軽トラの荷台サイズや積載のルールは?日常使いに便利なおすすめ車種も紹介
荷台をさまざまに活用して農業用具や工事用具の運搬、宅配便の配送、キッチンカーなど多くのシーンで用いられているのが軽トラックです。そんな軽トラックの荷台のサイズは、どれ程の寸法があるのでしょうか。
軽トラックは軽自動車規格の車体サイズで作られているので、荷台はその範囲内で運転に支障が出ないサイズに設定されています。そのため、最大積載量も定められていますが、その範囲内で荷台のカスタムも可能です。軽トラックの荷台のサイズ、国内で買える新型車と価格、魅力などを解説します。
※目次※
・軽トラックは軽自動車なので全長3.4m×全幅1.4m×全高2m以内のボディサイズで、荷台はそれ以下の寸法
・軽トラックを製造しているのは現在ダイハツとスズキだけで、ほかの国内メーカーはそのどちらかからOEM供給されている
・荷台は法令の範囲内でカスタムができ、キッチンカーやキャンパー仕様にすることも可能
軽トラやトラックの荷台サイズは?
軽トラックは、トラックといえども規格上は軽自動車です。軽自動車はボディサイズの限界値が全長3.4×全幅1.4×全高2m以内と、法律で定められています。そのため、荷台の大きさは3.4 m×1.4mを超えることはありません。
トラックはそれよりも大きくなりますが、大型トラックの全長制限は12mと決められており、この長さを超えることはできません。荷台はその全長以下となります。それでは各トラックのサイズを詳しく解説します。
軽トラック
軽トラックの大きさは長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下と定められています。エンジンの総排気量は660cc以下のものを指し、軽自動車と同じ扱いです。
軽トラックは農業地域で需要が高く、作業用としても人気があります。小回りが利き、田や畑の細い道で使いやすいでしょう。
例えば、ホンダ アクティトラックのサイズや積載量は以下の通りです。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395mm×1,475mm×1,735~1745mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,940mm×1,410mm×290mm |
車両重量 |
770 kg ~820kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
2トントラック
荷物を積んで走行するには、車両総重量が決められています。車両の重さや乗車者のことを考えて荷物を積み込む必要があるでしょう。
最大積載量は、以下の数式に当てはめて計算します。
最大積載量=車両総重量-車両重量-全乗員重量(定員×55kg)
2トントラックの積載量は2トン以下で、車両総重量は4トン~5トン程度が目安になります。例えばトヨタ タウンエースの場合、サイズや積載量は以下の通りです。
全長×全幅×全高(車体) |
4,295mm×1,675mm×1,920mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
2,430mm×1,585mm×360mm |
車両総重量 |
2,070~2,090kg |
車両重量 |
1,160~1,230kg |
最大積載量 |
750kg~800kg |
乗車定員 |
2名 |
4トントラック
4トントラックの積載量は、4トンくらいまで荷物が積めるトラックと定義されています。名称のように4トン以下ではありません。道路交通法の改正により、中型自動車の車両総重量は11トン未満までとされました。車両が軽ければ、4トン以上の荷物を積めるトラックも存在しています。
例えば、三菱ふそう キャンター 標準キャブ ロングボディ 積載量4トン積の場合、サイズや積載量は以下の通りです。
全長×全幅×全高(車体) |
6,060mm×1,885mm~×3,170mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
4,310mm×1,780mm×2,065mm |
車両総重量 |
7,190kg |
車両重量 |
3,025kg |
最大積載量 |
4,000kg |
乗車定員 |
3名 |
10トントラック
大型トラックの車両総重量は通常20トン、最大で25トンです。車両重量と積載物の重量をそれ以下に抑えなければなりません。
バンボディの中でも車体の重いウィングボディなどは、積載量が少なくなる可能性があるので注意が必要です。最大積載量の計算方法は、以下の通りです。
・最大積載量=車両総重量-車両重量-乗車定員
