車の維持費はどれぐらい高いの?車種別の目安と節約方法を解説
車は買った時だけでなく、持っているだけでもお金がかかってきます。その金額は決して安いものではなく、車の車種や年式、購入する場所や乗り方でも変わってくるのです。そのため、購入する際は維持費が今後どのくらいかかるのかついても考えておく必要があると言えます。
この記事では、車種別に維持費の違いについて比較、また保険やローンの組み方など維持費の節約方法をご紹介しますので、車の購入を検討する際の参考にしてください。
・日本の車は維持費が高いため、車の費用だけでなく維持費がどのくらいかかるのか考える必要がある。
・車種やボディサイズによって維持費が大きく変わる。
・車の所有にかかるトータルコストを抑えるなら購入費の節約として中古車も検討しよう。
どうして車の維持費は高いの?
購入時に支払う金額以外にも、車を維持していくためにはお金がかかるものです。日本はこの維持費が他の国と比較しても、数倍高く設定されています。家計をやりくりしていくためにも、この維持費が具体的に何にかかってくるのか把握することが必要です。
具体的に何にかかっているのか、他の国に比べてどのくらい高いのか見ていきましょう。
日本は支払う維持費が多い
車にかかる維持費は所有するために必要な維持費と、車を動かすために必要な維持費の2種類があります。
所有するために必要な維持費
・税金(自動車税・重量税)
・保険(自賠責保険・任意保険)
・ローン金利
・車検代
・駐車場代
動かすために必要な維持費
・燃料代
・高速料金
・メンテナンス代(オイル交換・タイヤ交換等)
所有するために必要な維持費は、車を全く使っていなくても金額は変わりません。そのため、定期的にかかる損失を抑えるためにも安くできる方法はないか見直しが大切です。
税金負担は海外の数倍と言われている
日本と海外の税金に関する調査結果があり、日本の税金は米国に比べ30倍、ドイツの4.8倍、イギリスの2.2倍高いという結果が出ています。
海外では日本で言う消費税が10%かかってしまうように、ドイツでは19%、イギリスでは20%の付加価値税というものが必要です。日本と比べるとかなり高く感じますが、その代わりに自動車税や車検代が安く設定されています。
また、アメリカでは高速料金も安く、北海道から九州までの距離にあたる約2,400kmを、1,000円にも満たない金額で乗ることが可能です。日本は道路が整備されているため乗りやすさはありますが、車の維持費自体が高くなってしまう傾向にあることが解ります。
(参考:『税負担の国際比較|一般社団法人 日本自動車工業会』)
維持費は車種によって変わる
車種は「普通乗用車」「小型乗用車」「軽自動車」の3つに分類されます。車種によって自動車税、重量税、燃料代に違いが出るため、それぞれ確認していきましょう。
ひとつ目の自動車税は、排気量で変わります。軽自動車の場合は一律1万800円、普通車は排気量が1L以内で2万5,000円、1Lを超えると0.5Lごとに税金が上がっていくシステムです。
2つ目の重量税は、車の重さによって変わります。軽自動車は一律で金額が決まっており、普通車の場合は0.5tごと年間4,100円です。1.5tの車の場合は4,100円×3で重量税は年間1万2,300円となります。また、重量税には重課があるため新車登録をしてから13年以上、18年以上の区切りは増額です。
3つ目の燃料代は、車の燃費性能で変わります。計算方法は「年間平均走行距離1万km ÷ おおよその実燃費 × ガソリン価格」です。ガソリンのレギュラー、軽油、ハイオクの差でも年間の金額は大きく変動します。
また、アクセルやブレーキをゆっくり踏むなど運転の仕方でも変わってくるため、同じ車でも運転する人によって変動する部分です。
(参考:『自動車税・軽自動車税種別割|総務省』)
(参考:『自動車重量税額について|総務省』)
車の維持費はどれくらい高いの?【軽自動車の場合】
軽自動車は小回りが利き細い道でも運転がしやすく、幅広い層から人気を集めています。また、軽自動車は普通車などに比べて維持費がかかりにくいことから、お財布に優しく比較的手の出しやすい点も人気のひとつです。
