中古車の購入時にナンバーの変更は必要なの?手続きが必要なケースや費用を解説
車を購入するにあたって、ナンバーの有無を気にするという方は意外と多いのではないでしょうか。中古車販売店では、ナンバープレートが付いている車と付いていない車があります。付いている場合は、そのままナンバーを引き継げるのかどうかを確認しなくてはいけません。
そこでこの記事では、中古車購入時のナンバー変更が必要かどうかや、変更する際の手続き・費用について解説します。中古車の購入を考えている方は参考にしてください。
※目次※
5.中古車購入時に手続きをするなら希望ナンバーも検討しよう!
・ナンバー変更は必要な場合と不要な場合があり、仕組みを知ることで自身のケースがわかる
・ナンバー変更にかかる費用や手順、必要な書類を把握しておこう
・ベストプライスで納車の不安も軽減できる中古車は、ネクステージで探してみよう
中古車の購入時にナンバーの変更は必要なの?
車を購入する際には、普通自動車であれば「自動車登録番号標」、軽自動車であれば「車両番号標」が必要不可欠です。ナンバープレートと呼ばれるこれらの番号標は車両登録時に付けられるもので、車検が切れると効力を無くします。
中古車販売店で購入できるナンバー付きの車両の多くは車検がまだ残っているものですが、その場合にはナンバーの変更が必要となるのでしょうか。
ナンバーの変更が必要な場合がある
中古車販売店はナンバーが付いている車も付いていない車も販売していますが、付いていない車は新規登録が必要です。一方で、ナンバー付きの車であっても変更が必要な場合があります。また、語呂合わせやラッキーナンバーなどの自分の好きな番号に変更することも可能です。
では、なぜもともとナンバーが付いている車なのに、変更が必要な場合があるのでしょうか。それは、ナンバーの仕組みに関係があります。
ナンバーの仕組みについて
ナンバープレートには所有者の情報が登録されているため、車を譲渡したり譲受したりする場合には「移転登録」が必要です。所有者の名義変更の手続きを行わなくてはいけません。
道路運送車両法第12条1項では、氏名や住所をはじめ、登録型式・車台番号・原動機型式などに変更があったときは、15日以内に変更登録の申請を行わなければならないと定められています。
また、所有者の所在地によっては所有者情報だけではなく、ナンバー自体の変更が必要な場合もあります。ナンバープレートには所在地を表す都道府県や地域が記載されており、中古車購入時に自分の所在地と異なる地域が記載されている場合には変更が必要です。同一都道府県内であっても、運輸支局の管轄が異なればナンバーも変わります。
変更手続きを行う場所は車種で異なる
ナンバーの変更手続きは、普通自動車と軽自動車では行う場所が異なります。普通自動車の場合は居住地の「運輸支局(陸運局)」、軽自動車の場合では「軽自動車検査協会」です。同一都道府県内であっても管轄の地域によって手続きを行う支局や支所が異なるため、間違えないように調べておきましょう。
(参考:『全国運輸支局等のご案内|国土交通省』)
> ナンバー変更に必要な手続きについてさらに知りたい方はこちら!
中古車の購入時にナンバーの変更を行うケースとは?