例えば、いすゞ自動車 ギガのサイズや積載量は以下の通りです。
全長×全幅×全高(車体) |
11,520mm×2,490mm×3,170mmmm~ |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
9,200mm×2,350mm×450mm |
車両総重量 |
25,000kg |
最大積載量 |
13,700kg~ |
乗車定員 |
2名 |
荷台サイズも大きい!日常使いにも便利な軽トラ7選
軽トラックは大変便利な車ですが、現在はダイハツとスズキの2社のみが製造しています。かつてはホンダとスバルも製造していましたが、スバルは2012年に、ホンダは2015年を最後に、生産を終了しました。
ダイハツとスズキ以外のメーカーも軽トラックをラインアップしていますが、ダイハツかスズキからら供給を受けて販売しています。そのOEMを含めた国内各メーカーの軽トラックを見ていきましょう。
スズキ キャリイ
スズキ キャリィは1961年に登場した歴史の長い軽トラックです。現行型は11代目で2013年に発表・発売されました。
また2018年には、キャビンを後ろに延長しルーフもアップしたスーパーキャリィが発売されました。キャビンが拡大した分、荷台の全長は少なくなりましたが、室内により多くの荷物を載せられたりシートのリクライニングができるようになったりと快適性が向上しています。
走行機能は、2WD(後輪駆動)と4WD(副変速機付きの手動切り替え式)があり、トランスミッションは4速ATか5速MTが用意されています。
スーパーを含めたキャリイの新車価格は105万1,600円~144万7,600円で、中古車の相場は44万9,000円~109万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,765 mm ~1,885mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,480 mm×1,405 mm ~1,940 mm×290mm |
車両重量 |
730~850kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
車両本体価格 |
105万1,600円~144万7,600円 |
ダイハツ ハイゼットトラック
ダイハツハイゼットトラックは1960年に登場しました。現行型は10代目で、2014年に発表・発売されました。
現行型は軽トラックとしての機能性が高いことはもちろん、ボディカラーが豊富に用意されていることも特徴です。例えばレッド(ファイアークォーツレッドメタリック)、オレンジ(トニ子オレンジメタリック)、ライトグリーン(アイスグリーン)といったしゃれたカラーの用意があります。ボディタイプは、キャビンを後ろに伸長したジャンボも用意されています。
走行機能は2WDと4WD(副変速機付きの手動・自動切り替え式)があり、トランスミッションはAT(CVT)と5速MTが用意されています。
ジャンボを含めたハイゼットトラックの新車価格は90万2,000円~145万2,000円で、中古車の相場は64万9,000円~172万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,780 mm ~1,885mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,650 mm ~1,940 mm×1,410 mm×285mm |
車両重量 |
770~890kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
本体車両価格 |
90万2,000円~145万2,000円 |
トヨタ ピクシストラック
トヨタ ピクシストラックは、トヨタの正規販売店で購入できる軽トラックです。車両はダイハツ ハイゼットトラックのOEM供給のもので、フロントのエンブレムがトヨタのものに変更されています。ダイハツのOEMなので、車両の仕様・性能はハイゼットに準じたものとなっています。キャビンはハイゼットにあるジャンボの用意はありません。
ピクシストラックの新車価格は90万2,000円~134万2,000円で、中古車の相場は115万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,780mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,940 mm×1,410 mm×285mm |
車両重量 |
770~860kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