では実際どのくらいかかるのか、例としてホンダN-BOXにかかる維持費の目安として見ていきましょう。
軽自動車の特徴
軽自動車は日本人の体格や狭い道に合わせた比較的小さい車体で、黄色いナンバープレートが使われます。定員は最大4名までです。大きさとしては、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下と定められています。総排気量が660cc以下で少し馬力は弱いですが、普段使いにぴったりの車です。
自動車税や重量税も乗用車より安く抑えられ、排気量が少なく燃費がいいためガソリン代も安く抑えられ金銭面的な負担を減らせます。
【ホンダ N-BOX】維持費の目安
ホンダN-BOXを例に維持費の確認してみましょう。ホンダN-BOXは、使い勝手の良い広々とした空間を誇るホンダの人気車です。カラーバリエーションも豊富で、可愛くもかっこいい見た目は性別を問わず長く愛されています。
下記表の任意保険は加入者の年齢や保険内容によって、重量税なども購入する年式によって、駐車場代は地域によって異なるため一例として参考にされてください。維持費の算出方法としては、燃料代は150円/Lで年間走行距離1万㎞と設定し、カタログ値の70%で計算した値です。
新車価格 |
N-BOX G FF 142万8,900円(税込) |
軽自動車税 |
1万800円 |
重量税 |
3,700円 |
自賠責保険 |
9,865円(24ヶ月分の1年分) |
任意保険 |
4万8,000円 |
車検 |
5万4,980円(保険税抜き) |
燃料代 |
9万4,340円(税込) |
駐車場代 |
9万6,000円 |
年間維持費 |
41万1,391円 |
月間維持費 |
3万4,282円 |
中古車価格 |
約120~160万円 |
(2021年8月時点の情報です)
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
維持費はどれくらい高いの?【小型乗用車の場合】
軽自動車と普通乗用車の中間に位置する小型乗用車は、両方の良いところが楽しめます。運転のしやすさもありながら、軽自動車に比べてボディーがしっかりしていて安全性が高いところもポイントです。また、デザインも豊富なため好みに合わせて選びやすい車種と言えます。
小型乗用車の具体的な特徴と維持費の目安として、日産ノートを例に挙げて確認していきましょう。
小型乗用車の特徴
小型乗用車は、ナンバープレートが5または7から始まるナンバーで分類されている車種です。大きさの基準としては、全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0m以下までの車を表しています。ガソリン車の場合は総排気量が2,000cc以内で、定員は最大5名です。
別名コンパクトカーとも言われ、コンパクトで利便性もありながら、普通乗用車に比べて安価なため手が出しやすい点でも支持されています。車本体の価格で言えば軽自動車とあまり変わらず、場合によっては軽自動車よりも小型乗用車の方が安くなる場合もあるほどです。
【日産 ノート】維持費の目安
日産ノートの維持費を例に見ていきましょう。日産ノートは、数あるコンパクトカーの中でも常に販売台数上位に入ってくる車です。インテリジェントエマージェンシーブレーキや、移動物検知機能付きのインテリジェントアラウンドビューモニターなどが搭載されています。
任意保険料や駐車場代、重量税や燃料費の条件はN-BOX同様です。使用環境により異なる点があるためご注意ください。
新車価格 |
NOTE S 202万9,500円(税込) |
自動車税 |
3万4,500円 |
重量税 |
7,500円 |
自賠責保険 |
1万5円(24ヶ月分の1年分) |
任意保険 |
4万8,000円 |
車検 |
4万9,585円(保険税抜き) |
燃料代 |
7万423円(税込) |
駐車場代 |
9万6,000円 |
年間維持費 |
56万9,700円 |
月間維持費 |
4万7,475円 |
中古車相場 |
約176~295万円 |
(2021年8月時点の情報です)
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
