新車を購入する流れを解説!必須装備と安く新車を購入する方法とは
車を購入するにあたって、新車にするか中古車にするか、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。新車には中古車の購入にない魅力がありますが、高額な買い物となるだけに、注意深く検討することが求められます。あらかじめ決めた予算の範囲内でローンを組み、本当に必要な装備品を選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、新車を購入する流れを解説するとともに、新車に搭載する装備品の付け方や新車を値引きして安く購入する方法についてご紹介します。
※目次※
・新車をディーラーで購入する流れや装備できるオプションの種類を確認しよう
・新車購入で利用できるローンは「ディーラーローン」と「銀行ローン」の2種類。それぞれのローンの特徴を知っておこう
・新車購入でまとまらないときは中古車の購入を検討しよう。中古車購入なら、ディーラーよりも中古車販売店がおすすめ
新車を購入する流れを解説!
新車の購入は、家庭の一大イベントのひとつです。ご家族の方にとってはマイホームの購入と同じくらい、もしくはそれ以上に大切な買い物となるかもしれません。大切な買い物だからこそ、新車を購入する流れは、事前にしっかりと把握しておく必要があります。
ここでは、ディーラーで新車を購入する流れについて順番に解説します。
予算を決める
車の購入はとても大きな買い物となるので、まずは予算をしっかりと決めましょう。収入や貯蓄、月々の支出などのバランスを考えて、無理のない範囲で予算を設定することがポイントです。
車の購入にあたってローンを組むことを考えている場合は、マイカーローン返済額シミュレーションを活用して、どのくらい月々の返済額が上下するのかをある程度把握することができます。ボーナス月は上乗せして返済するような計画を考えておくもいいでしょう。
ライフスタイルに合わせて車種を決める
ご自身のライフスタイルに合わせて、購入する車の車種を決めていきます。ここで1種類に絞り切る必要はなく、5種類ほどの候補を選んであげるといいでしょう。車種を選ぶ際は、自分のライフスタイルと合わせて検討していきます。
たとえば、道が狭い都会で運転する機会が多そうならコンパクトカーを、小さなお子様がいるご家庭なら乗り降りが楽になるワンボックスカーを、砂地などのオフロードで車に乗りたい方は本格的なSUVを、というように、ライフスタイルに合った機能や形状を考えて、車種を絞り込んで決めていきます。
ディーラーで試乗する
予算と車種が決まったら、車を販売しているディーラーに実際に足を運んで、試乗してみましょう。試乗できるのは車を製作しているメーカー会社ではなく、販売しているディーラーなので、お近くのディーラーで試乗したい旨を伝えてください。
その日に行って試乗させてもらえることもありますが、ディーラーによっては試乗に際に予約が求められる場合もあるので、あらかじめ問い合わせて予約しておくと、無駄足にならずに済むでしょう。試乗する際は、デザインや乗り心地が、想像と合っているのかを確認します。
また、試乗はあくまで比較検討する上での参考情報なので、ほかの候補を試乗することを意識して、その場で即決しないようにしましょう。
見積もりを取る
試乗を申し込むのと同時に、見積もりを取ってもらいます。試乗予約をするときやインターネットで見積もりの依頼をしておけば、時間の節約にもなるでしょう。見積もりを出してもらえたら、自動車本体以外のオプションに、どれくらいの費用がかかっているのかチェックしましょう。
最初に決めた予算以内に抑えるためにはどのオプションを取り消すのか、この時点で考えておきます。また、自動車購入の見積もりだけではなく、自動車保険の見積もりも申し込んでおきましょう。自動車保険を一括で見積もりできるサービスを利用すれば、複数の会社の保険料などを比較できるので非常に便利です。
価格交渉を行う
試乗や見積もりの比較が済んで購入する車が決まれば、ディーラーとの価格交渉を行っていきます。価格交渉は、新車購入において、もっとも大きな壁となるでしょう。買い手側はできるだけ安く買いたいと考えている反面、売り手側はできるだけ高く売りたいと考えているからです。
したがって、コミュニケーションによってお互いが要望するギリギリのラインを見極めて交渉を進めていくことになります。買い手側としては、「ここまでの価格に値引きできたら購入を前向きに検討する」というようなルールを決めておくといいでしょう。