本体車両価格 |
90万2,000円~134万2,000円 |
スバル サンバートラック
スバル サンバートラックは、スバルの正規販売店で購入できる軽トラックです。車両はダイハツ ハイゼットトラックがOEM供給されていて、フロントのエンブレムがスバルのものに変更されています。車両の仕様・性能はハイゼットトラックに準じたものとなっています。キャビンはノーマルとハイゼットのジャンボにあたるグランドキャブが用意されています。
サンバートラックの新車価格は96万8,000円~145万2,000円で、中古車の相場は64万9,000円~79万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,780 mm ~1,885mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,650 mm ~1,940 mm×1,410 mm×285mm |
車両重量 |
780 kg ~890kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
本体車両価格 |
90万2,000円~145万2,000円 |
マツダ スクラムトラック
マツダ スクラムトラックは、マツダの正規販売店で購入できる軽トラックです。車両はスズキ キャリイのOEM供給のもので、フロントのエンブレムがマツダのものに変更されています。車両の仕様・性能はキャリィに準じたものとなっています。キャビンは、キャリィ荷設定されているスーパーキャリイの用意はありません。
スクラムトラックの新車価格は88万2,200円~133万3,200円で、中古車の相場は79万9,000円~89万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,765mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,940 mm×1,405 mm ~1,410 mm×290 mm ~295mm |
車両重量 |
730 kg ~790kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
車両本体価格 |
88万2,200円~133万3,200円 |
三菱 ミニキャブトラック
三菱 ミニキャブトラックは、三菱の正規販売店で購入できる軽トラックです。車両はスズキ キャリイのOEM供給のもので、フロントのエンブレムが三菱のものに変更されています。車両の仕様・性能はキャリィに準じたものとなっています。キャビンは、キャリィのーパーキャリイの用意はありません。
ミニキャブトラックの新車価格は92万5,100円~139万5,900円で、中古車の相場は64万9,000円~69万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,765mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,940 mm×1,405 mm ~1,410 mm×290 mm ~295mm |
車両重量 |
730kg~790kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
車両本体価格 |
92万5,100円~139万5,900円 |
日産 NT100クリッパー
日産 NT100クリッパーは、日産の正規販売店で購入できる軽トラックです。車両はスズキ キャリイのOEM供給のもので、フロントのエンブレムが日産のものに変更されています。車両の仕様・性能はキャリィに準じたものとなっています。キャビンは、キャリィでいうスーパーキャリイの用意はありません。
NT100クリッパーの新車価格は92万8,400円~143万4,400円で、中古車の相場は59万9,000円~109万9,000円となっています(2024年4月現在の情報です)。
全長×全幅×全高(車体) |
3,395 mm×1,475 mm×1,765mm |
---|---|
全長×全幅×全高(荷台内) |
1,940 mm×1,405 mm ~1,410 mm×290~295mm |
車両重量 |
730 kg ~790kg |
最大積載量 |
350kg |
乗車定員 |
2名 |
車両本体価格 |
92万8,400円~143万4,400円 |
軽トラの荷台サイズが足りない?はみ出しはOK?
トラックに積載できる荷物の大きさは「道路交通法57条」により決められています。定められた乗車人数・積載量・重さを守らなければなりません。
