段階でトラブルの多いモデルは事前に排除しています。
また、修復歴車やメーター改ざん車などの粗悪な車は販売しておりません。取扱車は徹底的な品質管理と、第三者機関による品質鑑定を実施したうえで販売しております。購入後も安心したカーライフを実現しますので、ぜひご利用ください。
まとめ
板金塗装はセルフで行うリスクを考えると業者に依頼することが無難です。しかし、高額な修理であれば、この際に買い替えてしまう方がお得な場合もあるでしょう。特に中古車であればリーズナブルに購入できるものも多数存在します。
中古車を購入する際はネクステージをご利用ください。ネクステージは他社に負けないプライス設定で、価格以上の良質な車を提供しています。相談から承っておりますので、一度お気軽にご連絡ください。
よくある質問
Q.車の板金を安く済ませる方法はありますか?
A.車の板金修理を安く済ませるには、いくつかの効果的な方法があります。まず、専門の板金塗装業者を利用するとよいでしょう。ディーラーよりも安い価格で修理してもらえる可能性があります。 さらに、部品交換が必要な場合は、リサイクル品の使用を検討するのもおすすめです。リサイクル品は新品の半額以下で入手できることがあり、色付きの部品を使用すると塗装費用も節約できます。
Q.車の塗装を一部だけするといくらくらいしますか?
A.車の部分塗装の費用は、塗装する箇所や車の状態によって変動します。一般的に、パーツ単位での塗装は3万円~6万円程度が相場です。 例えば、ボンネットなら約5万円、バンパーは3万円~4万円、ドアは6万円ほどかかるでしょう。ただし、塗装の方法や使用する塗料の種類、車両の状態などによって上下する可能性があります。
Q.車を擦ったときの塗装費用はいくらですか?
A.車を擦った際の塗装費用は、傷の大きさ、場所、修理を依頼する業者によって異なるでしょう。小さな傷であれば1万円程度で済むこともありますが、傷が大きくなるにつれて費用も上がります。相場の目安は、10cm~20cmの傷で2万円〜5万円ほどです。 また、ディーラーで修理を依頼した場合には3万5,000円~10万円ほどかかりますが、専門の板金塗装業者なら2万円~4万円で対応してもらえる可能性もあります。
Q.車の塗装はなぜ高いのですか?
A.車の塗装が高価な理由のひとつは塗料です。特殊な色や高級車用の塗料を使用する場合、高額になりやすいでしょう。 また、車の塗装は作業工程が複雑なため、時間がかかります。また、パーツの取り外しや丁寧な塗装作業など、専門的な知識や技術が求められるのです。