車のナンバーは状況により変更が必要となりますが、中古車を購入する際にはどのようなケースがあるのでしょうか。名義変更である移転登録はもちろん、ナンバーがない場合の新規登録や破損による再発行など、他にもさまざまなケースが考えられます。手続きの方法も異なるため以下を参考にしてください。
中古車にナンバーがない場合
中古車購入時にナンバーがない車体を選んだ場合には、新規登録が必要です。ナンバーがない車体は、車検が切れている、もしくは旧所有者が一時抹消登録を行いナンバーを運輸支局に返却している場合があります。
車検期間のある状態でナンバーをきちんと取り付けしていなければ法律で公道の走行は禁止されているため、新規登録をしてナンバープレートを装着しなければなりません。
県外のお店で購入した場合
車の購入を検討している場所が、居住地ではない県外の中古車販売店である場合や同じ県内でも管轄の陸運支局ではない場合は、ナンバーの変更が必要な場合があります。
中古車販売店で購入できる車は、必ずしもその都道府県のナンバーが付いているわけではありません。極端な例では、全国展開している販売店では北海道のナンバーが東京で、福岡ナンバーが大阪で販売されていることもあります。
その場合には、所有者情報の変更である移転登録だけではなく、ナンバーの交換もしなくてはなりません。
破損した場合
ナンバープレートを破損した場合には、登録や変更ではなく再発行の手続きをとる必要があります。居住地の運輸支局もしくは軽自動車検査協会に、車検証、破損したナンバープレート、再交付申込書を持参することで、約1週間ほどで再交付されます。都道府県によって異なりますが、発行手数料は2,000円ほどです。
後部のナンバープレートが破損した場合には、車を運輸支局へ持っていく必要があります。ただし、ナンバープレートを装着していない・破損してナンバーが見えない場合は道路交通法違反となり公道の走行ができません。居住地の市役所や役場で仮ナンバーを所得して、付け替える必要があるので注意が必要です。
(参考:『ナンバープレートを紛失などした場合|国土交通省』)
盗難等で紛失した場合
ナンバープレートの盗難や紛失の場合にも、登録や変更ではなく再発行の手続きをとります。
盗難にあった場合にはまず警察署に盗難・紛失届を出し、再発行の手続きに必要な受理番号を発行してもらいましょう。その後、市区町村役場で仮ナンバーを所得し、運輸支局や軽自動車検査協会で再発行の手続きを行います。
破損した場合も盗難で紛失した場合も再発行の手続きは同じで、再発行にかかる日数・料金も変わりません。しかし、盗難や紛失の場合には警察署や市役所へ行く必要があるため手間がかかります。
> 中古車購入でナンバー変更が必要な場合について関連する記事はこちら!
管轄ナンバーへの変更手順と費用【自分で申請】
中古車購入の際だけではなく、住所変更や所有者変更などの際にも管轄ナンバーへの変更手続きは必要です。どのような書類が必要で費用がいくらかかるのか、分からない方が多いのではないでしょうか。変更するまでに日数がかかることもあるため、自分で申請を行う場合はきちんと把握しておきましょう。
手順と準備書類
ナンバーの変更は、住民票登録所在地の管轄運輸支局か軽自動車検査協会で行います。所持しなければならない書類がいくつかあるため、確認しましょう。
・車(新しいナンバープレートを封印する必要があるため)
・自動車検査証
・住民票(住所が変更になった場合)
・自動車保管場所証明書(住所が変更になった場合)
・戸籍謄本または抄本(氏名・名称に変更があった場合)
・認印または委任状(所有者本人以外が申請する場合)
必要となる書類は変更する内容によって異なります。上記以外に、窓口で記入する申請用紙と自動車税・自動車所得税申告書、登録手数料を印紙で支払った際にもらう手数料納付書も必要です。すべての書類を揃えて提出することでナンバープレートの申請が完了します。
費用と日数
変更にかかる費用は、ナンバープレート自体の交換が必要ではない変更登録の場合には登録手数料のみです。ナンバーの変更がある場合には、登録手数料とナンバープレート交付手数料がかかります。また、住所が変更になった際に必要な自動車保管場所証明書には、約2,600円の発行手数料が必要です。
・登録手数料は350円
・ナンバープレート交付手数料は約2,000円(都道府県によって異なる)
ナンバープレートは、書類に不備がなければ即日交付されます。変更登録であればすぐに完了するでしょう。ただし、月末、年末、自動車メーカーの決算期などは混みあうことがあるため、交付に2日~3日かかることもあります。
忙しくて運輸支局に行けない時には、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)での申請も可能です。
(2021年8月時点での情報です)
(参考:『変更登録|国土交通省』)
(参考:『自動車保有関係手続のワンストップサービス|国土交通省』)
> 車のナンバーを変更する方法についてさらに知りたい方はこちら!
