中古車選びの7つのポイント!初心者必見の失敗しない車選びの秘訣
中古車は経済的な選択肢ですが、同時に慎重な判断が求められます。初めて中古車を購入する人にとって、何をどう見極めればよいのか悩ましいところです。
走行距離・年式・外装の状態・整備履歴など、チェックすべきポイントは多岐にわたります。中古車選びで初心者が押さえるべき7つの重要ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
※目次※
1.【中古車選びのポイント.1】走行距離と年式で車の状態を判断する
2.【中古車選びのポイント.2】外装と内装の見た目から分かる車の状態
3.【中古車選びのポイント.3】整備記録簿で車のメンテナンス履歴を確認
4.【中古車選びのポイント.4】事故歴・修復歴で安全性と将来の故障リスクを見極める
5.【中古車選びのポイント.5】車検残期間と保証を確認して購入後の安心を確保
6.【中古車選びのポイント.6】試乗と実車確認で乗り心地と機能を体感する
7.【中古車選びのポイント.7】購入後の維持費は長期的な視点を持つ
・走行距離と年式は中古車選びの重要な指標で、両者のバランスを基準に車両の状態を判断する。
・整備記録簿は車の管理状態を把握する大事な資料で、これまでの管理状況を確認することが必須。
・事故歴・修復歴のある車両は価格が下がり、車体のゆがみやパネルの隙間などを入念に確認する必要がある。
【中古車選びのポイント.1】走行距離と年式で車の状態を判断
中古車選びにおいて、走行距離と年式は車両の状態を判断する重要な指標です。この2つの要素を適切に見極めることで、故障リスクや維持費を最小限に抑えられます。走行距離と年式のバランスを考慮しながら、理想的な一台を見つけていきましょう。
【中古車のポイント 走行距離・年式編.1】走行距離の目安と注意点
中古車選びにおいて、年間走行距離の標準的な目安は8,000km~1万km程度とされています。3年落ちの車なら2万4,000km~3万km、5年落ちなら4万km~5万kmが一般的な走行距離です。
走行距離が少ない車両は、状態が良好で価格も高めになります。一方、10万km以上走行した車両は、価格が下がる傾向です。
ただし、短距離走行中心の車両はエンジンオイルの劣化が早まりやすく、極端に走行距離が少ない場合は、長期放置による部品劣化の可能性も考えられます。メンテナンス履歴や使用環境も含めて、総合的に判断することが重要です。
【中古車のポイント 走行距離・年式編.2】年式と車両の経年変化の関係
一般的に、車の寿命は10年または10万kmといわれています。しかし、近年の車両は性能が向上しており、適切なメンテナンスを行えば10年以上の使用も十分可能です。
ただし、年式が古くなるにつれてゴム部品や樹脂部品、電装部品の劣化が進みやすく、メンテナンス費用の増加を考慮する必要があります。また、買取価格は年間約30%減少するといわれている点も覚えておきましょう。
【中古車のポイント 走行距離・年式編.3】走行距離と年式のバランスを見る
年間1万kmの走行を基準に考えると、5年落ちで走行距離5万kmの車両は、バランスの取れた状態といえます。
年式の割に走行距離が極端に少ない場合は、長期未使用による劣化リスクがあるでしょう。逆に、走行距離が多い場合は、部品消耗の可能性を確認する必要があります。
中古車選びでは、走行距離と年式のバランスに加え、整備記録簿やボディの状態など、総合的な判断が大切です。また、定期的なメンテナンスが行われていれば、走行距離が多めでも良好な状態を保っている場合もあります。
走行距離 |
特徴 |
3万km以下 |
状態良好、価格高め |
5万km前後 |
状態と価格のバランスが良好 |
10万km以上 |
価格安め、メンテナンス重要 |
【中古車選びのポイント.2】外装と内装の見た目から分かる車の状態
中古車の外観と室内の状態は、これまでの使われ方を物語る指標です。外装の傷やへこみ、内装の劣化具合は、オーナーの管理状態を如実に反映します。実車確認時の具体的なチェックポイントについて、詳しく見ていきましょう。
【中古車のポイント 外装・内装編.1】外装チェックのポイント