しかし、どうしても荷物が分割できない場合には、警察署に申請し、許可を受けられる場合があります。許可された場合でも範囲が決められていますので、ルールを守って荷物を積むことが大切です。
この章では、荷物のはみ出し可能な範囲や、道路交通法のルール、警察署への申請方法について解説していきます。
「道路交通法」で決められたルール
道路交通法 57条には、乗車人数や荷物の積載量を守るよう記述されています。道路交通法における通常のはみ出し可能な範囲は、道路交通法施行令 第22条より以下の通りです。
長さ |
自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたもの 自動車の車体の前後から、自動車の長さの10分の1の長さを超えてはみださないこと |
幅 |
自動車の幅以内 自動車の車体の左右からはみ出さないこと |
高さ |
高さ3.8mから、その自動車の積載をする場所の高さを減じたもの |
※道路交通法施行令 第22条より抜粋
(参考:『道路交通法 第57条』)
(参考: 『道路交通法施行令 第22条』)
「制限外積載許可」の申請
規定外の荷物を積載する場合には、出発地を管轄する警察署へ「制限外積載許可」の申請が必要です。運転経路図や資料が必要な場合がありますので、管轄の警察署へ事前に問い合わせをしておきましょう。
許可を受けた場合でも、積載には限度があります。地域ごとのルールもあるので、許可の範囲は管轄の警察署へ確認が必要です。広島県警察のルールを以下に記載しますので、参考にしてみてください。
長さ |
自動車の長さにその長さの10分の5の長さを加えたもの 自動車の車体の前後から自動車の長さの十分の一の長さ |
幅 |
自動車の幅に1mを加えたものを超えないこと。ただし、積載物を積載した状態の自動車及び積載物全体の幅が3.5mを超えないこと。 |
高さ |
積載時の高さが4.3mを超えないこと |
方法 |
動車の車体の前後から自動車の長さの10分の3の長さを超えてはみ出さないこと。 自動車の車体の左右0.5mを超えてはみ出さないこと |
(参考:『道路交通法 第56条』)
(参考: 『広島県警察 制限外積載等許可申請手続き』)
注意点
制限外積載の許可を受け、規定外の荷物を積載する場合には、荷物の見えやすいところに印を取り付けることが決まりです。昼は大きさ30cm平方以上の赤い布、夜間は赤い色の灯火か反射器を付けるルールになっています。車の方向指示器、ブレーキランプ、ナンバープレートが隠れないように配置しましょう。
積荷については、転落や飛散のおそれがない方法で積載することが重要です。運転に影響のある積み方にならないように気を付けましょう。
軽トラの荷台に人は乗れる?
トラックの荷台に人が乗ることは大変危険なため、道路交通法で禁止されています。荷台には座席もシートベルトもありません。路面の状況によっては落下してしまうことがあるでしょう。
しかし、どうしても必要な場合には警察署に申請が可能です。この章では荷台に人が乗ってはいけない基本ルールと、許可される場合や注意点を解説していきます。
基本ルール
荷物が載っていない状態で人が荷台に乗ることは、基本的に法律で許可されていません。自衛隊がトラックの荷台に人を乗せているのは、自衛隊法で許可を受けているからです。
トラックの荷台は、人が乗るシーンを想定して作られていません。道路交通法 55条にも、乗車のために設定された場所以外に人を載せて運転してはいけないと記述されています。しかし、制限外積載と同じように申請すれば例外を認めてもらえる場合があります。
(参考:『道路交通法 第55条』)
(参考: 『広島県警察 荷台乗車』)
許可される場合
「荷台乗車許可」の申請手続きを管轄の警察で行い、認められれば荷台に人を乗せられます。許可されるのは荷物を積んでいる状況で、荷物を見張るための監督者として荷台に乗る場合です。道路交通法 第55条に記述されています。
必要最小限度の人員だけ認められるため、何人でも乗車できるわけではありません。車両の構造に支障がなく、道路や交通状況に問題がないことが条件になります。荷台に乗車した人の安全を確保することが大切です。
注意点
荷台が空の状態になれば、荷物の監督者は不要となり、荷台に乗車することはできません。例えば、工事現場へ向かうため、荷物の監督者として荷台に1人乗車させたとします。現場で積み荷を下ろした場合、監督者は荷台から降りなければなりません。
また、空になった荷台には乗車できないため、監督者の座席を確保しなければ出発できないことになります。
荷台に人が乗っているときは、より慎重な運転が求められます。荷物の荷崩れや、監督者が転落してしまう可能性が考えられるからです。軽い気持ちで監督者を荷台に乗せることは避けましょう。
軽トラの荷台のカスタムは可能?
