フルモデルチェンジ後の旧型車はいつ買うのがお得?狙い目のタイミングを解説
新車の魅力に惹かれますが、フルモデルチェンジ後の旧型車にも大きなメリットがあるのをご存知ですか?新型登場後、旧型車の価格は大幅に下落するため、お得に購入できるチャンスが生まれます。
しかし、タイミングを逃すと価格下落のピークを過ぎてしまう場合もあります。そこで気になるのが、旧型車購入のタイミングです。本記事では、フルモデルチェンジ後の旧型車のお得な購入タイミングを見極めるポイントをお伝えします。
※目次※
・フルモデルチェンジ後、旧型車の価格は下落傾向にある
・フルモデルチェンジで新型発売から半年後が価格下落のピークになる
・旧型車購入を検討するなら走行距離や年式、修復歴などしっかり確認する必要がある
フルモデルチェンジ後の旧型車の価格はどう推移する?
フルモデルチェンジ後、旧型車の価格はどのように推移するのでしょうか。新型車の発売後、旧型車の中古車価格は大幅に下落する傾向にあります。その下落幅や時期は車種によって異なりますが、新型の人気に押されて旧型車の需要減少が主な要因です。ここでは、フルモデルチェンジ後の旧型車の価格動向について解説していきます。
新型発売後、旧型車の価格は大幅に下落
フルモデルチェンジ後、旧型車の価格は下落します。例えば、メルセデス・ベンツのSクラスは、新型発売後わずか1年で中古車の平均価格が120万円も下がりました。500万円台で旧型Sクラスが購入できることになります。
理由は、新型の人気に押されて、旧型車の需要が一気に減ったことです。実際、新型Sクラス投入後、中古車市場に出回る旧型の台数が増加し、価格下落に拍車がかかります。ただし、車種によって下落幅は異なるので、狙い目の時期を見極めることが大切です。
車種によって価格下落幅は異なる
車種によって旧型車の価格下落幅は異なります。例えば、人気の高い車種は中古車市場での需要も高いため、フルモデルチェンジ後も価格が下がりにくい傾向にあります。一方、売れ筋車種は在庫が過剰になりやすく、供給過多によって価格が予想以上に下落するケースもあります。
特に、実用性重視の車種は燃費性能や安全性能の向上した新型の登場で旧型の需要が減り、下落幅が大きくなる傾向が見られます。一方、スポーツカーなどの趣味性の高い車は、旧型でもファンの支持があるため、価格下落の影響を受けにくいのが特徴です。
フルモデルチェンジ後に旧型車を安く買うコツ
フルモデルチェンジ後に旧型車を安く購入するコツを、具体的なポイントとともにご紹介します。まず、新型発売から半年後が旧型車の価格下落のピークとなるタイミングです。このタイミングを狙うことで、お得に購入できる可能性が高まります。
新型発売から半年後が価格下落のピーク
新型車が発売されてから半年後は、旧型車の価格が最も下落するタイミングだといわれています。この時期は、新型車の登場に合わせて注目度が上がり、人気が高まる一方で、旧型車の在庫が残っているため、ディーラーが在庫処分のために大幅な値引きを行う傾向です。ただし、旧型車の価格下落幅は車種によって異なります。
特に、人気車種や趣味性の高い車種は下落幅が小さく、需要の低い車種は大きく下がる傾向にあります。旧型車を狙う際は、このタイミングを見計らって、お得に購入するのがおすすめです。
旧型車の在庫状況
旧型車を購入する際は、在庫状況もしっかりとチェックしましょう。新型発売後、旧型車の在庫は徐々に減少していきます。特に人気車種の場合、在庫がすぐになくなってしまうこともあります。お目当ての旧型車があるなら、在庫があるうちに購入を決断するのがおすすめです。
また、販売店によっては旧型車の在庫処分セールを行っていることもあるため、こうした情報を見逃さないようにしましょう。旧型車の在庫状況は、販売店の公式サイトやオンライン中古車情報サイトで確認できます。お得に旧型車を手に入れるためにも、こまめな在庫チェックが大切です。
旧型車選びで注意したい ポイントは?