中古車の外装チェックでは、ボディ全体の状態に加え、細部の確認が重要となります。ボンネットとフェンダー、ドアとボディの隙間が左右で異なる場合は、事故歴によるゆがみの可能性があるため注意が必要です。
ドアの開閉時のスムーズさや、ドアパネル・ミラーなどの傷もチェックすべきポイントとなります。フロントガラスの小さな傷・ひび割れは、走行中に拡大する危険性があるでしょう。
また、タイヤの溝やマフラーの状態は、安全性と車検の問題に直結します。全ての箇所が完璧な中古車は少ないものの、安全性に関わる部分は重点的に確認するのがおすすめです。
【中古車のポイント 外装・内装編.2】内装の状態から車の使用状況を読み取る
内装の状態は、その車両の使われ方を判断する重要な指標です。運転席のシートの擦れ・へこみは実際の使用頻度を反映し、ダッシュボード・ステアリングの劣化具合からは保管環境を推測できます。
車内の臭いも重要なポイントで、タバコやペットの臭いは除去が困難な場合が少なくありません。また、エアコンの吹き出し口からカビ臭さが感じられる場合は、エアコン系統のメンテナンスが必要となる可能性があります。
【中古車のポイント 外装・内装編.3】外装・内装の状態と価格の関係
中古車の価格は、外装・内装の状態によって大きく変動します。ボンネットの小さな傷は価格への影響が少ない一方、ルーフの大きなへこみは高額な修理費用が必要となるかもしれません。
内装面では、シートの状態や車内の臭いが価格に影響を与えます。清潔で手入れの行き届いた内装は良好な管理状態を示し、購入検討時の重要な判断材料となるため、慎重な確認が必要です。
【中古車選びのポイント.3】整備記録簿で車のメンテナンス履歴を確認
中古車購入における整備記録簿は、その車の信頼性を示す証明書です。適切な点検・整備の履歴があるかどうかは、将来の故障リスクを大きく左右します。整備記録簿の詳しい見方と評価のポイントについて、具体的に見ていきましょう。
【中古車のポイント メンテナンス履歴編.1】整備記録簿の重要性と見方
整備記録簿は、中古車の管理状態を把握するのに欠かせない資料です。正規ディーラーでの整備履歴は、適切なメンテナンスの証となり、車両の信頼性を示す指標となります。
定期点検や車検、修理の履歴から、これまでの管理状況を詳しく把握できるでしょう。点検や部品交換の頻度は、車両の状態を大きく左右するため、特に注意深く確認する必要があります。
【中古車のポイント メンテナンス履歴編.2】定期点検・オイル交換の頻度をチェック
定期点検は12か月または1万km走行ごと、オイル交換は5,000km~7,000kmまたは6か月ごとが一般的な目安となります。ただし、これらの頻度は車種や使用状況によって異なるため、取扱説明書での確認が必要です。
適切な頻度でのメンテナンスは、エンジン性能の維持や燃費向上に加え、予期せぬ故障の防止にもつながります。整備記録簿でこれらの履歴を確認することで、車両の信頼性を判断できるでしょう。
項目 |
推奨頻度 |
重要性 |
定期点検 |
12か月または1万km走行ごと |
車の安全性と性能維持 |
オイル交換 |
5,000km~7,000kmまたは6か月ごと |
エンジン寿命の延長、燃費向上 |
【中古車のポイント メンテナンス履歴編.3】整備記録簿がない場合の対処法
整備記録簿が存在しない中古車については、まず販売店にその理由を確認することが重要です。単なる紛失なのか、別の理由があるのか、詳しい説明を求めましょう。
より確実な判断のために、第三者機関による車両検査の依頼や、過去の整備内容について販売店への確認をおすすめします。可能であれば、以前の所有者から直接情報を得ることも検討するとよいでしょう。
情報を得られなかった場合は、別の車両を検討するのが賢明です。
【中古車選びのポイント.4】事故歴・修復歴で安全性と将来の故障リスクを見極める
中古車購入において、事故歴・修復歴の確認は、車両の安全性と価値を見極める大切な要素です。これらの履歴は将来の故障リスクにも直結するため、慎重な調査が欠かせません。実際の確認方法と評価のポイントについて、具体的に見ていきましょう。