管轄ナンバーへの変更手順と費用【販売店に依頼】
ナンバー変更の申請は平日のみとなるため、忙しくて平日に申請できない方や手続きが面倒な方は、販売店に依頼して代わりに申請してもらう方法もあります。中古車購入時にそのまま販売店に依頼すれば、自分で運輸支局や軽自動車検査協会に行く必要がありません。自分で行うより費用はかかりますが楽に済ませられます。
手順と準備書類
販売店に依頼してナンバーを変更する場合は、すべて販売店が代行してくれるため販売店に依頼するだけです。
・実印
・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
・自動車保管場所証明書
上記の3つさえ揃えておけば、残りの所有者・使用者の委任状や、譲渡証明書、自動車損害賠償責任保険証や車検証は販売店が用意します。また、警察署で取得する自動車保管場所証明書も依頼すれば代行が可能です。忙しくて手続きが面倒な方は依頼しましょう。
費用と日数
依頼して変更する場合には、自分で行うよりも費用がかかります。必要となる登録手数料とナンバープレート交付手数料のほかに、車両登録代行費や変更登録の代行費が1万~3万程度かかるでしょう。代行費に関しては、見積もりに含まれていることが一般的です。
日数は状況や販売店によっても異なりますが、1週間程度となるでしょう。車検が切れている場合には車検を、ほか運輸支局まで運ぶための積載車や仮ナンバーの手配が必要となります。また、管轄の運輸支局が遠い場合や希望のナンバーを申し込む場合にも4日~5日必要となるため、急ぎの場合には注意が必要です。
中古車購入時に手続きをするなら希望ナンバーも検討しよう!
中古車購入時に希望のナンバーを申請することができます。前の所有者のナンバーを受け継ぐよりも、自分だけのナンバーを決めることで特別感も生まれるのではないでしょうか。自分で申請するだけではなく販売店に依頼することもできるため、相談してみましょう。
中古車の希望ナンバーの取得方法
希望のナンバーを申請するには、管轄の運輸支局または自動車検査登録事務所内にある「希望番号予約センター」の窓口に直接行く、電話・FAX、または「全国自動車標板協議会」のインターネットサイトでの申し込みが必要です。
希望のナンバーには一般希望番号と抽選対象希望番号があり、人気のあるナンバーは抽選対象希望番号となります。毎週月曜日に行われる抽選の結果を待たなければなりません。
希望ナンバーの予約が完了すれば、手数料を入金した後で予約済証を受け取れます。管轄の運輸支局・軽自動車検査協会で登録申請を行いましょう。
手数料はナンバープレートの形式や都道府県、車体の大きさによっても異なり、ペイント式なら4,000円~5,000円、文字が光る字光式なら5,000円~6,000円の費用がかかります。販売店に代行を依頼すると手数料として約5,000円ほどかかるでしょう。
(2021年8月時点での情報です)
中古車のご当地ナンバーの取得方法
ご当地ナンバーは、地域の交通改善や観光振興の観点から「走る広告塔」として交付が開始されたナンバーです。
自動車保管場所証明書の使用本拠位置に記載されている地域を元に決まるもので、市町村の名称だけではなく「知床」や「伊勢志摩」「飛鳥」など、複数の地域を指す名称が使えます。おしゃれな地方版の図柄入りナンバープレートにも変更可能です。
ご当地ナンバーや図柄ナンバーの申し込みも「全国自動車標板協議会」のインターネットサイトで行えます。希望番号がある場合は一般か抽選対象かを選択して申請し、予約が完了すれば手数料を支払って予約済証を受け取り、運輸支局・軽自動車検査協会で登録申請を行う手順です。
都道府県によって費用は異なりますが、普通自動車の場合はご当地ナンバーのみだと1,500円(希望番号なし)~4,000円(希望番号あり)程度です。図柄ナンバーを申請すると7,500円(モノクロ)程度となり、寄付金として1,000円以上支払えばフルカラーデザインとなります。
(2021年8月時点での情報です)
(参考:『図柄ナンバー申込サービス|全国自動車標板協議会』)
中古車の購入はネクステージにおまかせ!