また、ディーラーはセールスのプロなので、各種手数料や納車費用、オプションなど差し引いて値引きをアピールしてくることもあります。時期によっては、「この場で契約すると○万円値引きします」と契約を急かしてくる場合もあります。そのような場合でも、いったん家に持ち帰って、冷静に検討することが大切です。
納車
価格交渉が無地に終了して納得できる契約ができたら、あとは新車が納車されるのを待つだけです。契約の際にスケジュールを調整して、納車日を決定します。納車方法としては、自分でディーラーまで取りに行くか、担当者が指定場所まで運んでくれるかの2通りがあります。
車を引き取る際には「ボディやホイールに傷はないか」「エンジンや空調から異音はしないか」などをチェックするので、目で確認しやすい昼間に納車を行うといいでしょう。
納車後に後悔しない装備品の付け方
新車購入における楽しみのひとつが、オプションや装備品選びです。自分の好みに合った車に自由にカスタマイズできることが新車購入のメリットなので、予算や使用頻度などを考えて、装備品選びは慎重に行いましょう。
ここでは、新車購入で搭載できる代表的なオプション・装備品をご紹介するとともに、納車後に後悔しない装備品の付け方について解説します。
オーディオ
現在主流となりつつあるのは、スマホと連動してタッチ操作ができるディスプレイオーディオです。ディスプレイオーディオなら、いつも使っているスマホのアプリをカーナビとして使用することができ、純正カーナビにかかる費用をカットすることもできます。
また、スマホアプリのカーナビは自動で最新情報に更新されるので、カーナビのように新しく買い替える必要もありません。ただし、スマホが圏外になると、音楽やカーナビが動作しなくなるので注意しましょう。
ヘッドアップディスプレイ
ヘッドアップディスプレイは、フロントガラスに車速や経路などの情報を表示してくれる装備です。昔からある装備ではあるものの、すべての車に採用されておらず、オプションで追加することがほとんどです。
ヘッドアップディスプレイを搭載することで、カーナビやメーター付近に視線を下げる必要がなくなり、脇見運転による事故を防止することにも役立ちます。しかし、前方の視界に情報が入ることで、かえって運転に集中できないと感じる方もいらっしゃいます。
ヘッドアップディスプレイが自分に合っているかどうか、試乗する際に確認しておくといいでしょう。
カーナビ
メーカー純正のカーナビを装備するかどうかも、よく検討しましょう。純正カーナビはインテリアへの収まりがよく、きれいな見栄えとなることがメリットとして挙げられます。また、カーナビモニターは標準搭載で、地図情報はSDカードで取り込む車種も増えてきているので、価格帯は安くなっている傾向にあります。
しかし、最近ではスマホアプリをカーナビの代わりに使うという意見が多く見られるので、無理に装備する必要はないかもしれません。カーナビの使用頻度などを考慮して、新車の時点で装備しておくのかどうか十分に検討するようにしましょう。
パーキングアシスト
近年車の自動運転が注目されていますが、パーキングアシストは、その先駆けとなる装備です。難しい縦列駐車の場面でも、駐車位置を指定すると、あとはハンドルから手を離しても自動で駐車を完了してくれます。
ただし、安全性能の面を考慮した精度の高さが求められるので、パーキングアシストでは、どうしても駐車に時間がかかってしまいます。後列車がつまっているような素早い駐車が必要となる場面では、あまり実用的ではないというのが現状です。
パーキングアシストを装備するときは、「本当に必要なのか」「どの場面で使う可能性があるのか」などをしっかり検討しましょう。
シートヒーター
寒さが厳しい地域にお住まいの方には、シートヒーター装備がおすすめです。シートヒーターはスイッチひとつでシートを温めてくれる機能で、車内が空調で温まるまでの寒さを軽減してくれます。
また、空調によって車内全体を温めると頭がボーッとしたり眠くなったりしますが、シートヒーターでは主に背中や臀部を部分的に温めるので、急な眠気に襲われることも少なくなるでしょう。シートヒーターは装備品の中でも高額な部類となりますが、運転の快適性と安全性を向上してくれる人気オプションのひとつです。
新車をローンで購入する方法