【中古車のポイント 事故歴・修復歴編.1】事故歴・修復歴の確認方法
中古車の事故歴・修復歴は、点検記録簿の確認から始めましょう。ただし、記録簿の確認だけでなく、実車での入念な確認も重要です。
車体の骨格部分におけるゆがみや不自然な塗装、ボディパーツの隙間のズレ、左右の非対称性などは、事故歴の可能性を示すサインとなります。また、ボンネットやフェンダー周辺の塗装状態、トランクの床下なども注意深く確認が必要です。
不安な点がある場合は、日本自動車査定協会(JAAI)による車両状態証明書の取得をおすすめします。
【中古車のポイント 事故歴・修復歴編.2】修復歴車を選ぶ際の注意点
修復歴車の購入を検討する際は、まず試乗で直線走行性やハンドル操作性を確認することが重要です。車両検査表と実車を照らし合わせながら、修復箇所や修復程度を詳しく確認しましょう。
車体のゆがみやパネルの隙間、シーラーやボルトの状態などが主なチェックポイントとなりますが、素人判断は困難です。そのため、信頼できる販売店での購入を心がけ、不明点は販売員に積極的に質問しましょう。
【中古車のポイント 事故歴・修復歴編.3】事故歴・修復歴が車の価値に与える影響
修復歴のある車両は、同条件の車両と比べて20%~30%程度価格が下がる傾向です。特に、フレームやピラーなどの骨格部分の修復は、価格低下に大きく影響します。事故歴に関しても、同様に減額されるのが一般的です。
ただし、人気車種や希少車の場合は、修復歴があっても価値が維持されるケースがあります。また、軽微な修復であれば、適切な修理により走行に支障がないケースも多く見られるでしょう。
将来の売却も考慮し、事故歴の有無や、修復歴の程度や修理の質を慎重に見極めることが大切です。
【中古車選びのポイント.5】車検残期間と保証を確認して購入後の安心を確保
中古車選びにおいて、車検残期間と保証内容は購入後の維持費に直結する要素です。残車検の長さは追加費用の発生時期を示し、充実した保証は万が一のトラブルに備えられます。車検と保証の詳しい内容について、具体的に確認していきましょう。
【中古車のポイント 車検残期間・保証編.1】車検残期間の確認と意味
車検残期間は、フロントガラスの車検ステッカーで簡単に確認可能です。中央部分や上部にある数字のうち、大きな数字が「月」、小さな数字が「年」を表しており、「10」「5」の組み合わせは「令和5年10月」が車検の有効期限となります。
車検の残期間が長い車両は、購入後すぐの車検費用が不要となるため経済的です。一方、車検切れが近い車両では、購入後すぐに車検費用が必要となることを考慮しましょう。
なお、フロントガラス左上の丸いステッカーは12か月法定点検のものなので、車検ステッカーと混同しないよう注意が必要です。
【中古車のポイント 車検残期間・保証編.2】中古車の保証制度を比較する
中古車の保証制度は販売店ごとに内容が異なり、保証期間・対象部品・走行距離制限などを比較検討する必要があります。大手販売店では1年間の保証が一般的ですが、最長3年まで延長できる場合もあるでしょう。
保証対象は、主にエンジンやトランスミッションなどの主要部品となりますが、エアコン・ナビなども対象となることがあります。また、走行距離制限は無制限のケースが増えている一方で、上限が設定されている場合もあるでしょう。
全国の提携工場で修理可能な外部保証と、販売店独自の保証では利便性が異なるため、保証内容を詳しく確認し、自身のニーズに合った制度を選択することが大切です。
【中古車選びのポイント.6】試乗と実車確認で乗り心地と機能を体感する
中古車購入において、試乗と実車確認は車の真の状態を見極めるのに不可欠です。カタログ・Webサイトの情報では分からない、実際の乗り心地やエンジンの状態を体感できます。以下で、具体的なチェックポイントと確認手順を見ていきましょう。
【中古車のポイント 試乗編.1】試乗時のチェックポイント
試乗では、まずエンジンの始動音と走行中の異音に注目しましょう。スムーズなエンジン始動と静かな走行音は、良好な状態を示します。
アクセル・ブレーキの反応やステアリングの操作感、シフトチェンジの滑らかさは、安全運転に直結する重要なポイントです。特に直進安定性やハンドルのブレ、振動には注意しましょう。