中古車のナンバー変更には、手数料やナンバープレートの交付費用が必要となり手間もかかりますが、販売店に依頼して変更したとしても数万円程度です。忙しい方や手続きが面倒な方は、代行費用を惜しむより中古車の車体価格を抑えるほうが賢明です。
購入する販売店を上手く選ぶことで、車体価格はもちろん充実した保証やサービスを受けることができるでしょう。
全国の在庫から目当ての車両を探せる
中古車販売店ネクステージでは、全国に160店舗・総在庫約2万台の中から、購入前であっても最寄りの店舗までお取り寄せができます。お取り寄せの運送費はもちろん、車体価格も毎日他社の価格を徹底調査しているため、どこにも負けないベストプライスです。納得いくまで自分に合う車両をお探しください。
車検が残っている車両かつ前所有者と同じ管轄の居住地であれば、ナンバーは変更登録だけで済みます。費用の削減や手続きの手間を省きたいのであれば、ナンバーに注目して選ぶのもいいでしょう。
納車への不安も軽減できる
中古車を購入する時には、車体の整備や保証、故障しないかどうかが気になるのではないでしょうか。ネクステージではお届けする商品への徹底したこだわりがあり、修復歴車(事故車)やメーター改ざん車などの粗悪な車は販売していません。車両の小さなキズひとつでもお伝えし、納得いただいたうえでご提供します。
また、納車前には国家資格を有する専門メカニックがしっかりと整備を行うほか、納品後の保証サービスも充実しています。納車に対する不安が軽減できるので、ぜひネクステージで中古車をお探しください。
まとめ
中古車を購入する場合、たとえナンバー付きの車両であっても所有者の移転登録が必要で、ナンバーがない場合には新規登録が必要です。また、希望のナンバーにするために抽選を行う場合や、ご当地ナンバーの申請の手続きもあるので、手順や必要な書類を知っておけばスムーズに申請ができるでしょう。
ネクステージで、全国からベストプライスの車両を見つけることができます。納車前整備や納車後の保証も万全の体制で行っておりますので、中古車購入を検討の際は、ぜひネクステージにご相談ください。
よくある質問
Q.中古車のナンバープレートは変更できますか?
A.中古車を購入した際、ナンバープレートの変更は可能です。自分で行うか、もしくは販売店に代行してもらえるかを選べますが、運輸局の名称、普通車や小型車を表す数字、ひらがな部分の変更などはできません。
県外で中古車を購入した場合、管轄の運輸支局が変わるため、ナンバーを変更する必要があります。加えて、ナンバープレートが汚れたり破損したりした場合にも変更が必要です。
Q.中古車のナンバー変更費用はいくらですか?
A.中古車のナンバーを変更する際にかかる主な費用は、ナンバープレート代、住民票の取得代、車庫証明の取得代などです。ナンバープレード代はおおよそ2,000円以内で収まるでしょう。ナンバー変更を購入した販売店に代行してもらう場合、車両登録費や変更登録の代行費などがかかるでしょう。費用の目安は、1万円~3万円です。
Q.希望ナンバーを中古車でつける費用は?
A.希望ナンバーを申請する場合の費用の目安は5,000円です。図柄ナンバーの場合、小型車や普通自動車で7,000円~1万円程度の費用がかかります。ナンバープレート代は地域によって異なり、ペイント式のタイプで1,500円前後、字光式のタイプで5,000円前後の費用がかかります。字光式ナンバープレートを希望する場合は、字光式番号交付願を提出します。
Q.車のナンバーはすぐに変えられますか?
A.ナンバープレートは、必要書類に漏れがなければ即日での変更が可能です。ただし、年度末や年末などの混雑する時期は、2日~3日かかることもあります。希望ナンバーや図柄ナンバーに変更する場合は、一般的に4日~8日程度の日数が必要です。
ナンバープレートを変更する際には必要書類を準備することから始めましょう。書類をそろえたら管轄の運輸支局で手続きします。新しいナンバープレートが交付されたら、車体の前後に取り付けます。