新車の購入は高額な買い物となるので、ローンを組む方が多いかと思います。ローンを組むということは、少なからず家計の負担となるので、事前に返済計画を立てて、ご自身に合ったローンを選ぶことが大切です。
ここでは、新車をローンで購入する方法について、返済計画の決める注意点やローンの種類とその特徴についてご紹介します。
返済計画を決める
借りたローンを何年かけて月々いくらずつ返済していくのか、返済計画を決めましょう。はじめに車体価格やオプション、手数料、登録費用などを具体的に合算して、購入に必要な費用を、できるだけ明確にします。
次に、その費用のいくらを頭金として支払って、いくらをローンとして借りるのかを決めます。頭金をできるだけ多く支払えばローンは少なくて済み、審査にとおりやすくなるかもしれません。
ローンの審査がとおれば、月々の返済額を設定します。一般的な目安としては、「返済期間は3~7年で、月々の返済額は2~5万円程度」だといわれています。家計の負担にならない範囲で、無理のない返済計画を立てることが大切です。
ディーラーローンとは
銀行などの金融機関でローンを契約するのではなく、販売店でローンを契約するのがディーラーローンです。新車購入では、このディーラーローンを活用するのが一般的です。ディーラーローンは、「通常のローンプラン」と「残価設定プラン」の2種類から選べます。
通常のローンプランは自動車購入とセットで手続きが進められるので、金融機関のローンと比べて手間が少なく、審査がやさしいことが特徴です。ただし、その分金利は少し高めに設定されている(4~10%)傾向にあり、店舗によって金利に差があることには注意が必要です。
一方、残価設定プランは、通常のローンとは少し仕組みが異なります。残価設定プランでは、数年後の車の価値を差し引いた金額に対してローンを組みます。
たとえば、車両価格が300万円で3年後の残価が120万円(下取り価格と同義)と設定された場合、差額の180万円に対してローンを組むことになります。そのため、通常のローンプランよりも、月々の支払額が少なくなるメリットがあります。
ただし、残価設定プランでは、数年後に車を下取りに出すことが前提です。購入した車を完全に自分のものにしたい場合は、残価を一括で支払って車を買い取る必要があります。
銀行ローンとは
新車購入の際に銀行から借り入れを行うのが銀行ローンで、一般的な金利が2~4%と低水準なのが特徴です。住宅ローンと併用することで、さらに金利が優遇されるケースもあります。
また、銀行ローンは低金利である反面、審査が厳しくなるといわれています。20~70歳までと年齢制限がされていることが多く、年収や勤続年数などの審査基準も、ディーラーローンよりも高い審査基準が定められているのです。
審査がとおるところを探し回ってあちこちに申し込んで、仮に審査に落ち続けてしまったとすると、ご自身の信用情報に悪影響を与える可能性があるので注意しましょう。
さら、銀行ローンを契約する際には、手続きに手間や時間がかかることにも注意が必要です。一般的に審査結果が伝えられるまでに2、3日かかることが多く、場合によっては来店を求められるケースもあります。事前に申込条件をきちんと確認して、新車購入のタイミングを考えて、余裕をもって準備を進めていくようにしましょう。
新車を値引きする5つのコツ
新車の購入では、交渉によって、値引きできる可能性があります。交渉相手となるディーラーもセールスのプロなので、あの手この手を使って、魅力的と思える提案をしてくるでしょう。こちらが値引き交渉の主導権を握るためには、値引きを成功させるコツを押さえておくことが大切です。
ここでは、新車購入の値引きするために、押さえていただきたい6つのコツについてご紹介します。
商談は奥様に任せる
新車の値引きの商談は、奥様に任せてみるのも有効な方法のひとつです。旦那様は新車を購入するときに財布の紐が緩くなるケースが多く、多少予算オーバーしていても“新車の魅力”に惹かれて契約してしまう可能性が高い傾向にあります。
一方、奥様が車に対して強いこだわりをもっていることは少なく、予算オーバーをシビアに考えているケースがよく見られます。「車は男のロマン」とよくいわれますが、女性は車を移動手段のひとつとして割り切って考えていることが多く、合理的に車を選ぶ傾向にあります。
値引きに自信がないという旦那様は、奥様を主導として商談を進めることで、思わぬ値引きを受けられるかもしれません。
契約前に手数料の値引きを交渉する
