トヨタ プリウスの維持費はいくら?【2023年最新情報】
1997年10月、「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーで登場した、世界初の量産ハイブリッドカー「プリウス」は、2023年のフルモデルチェンジで5代目になりました。プリウスは高性能なハイブリッドシステムなどの最先端技術により燃費性能に定評があります。
プリウスを所持するためには、日々のガソリン代に加え、さまざまな維持費が必要になります。車を購入する際は、これらの維持費がいくらぐらいなのかを知っておくことも大切です。そこでこの記事では、トヨタの人気ハイブリッドカー「プリウス」に焦点を当て、維持費について解説します。
<目次>
・車の維持費には燃料費や駐車場代、メンテナンス費以外に、税金、保険料、車検代がある
・車の維持費はる環境や車の状態によって大きく異なる
・現行モデルのプリウスの維持費総合計額目安は1か月1万台前半~後半
プリウスの維持費の基本
まずは、車の維持費にはどのようなものがあるのかについておさらいしていきましょう。車の維持費は以下の6つがあります。
1.燃料代
2.駐車場代
3.税金
4.保険料
5.車検代
6.消耗品費・メンテナンス費用
【車の維持費 その1】燃料代
車の維持費のうち、大きなウェイトを占めるのが燃料代です。エンジン車は、ガソリンまたは軽油が燃料です。最近増えてきたEV(電気自動車)は、燃料代の代わりに電気代(外出先では充電器使用料)が必要です。
【車の維持費 その2】駐車場代
地域によっては、燃料代より駐車場代のほうが高いところも多いでしょう。自己所有または家族所有の家に住んでいて駐車場がある場合は、もちろん駐車場代は0円です。
登録車(いわゆる普通車)の所有者、または使用者(車検証上の)は、車庫証明を取得した駐車場を用意する必要があります。
なお、軽自動車は地域によって車庫証明の不要なところがあります。借家で駐車場がない、または借りていない場合で、近くに合法的に無料で駐車できるところがあれば、駐車場代はかかりません。
ただし、法律により青空駐車・路上駐車は、連続12時間以上・夜間8時間以上の駐車は禁止されています。駐車の仕方によっては、違反キップだけでは済まされないので注意が必要です。
【車の維持費 その3】税金
車の維持費として必要となる税金は、以下の2つです。
1.自動車税
2.自動車重量税
自動車税は、毎年自治体へ納め、自動車重量税は車検時に納めます。
【車の維持費 その4】保険料
車の保険は、強制保険とも呼ばれる加入必須の「自賠責(自動車賠償責任保険)」と、任意保険とも呼ばれる自動車保険の2種類があります。
自賠責保険料は車検時に支払い、加入が任意の自動車保険の保険料は、保険会社の定めにより毎月、または毎年支払います。
任意保険は義務ではありませんが、事故を起こすと自賠責だけではカバーできなくなる他、自分自身が被害者となったときの保障もされるため、加入するのが基本です。
【車の維持費 その5】車検代
車検は、自家用乗用車・自家用乗用軽自動車で新車登録から3年、以降は2年ごとに受ける必要があります。軽貨物車は、新車登録後1年ごと、車両重量8トン未満の自家用貨物車は、新車登録から2年、以降は1年ごとの車検です。
【車の維持費 その6】消耗品費・メンテナンス代・点検代
車を持つと「法定12か月点検」と呼ばれる点検を、1年ごとに受けなければいけません。この法定点検は、法律上義務付けられていますが、実施しなかった場合の罰則規定はありません。
ただ、罰則がないからといって、点検をしないでいると整備不良の違反となったり、事故を起こしたときに不利になったりする可能性があります。
そもそも、車を安全に走らせるための点検(日常点検を含む)は、運転者の義務であり、点検不足による事故や故障は、人を傷付けたり円滑な交通の妨げになったりします。
税金と保険料
自動車税は排気量に応じて課税される税金です。また、任意保険は車の所有者の意思で加入を決められる保険です。ここでは、自動車税と任意保険について詳しく見ていきましょう。なお、プリウスにかかる自動車税についても明記してあります。
自動車税
自動車税はエンジンの排気量によって変動(500cc刻み)します。プリウスでの基本税額は次の通りです。
パワートレイン |
2019年9月以前に購入 |
2019年10月以降購入 |
1.5Lハイブリッド |
3万4,500円 |
3万500円 |
1.8L・2.0Lハイブリッド/PHEV |
3万9,500円 |
3万6,000円 |
なお、新車登録から13年を超えると重課税率が適用され、おおむね10%の重課となります。
自動車保険料(任意保険)
任意の自動車保険は、保険金額や保険適用される範囲、車両保険の有無、特約の有無、加入年や保険を使った事故歴(保険等級)により保険料が変動し、同じような保険内容でも保険会社によって保険料が変わります。自動車保険の詳細は多岐に渡りますので、本記事では解説を省略します。
