【車のコーティングはおすすめ?】カーコーティングの基礎知識と注意点を解説
愛車を汚れや傷から守るための車のコーティングは、業者で行う他、市販品を購入して自分で行う方法があります。車のコーティングを希望していて、業者と市販品での仕上がりの違いについて知りたい方もいらっしゃるでしょう。また、業者に依頼した際の料金目安はどの程度なのでしょうか。
そこでこの記事では、車のコーティングの基礎知識や注意点を解説します。コーティングの効果や効果を長く保つポイントを知り、愛車を美しく保っていきましょう。
<目次>
・車のコーティングの仕上がりに差を付けるポイントは「下地処理」
・車のコーティング施工の際は事前に「洗車」を行い汚れや鉄粉を落とす必要がある
・コーティングを施した後も洗車をはじめとする車の定期的なメンテナンスは必要
業者がやる車のコーティングと市販品の違いは?
車のコーティングは、大きく分けて業者が施工するカーコーティングと、市販のコーティング剤を使って自分で塗るという2つの方法に分かれます。この2つの方法に違いはあるのでしょうか。
ここでは、業者が行う車のコーティングと自分で行う車のコーティングの違いについて詳しく見ていきましょう。
コーティング剤の品質や性能の違い
まず、ひとつのポイントはコーティング剤の品質や性能です。最近では、市販品の品質・性能も向上しており、プロショップのコーティング剤と市販品のコーティング剤の差は、サービスや商品によっても異なりますが大きな差はないようです。プロ用も市販品も性能は物によって異なるといわれています。
施工技術の違い
2つめのポイントは、コーティングの施工についてです。当然、プロと素人では大きな違いがあるでしょう。その違いは「下地処理」にあります。
車をコーティングするときの第1段階は、洗車です。まず、洗車の段階でプロショップと自分で行う際では機材が異なります。
コーティングを行う際の洗車のコツは、ボディ表面を乾かさず、大量の水を使うことという点です。日差しが強い日に洗車をすると、ボディ表面の水滴が乾いてシミになってしまうことが多くあります。水道水はカルキや鉄分をはじめとする金属イオンが含まれているため、乾くとそれらがボディに付着してしまい、その上からコーティングを行ってしまうと、密着度が弱まり効果が薄れてしまいます。
そして、洗車の後は下地処理を徹底し、ボディについた鉄粉などの除去、こびりついたワックスや洗剤カスの除去など、塗装面についたあらゆるものを落とし、ボディ表面の塗装を新車時の状態に近付けていきます。
このときの作業は、それなりの道具と経験値が必要となります。プロはひと目見るだけで、ボディ表面に何の汚れが付いているのかが分かり、それを除去するための適切な薬剤も分かります。
業者には、下地処理のための汚れや異物を落とすための薬剤を何種類も用意していることも少なくありません。市販品でそろえることも可能ですが、適切な商品を買いそろえるのは、かなりの金額になるでしょう。
これらの内容から、業者と市販品のコーティング剤では品質や性能に違いはなくとも、施工技術に違いが出てくるといえるでしょう。
車のコーティングをプロに依頼した際の料金はいくら?