新車購入における値引きでは、手数料を引いてもらうことを交渉すると効果的です。交渉で手数料がカットされる可能性が高いのは、「納車代行費用」と「車庫証明代行費用」の2つになります。
納車代行費用とは、担当者がお客様のご自宅や職場まで新車を運んで納品する際に発生する手数料です。ご自身が店頭に赴いて車を引き取る場合には、この手数料は発生しません。見積もり段階で納車代行費用が計上されていることが確認できれば、店頭で納車する旨を伝えて、手数料がカットできるか交渉してみましょう。
次に車庫証明代行費用とは、担当者が所轄警察署に足を運んで車庫証明の申請・交付を代行してもらう際に発生する手数料です。こちらの手数料も、ご自身で警察署へ赴いて車庫証明の手続きをする場合には、原則として発生しません。
ただし、車両登録を一元化している“ワンストップサービス(OSS)”対象地域では、ほかの諸費用と一括して車庫証明代行費用を計上しているため、カットできないので注意しましょう。
ローンを短くする
現金一括払いで購入するよりも、短期ローンを利用することで値引きがアップするケースがあります。ディーラーローンでは、お客様がローンに契約することで、提携している信販会社からディーラーに対してパックマージンが支払われます。その一部をお客様の購入費用に回すことで、結果的に値引きがアップする場合があるのです。
ただし、ローンを組めば必ず金利が発生します。金利負担額よりもローン契約による値引き額のほうが少ない場合、支払い総額が増えて、結局損をすることになります。短いローンを契約する場合は、金利負担額と値引き額を吟味して、本当に費用が安くなるのか判断することが大切です。
同じメーカーの競合と比較する
かつては、競合となるライバルメーカーの車種を交渉の引き合いに出すと、新車値引きに効果だといわれていました。しかし、最近では同じメーカーの車種を競合として比較すると、値引きしてくれる可能性が高くなっています。
たとえばトヨタの場合、同じメーカー内に「トヨタ」「トヨペット」「カローラ」「ネッツ」の4つのディーラーがあります。プリウスのように4つすべてのディーラーで販売されている車種が本命の場合、これらのディーラー同士で競わせると、好条件の値引きを提案してもらえるかもしれません。
ただし、同じ資本会社の店舗同士で競わせる方法は避けましょう。たとえば、近所の「カローラ」と遠方の「カローラ」で商談を進めるような方法です。同じ資本会社の店舗間では商談の内容をデータで共有している場合が多く、どのような商談が進められているのかチェックすることができます。
同じ系列の店舗同士で値引き交渉していることがわかると、ディーラーからの印象が悪くなって、交渉にマイナスの影響を与えかねません。同じメーカーで競合させるときは、必ず違う会社の店舗同士で競わせるようにしましょう。
安く買うなら中古車を狙う
最近では、新車の販売をメインとするディーラーの中で、中古車販売に力を入れている店舗が多く見られます。なぜなら新車購入の交渉が難航したときに、新車同様の中古車をすすめてみて契約してもらえるケースが増えてきているからです。
新車購入の話がまとまらずにお客様がほかのメーカーへと流れてしまうよりも、中古車販売でお客様をつなぎ止めておくほうが、ディーラー側にとってはメリットが大きいかと思われます。新車購入の予算を交渉しているときに、セールスマンが新車同様の中古車をすすめてくることを狙って、商談を進めてみるのもひとつの方法です。
ただし、すすめてもらった中古車が魅力的に感じた際は、その場で即決せずに、一度家に持ち帰って、中古車販売店の在庫を確認してみましょう。大手の中古車販売店のほうが取り扱っている車のラインナップが豊富なので、ディーラーがすすめたものより、もっと上質で割安な中古車が見つかるかもしれないからです。
在庫状況によっては、走行距離が10,000km以下の中古車や、数回乗っただけの新車同様の中古車もあります。ディーラーがすすめた中古車に惹かれた際には、一度中古車販売店の在庫状況を確認してみることをおすすめします。
まとめ
今回は、新車購入の流れや装備品選び、新車を値引きするコツについてご紹介しました。新車を購入する際にもっとも懸念するべきことは、予算についてです。ローン選びや返済計画、オプション装備については、慎重に検討することが求められます。家計への負担を少しでも軽減したいときは、安く購入できる中古車を選ぶことも選択肢のひとつです。
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