フルモデルチェンジ後の旧型車選びには、いくつか注意すべきポイントがあります。新型との装備差や経年劣化、改造・修理歴など、後悔のない選択をするために確認しておきたい項目を詳しく見ていきましょう。
新型との装備面の違いを把握する
新型車との装備差を把握することは、旧型車選びの重要なポイントです。グレードによって装備内容が大きく異なるケースもあるため、単に価格の安さだけで選ばないようにしましょう。
例えば、日産 サクラの場合、グレード間では走行性能に大差はないものの、ヘッドライトやオーディオ、安全装備などに違いがあります。自分にとって必要な装備が旧型車に搭載されているか確認することをおすすめします。
旧型車の経年劣化や故障リスクをチェック
旧型車を選ぶ際は、経年劣化や故障リスクにも目を向けることが大切です。例えば、ダッシュボードのひび割れやヘッドライトの黄ばみは注意すべきポイントです。
他にも、ショックアブソーバーのオイル漏れやタイヤの劣化、パワーウィンドウの動作不良など、細かくチェックしたい部分は各所にあります。しっかり確認することで、長く付き合える愛車に出会えるでしょう。後悔のない選択をするために、入念な確認を心掛けてみてください。
旧型車の改造・修理歴の有無も要確認
旧型車選びで見落としがちなのが、改造や修理の履歴確認です。中古車は一般的に、修復歴の有無を開示する義務がありますが、悪質な業者が隠蔽するケースもあります。特に事故車は骨格部分の損傷で安全性に影響するため要注意です。
特に、ボディパーツの隙間や左右対称性、塗装の剥がれなどを見れば、素人目にも修理痕が分かることもあります。違和感を覚えたときは購入を見送りましょう。
改造車も同様に注意が必要です。公認の範囲内なら問題ありませんが、違法改造車は車検が通らないだけでなく、事故時の保険適用にも影響します。購入前に改造内容を確認し、違法性がないかチェックしましょう。
旧型車購入時の予算の立て方
旧型車を購入する際の予算の立て方について、知っておきたいポイントを解説します。まず、車両本体価格だけでなく、登録費用や税金、保険料など諸費用も計上しましょう。また、燃費などランニングコストも加味した維持費の設定が肝心です。
車両本体価格だけでなく諸費用も計上する
旧型車を購入する際は、車両本体価格だけでなく、諸費用も予算に計上することが重要です。登録費用や自動車税、自賠責保険料など、車両価格以外にも必要な費用があります。また、納車整備費用や希望ナンバー取得費用なども忘れずに計上しましょう。
旧型車購入時の諸費用の目安は以下の通りです。
費用項目 |
概算金額 |
登録費用 |
数万円~10万円程度 |
自動車税 |
排気量により数万円~10万円程度 |
自賠責保険料 |
車両により2万円~5万円程度 |
納車整備費用 |
数万円程度 |
希望ナンバー取得費用 |
1万円程度 |
維持費も加味して総予算を設定する
旧型車を購入する際は、維持費も含めた総予算を立てることが重要です。車種によって維持費は大きく異なり、軽自動車で年間約35万円~38万円、コンパクトカーで年間約44万円 ~47万円、ミニバンでは約50万円~53万円もの費用がかかる計算です。
維持費を抑えるコツは、燃費の良い車種選びや、エコ運転、定期的なメンテナンスなどです。
ライフスタイルの変化に合わせて、車の所有台数を見直すのもひとつの方法です。本当に車が必要かどうか、冷静に判断することが経済的な選択につながります。旧型車は車両本体価格は魅力的ですが、維持費にも注意が必要です。
旧型車ローンの金利や審査基準もチェックする
旧型車を購入する際は、ローンの金利や審査基準もしっかりチェックしましょう。実は、旧型車ローンは新車ローンよりも金利が低く設定されていることがあります。なぜなら、旧型車は新型車に比べて価格が安いため、借入金額を抑えられるからです。その結果、毎月の返済額や総支払額を減らせる可能性があります。
ただし、旧型車は経年劣化のリスクがあるため、審査基準が厳しくなるケースもあります。金融機関によっては、車両の状態をより慎重にチェックするところもあります。
だからこそ、金利の低さだけでなく、審査通過のハードルについても事前に確認が必要になるでしょう。条件面での不安があるなら、複数の金融機関で相談してみるのがおすすめです。
お得に旧型車を購入する業者選びのコツ
フルモデルチェンジ後の旧型車をお得に購入する際は、信頼できる中古車業者を選ぶことが重要です。しかし、数多くの業者がある中で何を基準に選べばよいのか迷うこともあるでしょう。そこで、この項では安心して車を選ぶための業者選びのコツをご紹介します。
取り扱い中古車の車種が多い
取り扱い車種が多い業者を選ぶことは、旧型車をお得に購入するための大切なポイントです。なぜなら、豊富な車種がそろっていると、希望する条件に合った車を見付けやすくなり、選択の幅が広がるからです。
例えば、特定のメーカーや年式、予算など、自分のニーズにピンポイントでマッチする車を選ぶことができます。また、異なる車種を比較検討できるため、より優れた性能や状態の車を見付けるチャンスも増えます。多くの選択肢があることで、理想の旧型車をお得に手に入れることが可能になるでしょう。
保証制度がある
購入後に何らかの不具合が発生した場合でも、保証があれば修理費用を抑えることができ、旧型車を楽しむことができます。特に、旧型の中古車は、使用状況や経年による劣化が影響する場合がありますが、保証があれば一定期間は安心して使用が可能です。
業者によっては、エンジンやトランスミッションなどの主要部品に対する保証を提供している場合もあります。保証内容を事前に確認し、納得した上で契約することが大切です。
試乗できる
試乗ができることは、中古車購入の際に非常に重要なポイントです。実際に車を運転することで、画像だけでは分からない細かい部分を確認できます。例えば、ハンドリングの感触や加速の仕方、ブレーキの効き具合、乗り心地など実際の使用感を体験できるでしょう。
さらに、エンジン音や振動、車内の快適さなども試乗を通じてチェックできます。こうした実際の使用感は、納得のいく車選びにおいて非常に大切です。また、試乗することで予期しない問題の発見にもつながることがあります。
まとめ
フルモデルチェンジ後、旧型車の中古価格は大幅に下落する傾向にあります。下落幅や期間は車種によって異なりますが、一般的に発表から半年ぐらいが下落のピークといわれており、旧型車の購入を検討している人はこの時期が狙い目になります。
旧型の中古車を購入する際は業者選びも重要なポイントになります。取り扱い車種の数や保証制度、試乗可否は購入を決定する上で重要な要素になるでしょう。フルモデルチェンジ後のタイミングを見計らって旧型車をお得に購入するための参考にしてください。
▼ライタープロフィール
松永つむじ
Webライター
予備校講師からライターに転身した車特化ライター
車の情報だけでなく、MaaSやCASEをはじめ社会・産業・経済・ジェンダーなど、多岐にわたる車をテーマにした記事執筆に携わる。これまでの執筆数は500記事以上。
歴代の愛車は全てMT車の車好き&モータースポーツファン。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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