中古車の購入後にオイル交換は必要?メンテナンスで車の寿命を延ばそう!
新車に比べて中古車は購入後のメンテナンスが重要となります。そして、主なメンテナンスのひとつとなるのがオイル交換です。しかし、オイル交換の詳細をご存じでない方も多いのではないでしょうか。
この記事では中古車購入後のオイル交換の必要性ややり方、その他のメンテナンス箇所を紹介します。「どのようなタイミングでオイル交換が必要か」または「業者に依頼する場合はどの程度の費用がかかるのか」といった疑問もきっと解決するでしょう。ぜひ参考にしてください。
※目次※
・中古車は整備済みであってもオイル交換されていない場合もある。ただし走行距離と前回交換からの経過期間によるため購入後も絶対必要ではない。
・オイルの量、色、粘り具合から交換の必要性を判断しよう。前回の交換時期はメンテナンスノートで確認できる。
・エンジンオイルの交換は約4,000円から。業者に依頼することで適切なオイルを選んでくれる。ラジエーター液やバッテリーなどその他のメンテナンスも同時に行ってくれる。
中古車の購入後にオイル交換は必要?
オイル交換は車を良い状態に保つために必要なメンテナンスのひとつです。一定期間使用されてきた中古車は特に注意深く行う必要があります。
しかし、中古車も商品として販売されている以上、購入する際はオイル交換されているものと考えている方も多いのではないでしょうか。まずは、オイル交換の概要と中古車購入後の必要性を見ていきましょう。
車のオイルはエンジンオイルだけではない
車のオイルは各パーツが円滑に作動するために必要です。一般的に知られているものはエンジンオイルですが、ほかにも交換が必要なオイルはいくつか存在します。以下に各オイルの交換時期の目安をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
オイルの種類 |
概要 |
交換時期の目安 |
エンジンオイル |
エンジンを安全に動かすためのオイル。潤滑・冷却・洗浄・防錆・腐食防止といった効果がある |
走行距離5000kmごと または6か月に一回 |
ATF CVTF |
オートマチック(変速機)に使われるオイル |
走行距離2万kmごと または2年に一回 |
ミッションオイル デフオイル |
マニュアルミッションや 駆動輪に使うオイル |
走行距離3万~4万kmごとに 一回 |
パワステフルード |
油圧式のパワーステアリング車に使うオイル |
走行距離3万~4万kmごとに 一回 |
ブレーキフルード |
油圧式のブレーキに使うオイル |
車検時 |
ラジエーター液 (冷却水) |
エンジンを冷却するための液体 |
2~3年に一回 |
ラジエーター液を除き、車種により使われているオイルは異なります。以下で汎用的に使用するエンジンオイルについて解説しますので、参考にしてください。
整備済みの中古車はオイル交換されている?