また、エアコンや各種電装品の動作確認も欠かせません。長時間の運転を想定し、乗り心地や視界の良さなども含めて、総合的に評価することが大切です。
【中古車のポイント 試乗編.2】エンジン音や振動のチェック方法
エンジン始動時には、スムーズな始動音と安定したアイドリング回転を確認します。不規則な音・振動がある場合は、エンジンに問題がある可能性があるため要注意です。
走行中は、加速時のエンジン音の変化や、異常な振動に注目しましょう。特に「カタカタ」「ガラガラ」といった金属音は、重大な問題を示唆する可能性があります。
また、車内に伝わる過度な振動は、エンジンマウントの劣化や機械的な問題を示す場合があるため、慎重な確認が必要です。
【中古車のポイント 試乗編.3】装備品の動作確認の重要性
装備品の動作確認では、エアコン・パワーウィンドウ・カーナビ・オーディオなど、全ての機能を実際に操作して確認します。特に電装系統は、修理費用が高額になる可能性があるため、入念なチェックが不可欠です。
シートヒーターやサンルーフなどのオプション装備も、異音・異臭がないか注意深く確認しましょう。装備品の状態は、車両全体の管理状態を反映することが多いので、丁寧な確認が将来のトラブル防止につながります。
【中古車選びのポイント.7】購入後の維持費は長期的な視点を持つ
中古車の購入費用は氷山の一角であり、長期的な維持費についても慎重な検討が必要です。燃費やメンテナンス費用、保険料など、実際の所有コストは多岐にわたります。賢明な選択のために、具体的な維持費の内訳を見ていきましょう。
【中古車のポイント 維持費編.1】燃費性能と燃料費の関係
燃費性能は、中古車の長期的な維持費用に大きく影響します。年間走行距離1万km・ガソリン価格150円/Lの場合、燃費10km/Lの車と20km/Lの車では、年間約7万5千円もの燃料費の差が生じるでしょう。
最新のハイブリッド車やコンパクトカーは、30km/L以上の燃費性能を実現していますが、年式の古い車種や大型車は燃費効率が低い傾向にあります。ただし、カタログ燃費と実燃費には差があるため、同車種のユーザーの実燃費情報を参考にするのもよいでしょう。
【中古車のポイント 維持費編.2】車種別メンテナンス費用と維持費の目安
メンテナンス費用は車種によって大きく異なり、軽自動車では年間3万円~5万円程度、普通自動車では年間4万円~5万円程度が目安です。以下、メンテナンス費用の他、税金・保険料・ガソリン代・車検代などを含めた年間の維持費を確認しましょう。
・軽自動車:年間約30万円~40万円
・普通自動車:年間約44万円~61万円
維持費を抑えるには、軽自動車・コンパクトカー・低燃費車の選択、任意保険の見直し、車検業者の比較検討などが有効です。また、年式の古い車両は、部品劣化による予期せぬ出費にも注意が必要となります。
【中古車のポイント 維持費編.3】自動車保険の選び方と相場
自動車保険は、強制加入の自賠責保険に加え、任意保険の加入が推奨されます。任意保険の年間保険料は、車種や年式、運転者年齢などにより5万円~15万円程度が一般的です。
保険料を抑える効果的な方法として、必要最小限の補償内容の選択や、免責金額の設定などが挙げられます。また、複数の保険会社から見積もりを取得し、比較検討するのがおすすめです。
中古車の場合、車両価値と保険料のバランスを考慮し、車両保険の加入是非を慎重に検討することが求められます。
まとめ
中古車を選ぶ際は、走行距離や年式、外装・内装の状態、整備記録簿、事故歴などを確認することが重要です。車検の残期間や保証の有無も、購入後の安心感につながります。実際に試乗して、乗り心地や機能を確かめることも大切です。
また、購入後の維持費を考慮して、燃費性能や保険料などを検討しましょう。これらのポイントを押さえて慎重に選び、長く乗れる一台をぜひ見つけてください。
【この記事の執筆者】
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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