損害保険料率算出機構が毎年とりまとめて公表する「2022年度 自動車保険の概況」によると、プリウスが該当する自家用小型乗用車での年間平均自動車保険料は、約5万6,000円です。
車検代
車検代は、「法定費用」と「車検整備費用」の2つに分かれます。法定費用は、どこに依頼しても一律ですが、車検整備費用は車検を依頼する場所によって異なります。
法定費用
法定費用は、以下の3点で構成されます。
1.自動車重量税
2.自賠責保険料(自動車賠償責任保険)
3.検査手数料(印紙代・証紙代)
車検整備費用
整備費用は、どこで(ディーラー、自動車整備工場、車検専門店、ガソリンスタンドなど)車検を受けるかによって変動します。
車検整備費用は、次の3点で構成されます。
1.検査代行手数料
2.法定24か月点検整備費用
3.消耗品交換費用
検査代行手数料、いわゆる「印紙代」は、車検時の検査手数料は正しくは法定手数料といい、収入印紙で納めるため印紙代と呼ばれています。
車検を業者に依頼した際の印紙代は、普通車・小型車で1,600円か1,800円(「自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)」を利用できる業者の場合1,200円か1,600円)です。
法定24か月点検整備は、クルマの性能を維持し故障を防ぐために行うもので、エンジンやブレーキ、マフラー、ボディなど全56点の点検項目があります。
車検時の消耗品は、エンジンオイル、トランスミッションオイルなどの油脂類の交換、ファンベルトやゴムブッシュなどの消耗パーツの交換代となり、走行距離や年式によって交換するものが大きく異なります。
プリウスの車検整備費用は、年式や走行距離によって大きく変動しますが、年式が新しく走行距離も少なければ安いところで1万円台、低年式車や過走行車では25万円以上になるケースもあるでしょう。
自動車重量税
自動車重量税は、新車登録からの経過年数と車両重量によって変動します。乗用車の場合は車両重量によって費用が変わり、0.5トン刻みで重量税のクラスが区切られています。なお、軽自動車は一律です。
プリウスの自動車重量税は以下の通りです。
【乗用車(3・5ナンバー)・2年・自家用・継続検査】 |
||||
車両重量 |
エコカー (本則税率) |
非エコカー |
||
12年まで |
13年〜17年 |
18年以上 |
||
〜1,500kg |
1万5,000円 |
2万4,600円 |
3万4,200円 |
3万7,800円 |
〜2,000kg |
2万円 |
3万2,800円 |
4万5,600円 |
5万400円 |
ハイブリッド車でも、年式によってエコカー対象外になります。また、PHEVでは車両重量が1,500kgを超えるモデルがあり、この場合は税額が高くなります。
自賠責保険料
自賠責保険料は車種(普通車か軽自動車か)、用途(自家用か事業用か)で変動します。プリウスを自家用で登録(軽自動車は届出)の場合の保険料は車検期間に合わせた2年契約で、1万7,650円です。
消耗品費・メンテナンス費用
車の消耗品費・メンテナンス費用で最も発生頻度の高いのが、エンジンオイル交換です。その次にワイパーやタイヤといった消耗品が挙げられます。
これら消耗品費の交換頻度は、走行距離や使用年数、クルマの使用環境などによって変動するものです。また、製品価格もさまざまなので、プリウスの消耗品費・メンテナンス費用の平均は算出しにくいといえます。
あくまで参考として、プリウスの消耗品類の交換費用目安を以下に記します。
・オイル交換:3,000円~5,000円(交換頻度:3,000~5,000kmまたは半年ごと)
・タイヤ交換:3万円~7万円(交換頻度:30,000kmまたは3年~5年)
注意したいのは、ハイブリッドのエンジンは、頻繁に停止・起動を繰り返すため、シビアコンディションになりやすく、オイルの劣化が進みやすくなる点です。カーライフスタイルによっては、オイル交換の頻度が標準より短くなってしまうでしょう。
最近は、新車購入時のオプションで、メンテナンスパッケージを付けるとオイルやタイヤといった消耗品の交換費用を車検代などのメンテナンス費用とひとまとめにしてくれるサービスもあるので、そちらもチェックしておくと良いでしょう。
ガソリン代
カーライフスタイルによりガソリン代は変動が大きくなりますが、参考となる数字を出してみました。まずは、プリウスの燃費から確認していきましょう。
▼歴代プリウスシリーズ全モデルのカタログ燃費一覧
世代(型式) |
車名 |
パワートレイン |
WLTCモード 燃費(km/L) |
5代目(60) |
プリウス |
2.0L PHEV |
26.0~30.1 |
2.0L ハイブリッド |
26.7~28.6 |
||
1.8L ハイブリッド |
30.7~32.6 |