中古車の保管中のメンテナンスは店舗によります。中にはオイル交換しないまま放置していることで、汚れて劣化している車もあるでしょう。オイル交換を疎かにしている店舗は、そのほかのメンテナンスやクリーニングも定期的に行っていない可能性もあります。購入時には整備記録や車の状態を入念に確認しましょう。
ただし、整備・点検の内容は明確な規定があるわけではなく、店舗の裁量で行っています。整備済み、点検済みであってもオイル交換されているとは限りません。
オイル交換の時期は走行距離と期間で決まる
中古車によって使用経歴や保管されていた期間も異なります。そして、エンジンオイルは時間が経つほどにオイル量やオイルの汚れ具合が劣化していくのです。
そのため、オイル交換は走行距離と期間を考慮して判断しましょう。前述の通り目安は「走行距離5,000km」または「経過期間6か月」です。中古車を購入する際は前回の交換記録を確認するといいでしょう。
購入後のオイル交換は絶対ではない
中古車の場合、店舗によってオイル交換されている場合もあれば、そうでない場合もあります。されていない場合も、前のユーザーが交換してから日にちが経っていない場合もあるでしょう。そのため、中古車を購入したとしてもオイル交換は絶対ではありません。オイルの状態と記録を確認しつつ判断することが重要です。
中古車購入後のメンテナンスは信用できる業者に依頼しよう
中古車のメンテナンスは、購入後自身で依頼先を選択できます。基本的には中古車販売店やディーラーの整備工場で行うことが基本ですが、近年は指定工場を併設したカーショップやガソリンスタンドに依頼することも可能です。
ただし、カーショップやガソリンスタンドの指定工場は手軽さに特化しているため、信頼できる依頼先としては専門スタッフが在籍している整備工場をおすすめします。そのほかのメンテナンスもまとめて依頼できるため、車の状態を自身で判断できない方も安心して任せられるでしょう。
中古車購入後にオイル交換の必要性をチェック
中古車購入後、何を基準としてオイル交換するのか分からない方もいるでしょう。オイル交換はオイルの状態や車の記録をもとに判断することが重要です。ここでオイル交換のチェックポイントをいくつかご紹介しますので、まだ交換していない方はぜひ参考にしてください。
メンテナンスノートで前回交換時期を確認
まずはメンテナンスノート(点検整備記録簿)を確認しましょう。メンテナンスノートとは、新車購入以降、これまでの定期的な点検・整備の記録が書かれているものです。
中古車として売買されてきた中でメンテナンスノートも引き継がれています。記録を見ることで「こまめにメンテナンスが為されてきたか」確認することが可能です。
オイル交換の必要性を考えるうえでは、前回の交換時期が重要となります。この時オイルフィルターも交換されているか確認できるため、同時に見ておくといいでしょう。
オイル量の減りや漏れはないか
車を使用するほどにオイル量は減っていきます。オイル量はボンネット内のオイルレベルゲージを抜けば確認可能です。オイルレベルゲージから上限と下限が記されているため、少ないようであればオイル交換の時期と判断できます。
また、この時に周りのオイル漏れがないかも確認しましょう。オイル漏れは、最悪の場合火災や事故にもつながります。エンジントラブルとなれば高額な修理費が必要となる場合もあるでしょう。漏れがある場合は、早めに業者に見てもらうことをおすすめします。
オイルの色や粘り具合をチェック
メンテナンスの行き届いていない車は、オイルが茶色から黒に近い色に近づいていきます。これは、長年放置したことによりオイル内に不純物が溜まっているためです。汚れたオイルが回っているとエンジン内も汚れやすくなり「エンジンパワーの劣化」や「燃費の劣化」につながるでしょう。
また、汚れたオイルは粘りも強くなります。粘り気が強く黒に変色していれば、交換を検討しましょう。
オイルフィラーキャップの裏が汚れていないか
オイルのメンテナンスがされていないと、オイルフィラーのキャップにオイルの塊がこびりついています。オイルフィラーキャップの裏側を確認し、汚れている場合は交換の時期と判断しましょう。
この時にエンジンをかけたまま開けるとオイルが飛び散ってしまいます。事故につながる可能性もあり大変危険なため、キャップを開ける際はエンジンを切ってから行うようにしましょう。
中古車購入後のオイル交換を行う方法とポイント
中古車のオイル交換は、時期だけ注意すればいいというわけではありません。オイルは車を安全かつ正常に動かすために重要となるため、費用や種類も含めて正しく行うことが大切です。ここでオイル交換を行う際のポイントを見ていきましょう。
車種に合った適切なオイルを使う
エンジンオイルは種類もさまざまです。種類によって粘度が異なるため、適切な車種も異なります。一般的に低粘度のオイルはエンジンのかかりが良く、高粘度は高速走行時に推奨されるオイルです。スポーツカーなどであれば高粘度オイルが適しているでしょう。
価格もさまざまですが、高いものがいいというわけではありません。業者に任せることで、自分で調べるまでもなく適切なオイルを選んで交換してくれます。
業者に依頼するなら指定や持ち込みも試してみよう
業者に依頼する際に、使ってほしいオイルの指定や持ち込みもできる場合があります。業者に任せても適切に交換してくれるため心配ないでしょう。しかし、無料のオイル交換サービスを利用するような場合は、汎用性の高いオイルで自身の車に適していないこともあります。
自身でオイルの品種や特徴を理解しておく必要がありますが、車にこだわって使用している方は依頼時に試してみるといいでしょう。
エンジンオイルの交換費用はどれくらい?