軽トラックの荷台はカスタムも可能です。ダンプトラックのように稼働可能な荷台を取り付けることができますし、カーゴを載せて配送仕様にするここともできます。街中ではキッチンカーもよく見られるでしょう。
しかし、荷台のカスタムは全て自由にできるわけではありません。法令で定める最大積載寸法と最大積載量荷制限があります。詳しく解説します。
軽トラの荷台をカスタムする方法
軽トラックのカスタムは可能です。荷台を昇降可能なダンプにした車両や、カーゴを載せて配送向けとした特装車が各特装メーカーから発売されています。
さらに趣味用としてライトや、デコレーションキットなどの細かなパーツがサードパーティから販売されています。それらは業者に頼むことはもちろんDIYで取り付けることも可能です。また、昨今のキャンプ・車中泊ブームで荷台を活用してキャンパーに仕立てるユーザーやメーカーもあります。
最大積載寸法や耐荷重に要注意
軽トラックをカスタムする際は、まず車体の寸法に気を付けましょう。法令で定められている積載寸法(幅1.48m・長さ3.4m・高さは2.5m)を超えてのカスタムは不可能となります。厳密にはこれらの数値を超えるカスタマイズも可能です。しかしその場合、構造変更となるので車検を取り直すなどの手続きが必要となります。
そして最大積載量にも気を付けましょう。軽トラックは350kgまでと定められています。タフな軽トラックといえどもそれを超えると法令違反や車体へダメージを与える可能性があります。
購入前に知っておきたい軽トラの魅力
軽トラックには、コンパクトで取り回しがしやすい、さまざまな用途で活用できる、燃費性能優れているなど多くの魅力があります。そのため、日本国内のあらゆる場所で軽トラックを見ることができるでしょう。
燃費に優れているため日常使用ももちろん可能です。ほかにどんな魅力があるのか、詳しく解説します。
コンパクトで取り回しがしやすい
車体が小さく、ホイールベースが短いこともあり、取り回しが非常にしやすいのが軽トラックの特徴のひとつです。家から気軽に走り出せるため、通勤用や買い物用といった日常のアシとしても使用されています。
その取り回しの良さは、日本だけではなく海外からも高評価を受けて、中古の軽トラックの輸出が増加しているようです。例えばアメリカの家庭用トラックといえばピックアップトラックです。ボディは大きく取り回しに難があります。そのため、どんな道でも走れて小回りが効く軽トラックの人気が急上昇中といわれています。
さまざまな用途で活用できる
軽トラックは汎用性の高さが特徴のひとつです。車体の構造が単純かつ法令の範囲内で自由に架装ができるので、配送用はもちろん移動販売車、キッチンカー、ダンプ、タンクローリー、消防車両と、あらゆるプロの現場向けに架装された軽トラックが活躍しています。
家庭では、持ち出しの手軽さから通勤用や買い物にも活躍します。また、昨今の車中泊ブームでキャンピング仕様車が登場し展示会などでも見られるようになりました。これからも新しい活用方法が生まれていくでしょう。
燃費性能に優れている
軽トラックは軽自動車なので経済性に優れています。車体が単純かつ軽量のため燃費が良い点もポイントです。例えばスズキ キャリイの燃費は、最高で18.2km/L(WLTC値)となっています。
そのため、通勤や買い物にも最適な車として利用されているシーンが見受けられます。高燃費かつ運転していて楽しさを感じることもあり、軽トラックで遠出をしても楽しめるでしょう。荷台を活用して旅仕様にカスタムすることももちろん可能です。
まとめ
軽トラックは軽自動車規格に当てはまるので、法令で定められた車体寸法を超えることができません(全長3.4×全幅1.4×全高2m)。荷台のサイズはそれ以下となります。現在の軽トラックはダイハツとスズキのみが製造し、ほかのメーカーにOEM供給をしているため、他のメーカーの軽トラックは、そのどちらかがベースとなっています。
荷台は法令を越えない範囲でカスタムが可能で、さまざまな業務向けに架装されていたり趣味でキャンパー仕様に作り替えたりと、多くの活用方法が考えられます。コンパクトで取り回しが良く経済的な軽トラックは、今後もあらゆる場所で活躍するでしょう。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材の他チューニングカーやレースの取材なども行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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