||
4代目(50) |
プリウス |
1.8L ハイブリッド |
34.0~40.8 |
プリウス PHV |
1.8L PHEV |
30.3~37.2 |
|
プリウスα |
1.8L PHEV |
20.7~26.2 |
|
3代目(30) |
プリウス |
1.8L ハイブリッド |
30.4~35.5 |
プリウス PHV |
1.8L ハイブリッド |
30.8~31.6 |
|
2代目(20) |
プリウス |
1.5Lハイブリッド |
30.0~35.5 |
初代(10) |
プリウス |
1.5Lハイブリッド |
28.0~35.5 |
各世代、マイナーチェンジなどの改良により同じグレード、駆動方式でも燃費が少し異なっていますが、まとめると上記のようになります。さすがプリウス、どの世代も、30km/Lあたりという低燃費です。
実燃費は、20km/L〜25km/Lが平均的なレンジで、条件が良いと20km/L台後半といったところです。
PHEVでは、EV走行のみで済んでしまえば、当然ガソリン消費は0。電気代だけで済み、電気料金プランを適切なものにすれば、ガソリン代より安く走れます(昨今の電気代高騰が懸念されますが……)。また、オプションでルーフにソーラーパネルを装着しているモデルであれば、電気代も節約でき、走行距離が短ければ0円で走れることになります。
レギュラーガソリン価格は、160円前半。プリウスは、歴代モデルの全てが全車レギュラーガソリン仕様です。(2023年5月時点)
走行距離もカーライフスタイルにより当然異なります。ソニー損保が毎年、自家用車を所有する人を対象に実施している「全国カーライフ実態調査」の2021年度版を参考にすると、年間平均走行距離は、6,727kmです。ちなみに、2014年度版は7,204kmで、以降年々減少している傾向です。なお、コロナの影響で顕著に減ったような推移は見受けられませんでした。
これらの点を考慮して、平均的な年間走行距離6,000km、ガソリン単価165円/L、燃費20 km/L〜25km/Lとして試算すると、プリウスの年間ガソリン代の目安は以下のようになりました。
年間走行(km) |
ガソリン価格(円) |
燃費(km/L) |
年間燃料消費量(L) |
年間ガソリン代(円) |
6,000 |
165 |
20 |
300 |
49,500 |
25 |
240 |
39,600 |
プリウスの年間維持費はざっくりいくら?
車の維持費は、乗る環境や車の状態によって大きく変わりますが、平均的な年間走行距離6,000kmを、現行モデルのプリウスに乗った場合の維持費総合計を、1か月あたりにならすと1万円台前半から後半が目安です。
平均的な年間走行距離6,000kmを、現行モデルのプリウスに乗った場合の維持費総合計を、1か月あたりにならすと1万円台前半から後半が目安です。一覧にまとめると、以下のようになります(プリウス現行モデルの1.8L車はカーリースのKINTOおよび法人向けのみの設定のため、2.0L車のみでの比較になります)。
|
費用レンジ 2.0L |
月割りレンジ 2.0L |
自動車税 |
3万6,000円 |
3,000円 |
自動車保険(任意保険) |
6万円 |
5,000円 |
自動車重量税(2年・車検時) |
2万円 |
約830円 |
自賠責(2年) |
1万7,650円 |
1万7,650円 |
車検整備費用 |
1万5,000円 |
1,250円 |
ガソリン代 |
5万円 |
約4,100円 |
消耗品・メンテナンス費用 |
1万円 |
約830円 |
合計 |
20万8,650円 |
約1万7,000円 |
まとめ
プリウスは販売台数が多く、中古車流通台数も豊富です。ただ、年式や走行距離、状態もさまざまなのがプリウスの中古車。このため、逆に選びにくくなってしまうという点も気になるところでしょう。
例えば、年式の割に走行距離が少な過ぎる中古車は要注意です。どんなクルマもそうですが、駐車場に止めっぱなしでは状態が悪くなってしまうケースが多いでしょう。特にプリウスでは、新車で購入後、ほとんど車庫に入れたままというケースが散見される傾向です。
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(参考:『プリウス(トヨタ)の中古車一覧』)
(参考:『プリウスPHV(トヨタ)の中古車一覧』)
(参考:『プリウスα(トヨタ)の中古車一覧』)
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▼ライタープロフィール
田中宏亮
モーターサイクルジャーナリスト
ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。
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