業者に依頼した際の車のコーティング費用は、コーティングの種類やプランによってさまざまで、数千円~15万円程度の料金設定と幅があります。
なお、車のコーティングは、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドや専門店で依頼できます。
また、車のっこーティングをした後のメンテナンス費用に関しては、数千円~2万円が目安になります。
【よくある勘違い】車のコーティングは手間いらずではない
新車で購入時に、ディーラーで車のコーティングを行う方も少なくありません。洗車の手間が省けるということで施工したものの、納車後1年、2年と経過していくうちに塗装面の汚れが目立ち、洗車しても落ちなくなってしまうケースもあるようです。
業者で車にコーティングを行った後は、「洗車不要」と勘違いしてしまう方も多いようですが、メンテナンスは必須です。日々のメンテナンスを怠り汚れが目立ってしまった場合、施工済みのコーティングをはがす作業からやり直しとなります。
車のコーティングは非常に強固で、一度塗ってしまうとめったなことでは落ちません。傷んでしまったコーティングをはがすのは手間と費用がかかります。
業者によるカーコーティングのメンテナンスは、コーティング剤の種類や仕様により、3か月から1年で実施することが推奨されています。このメンテナンスは、業者に実施してもらうのが基本です。コーティングの上に付着した汚れや異物の除去と、コーティングの表面が傷んでいた場合の修復をしてくれます。
また、プロによるメンテナンス以外でも、車が汚れたら洗車をしてボディ表面をきれいにしてあげることも大切です。このときの洗車は、たっぷりと水をかけてボディ表面のゴミなどを落とした後、市販のボディシャンプーで優しく手洗い、乾かないうちに優しく拭き上げるということを心掛けましょう。
車のコーティング剤の基礎知識
車のコーティングを自分で行う場合は、コーティング剤選びから始めます。コーティング剤には大きく分けて2種類あり、それぞれに特徴があります。ここからは、車のコーティング剤の種類などの基礎知識を確認していきましょう。
「撥水」か「親水」か
カーコーティングには、ボディ表面の水を弾く「撥水」タイプと、ボディ表面に水がなじんで滑り落ちる「親水」タイプの大きく2種類があります。
どちらもコーティングそのものの性能に良しあしはありません。コーティング剤の性能で耐久性や光沢性が変わってきます。撥水もしくは親水の選択肢においては、好みで選んで良いでしょう。
特徴としては、撥水は水玉がコロコロと転がって弾くので、洗車時の汚れ落としと拭き上げが楽になりますが、水滴がボディ表面に残ってシミになりやすく、水玉によるレンズ効果で塗装面が傷みやすくなるのがデメリットです。
親水は、水玉ができない代わりにシミが付きにくく、雨が降ると汚れが落ちて洗車頻度が抑えられますが、水を弾かないためコーティングしたという実感がわきにくく、一度汚れが付いてしまうと、撥水よりも落ちにくいというデメリットがあります。
また、撥水に近いタイプで「疎水」「渇水」タイプもあります。撥水よりも水の弾き方が緩やかで、撥水のデメリットを少し緩和したものとなります。
コーティング剤の素材
コーティング剤には、主に以下の5種類の素材があります。
・油脂系(ワックス)
・樹脂系(ポリマー)
・ガラス系(ポリマーとガラス繊維)
・ガラス(硬化ガラス繊維。“系”が付かないことが多いよう)
・セラミック
油脂系コーティングは、昔からあるワックスのことです。市販のコーティング剤では、樹脂系やガラス系が多く流通しています。
コーティング剤は、油脂系→樹脂系→ガラス系→ガラス→セラミックの順に耐久性が強くなっていきます。また、価格や施工の難易度もこの順で高くなっていく傾向です。しかし、製品により異なるため、一概にはいえません。
ボディ表面の光沢性は、好みによって大きく分かれるところです。光沢性では、ガラスコーティングが優れると感じる方もいれば、やはり昔からあるワックス(それも高級なカルナバロウワックスなど)が一番という方もたくさんいるようです。
車のコーティングはおすすめ?
数多くある車のコーティングは、車のボディ表面のツヤと水弾きが目的です。安い市販品から高い施工料金のプロショップのカーコーティングから選べますが、どちらの方法でも車のコーティングをしたらしっぱなしではなく、汚れたら洗車するというメンテナンスが必要かつ、放置は厳禁という点に注意しましょう。
高いお金を払ってコーティング後、汚れを放置した結果、古いコーティングを剥がして再塗装ということは避けるよう、日々のメンテナンスを行うことが大切です。なお、再コーティングの料金は、最初のコーティング費用よりも高く付くものです。この点を理解して実行するのなら、カーコーティングはおすすめといえるでしょう。
まとめ
手間がかからないのは、信頼できるプロショップで施工、定期的にメンテナンスしてもらうことです。自分で施工する手間や耐久性などを全体的に考えると、結果としてコストパフォーマンスが高くなることがあります。プロに依頼することで費用はかかりますが、仕上がりだけでなく安心感も得られます。
なお、車のコーティングを行う際は、定期的なメンテナンスも欠かせません。メンテナンスを行うことで、コーティングの効果も長持ちし、車の美しさも持続するでしょう。
▼ライタープロフィール
田中宏亮
モーターサイクルジャーナリスト
ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。
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