エンジンオイルは手数料込みで4,000円~が相場と言えます。さらに、オイルフィルターを合わせると1万円以上はかかるでしょう。
オイルフィルターは、エンジンオイルに含まれる不純物をろ過する役割を持ちます。しかし、フィルターも汚れていくと効果を発揮しなくなるため交換が必要です。交換頻度としては、オイル交換2回ごとにフィルターを一回交換することを目安としましょう。
中古車購入後のオイル交換以外のメンテナンス箇所
中古車は、オイル交換以外にもメンテナンスの重要な箇所がいくつか存在します。購入後長く正常に利用するためには、あらゆるところに気を配りつつ使用していくことが重要です。以下でオイル交換以外の主なメンテナンス箇所を解説します。
エンジンを冷やすラジエーター液
ラジエーター液は不凍液の一種で、冬場でも凍ることなくエンジンを冷やして適正温度に保つための役割です。ラジエーター液を交換せずに使用し続けると、量が不足したり冷却機能が劣化したりすることでエンジンがオーバーヒートする原因となります。
ラジエーターを確認することで液漏れや量を確認することは可能ですが、2~3年を目安に交換するといいでしょう。
バッテリーは車の寿命に大きく関わる
バッテリーは、車のライトやエンジンを動かすための電力を溜めておく装置です。エンジン作動中に充電される仕組みですが、走行距離や経過年数によって劣化していきます。
車種や使用状況によりますが、2~3年が交換時期の目安です。交換せずに使用し続けるとやがてバッテリーが上がり、エンジンが作動しなくなります。バッテリー液や日頃のライトの明るさ・エンジンのかかり具合を見て判断しましょう。
タイミングベルトの劣化を確認
タイミングベルトは、エンジンの回転を規則的に動かすためのゴム製の部品です。寿命を迎えるとタイミングベルトが切れて、エンジンが動かなくなります。
交換時期の目安は10年です。寿命を判断することは難しいですが、定期的なベルトの消耗具合やエンジンからの異音から判断が可能です。
タイヤがすり減っていないか
車を使用していくとタイヤは空気圧が弱くなり、すり減っていきます。劣化したタイヤを使い続けると走行中にパンクして、大きなトラブルにつながる可能性もあるため定期的に交換しましょう。
交換時期は4~5年が目安です。ただし、使用頻度や走行距離にも左右されるため、タイヤの亀裂や損傷、挟まった小石や寿命の目安となるスリップサイン(溝の深さが1.6mm以下になった際に接触する位置にある三角の印)を確認しましょう。
ブレーキの踏み心地をチェック
ブレーキを踏んだ時に、柔らかくなっている気がしたら注意が必要です。ブレーキの踏み始めから踏み終わりの幅、床との幅も意識しましょう。
ブレーキの効きが甘くなっていると事故につながります。定期点検はもちろんですが、日常的にも月に一回ほどエンジンを止めた状態で確認することをおすすめします。
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まとめ
中古車購入後のオイル交換は絶対に必要というわけではありません。しかし、車を長く安全に利用するためにメンテナンスは重要です。
さらに、オイル交換の他にもさまざまなメンテナンスが必要となります。おおよその交換時期目安はありますが、状態を見つつ的確に判断しましょう。
ネクステージでは、購入後も安心してご利用いただくために全力でサポートしておりす。車種、グレード、価格帯など幅広く扱っておりますので、一度お気軽にご連絡ください。