維持費はどれくらい高いの?【普通乗用車の場合】
普通乗用車は大人数でも乗りやすく、広々とした空間を確保できます。また、運転がしやすくパワーがあるため、長距離運転で疲れにくいのもメリットのひとつです。家族でも乗りやすい仕様になっているものが多くあり、長い目で見て選ばれているとも言えるでしょう。
しかし、車の費用が高いうえに維持費も多くかかってしまうため、購入の際にはどのくらいかかるのか確認が必要です。
普通乗用車の特徴
普通乗用車とは、ナンバープレートが3から始まる車種で、定員は10人以下と大人数で乗れる比較的大きい車を指します。
小型乗用車の基準をひとつでもオーバーすると普通乗用車に該当するため、普通自動車としてのサイズ指定はほかの車種よりも複雑です。
車体が大きいため安定性が高く、ボディもしっかりしています。そのため、衝突した時などの衝撃も最小限に抑えられ、安全性も比較的高いことが特徴です。
【日産 エルグランド】維持費の目安
エルグランドは、重厚感ある外観が特徴の日産のミニバンで、7人~8人乗れるゆったりとした車内を備えています。使い勝手の良いキャプテンシートを採用していることもあり、家族での利用も多いのが特徴です。
任意保険料や駐車場代、重量税燃料費に関しては、先にご紹介した2種同様使用環境により異なります。
新車価格 |
250Highway STAR S Urban CHROME (7人乗り) 398万900円(税込) |
自動車税 |
4万5,000円 |
重量税 |
1万6,400円 |
自賠責保険 |
1万5円(24ヶ月分の1年分) |
任意保険 |
4万8,000円 |
車検 |
4万7,085円(保険税抜き) |
燃料代 |
21万4,286円(税込) |
駐車場代 |
9万6,000円 |
年間維持費 |
84万9,388円 |
月間維持費 |
7万782円 |
中古車相場 |
約45~499万円 |
(2021年8月時点の情報です)
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
高いと感じる車の維持費を節約する方法
車を購入するにあたり、維持費は必ずかかってきます。どうしても削ることのできない維持費もありますが、工夫次第で節約も可能です。
実際に取り入れやすい節約方法を詳しくご紹介しますので、車をこれから買う方は購入前の参考として、すでに所有している人はできそうなものから取り入れていきましょう。
保険はダイレクト型を選ぶ
保険には、国から加入を義務付けられている「自賠責保険」と、任意で加入する「任意保険」があります。
自賠責保険は、事故をした際被害者を救済するための保険です。しかし、人に限定された保険で、加害者側の車両一台に対して最大3,000万円の補償しかありません。保証額としては、死亡事故に対応するには不十分です。不足分を賄うためにも、任意保険にも加入しておく必要があります。
任意保険は、代理店が仲介して加入するよりも直接保険会社と直接契約を結ぶ「ダイレクト型」がおすすめです。通常、保険に加入する際は自動車を購入する販売店で行うことが多く、販売店から保険の代理店を仲介して加入します。そのため、契約の面倒な手続きなどが少なく手軽です。
しかし、仲介が入るためその分金額も高くなってしまいます。ダイレクト型での保険契約であれば簡単に見積もりを出すこともできるため、検討されている方はぜひお試しください。
金利の低いローンを選ぶ
ローンには2種類あり、車の販売店などが提供している「ディーラーローン」と、金融機関が提供している「マイカーローン」があります。
さらに、ディーラーローンは2種類に分けられ、ひとつは車の代金全額をローンで組むフルローンと、もうひとつは代金返済後に予想される下取りの金額を差し引いた残価設定ローンです。金利としては、フルローンは3~6%、残価設定ローンは2~5%で設定されています。
マイカーローンの金利は1~4%でディーラーローンよりも低いため、節約を考えるとマイカーローンがおすすめです。
燃費の良い運転をする
燃料代は、ガソリンをなるべく使わない運転を心がけることで節約が可能です。車は動かす際にガソリンを多く消費するため、運転中の急発進や急停止でも燃費が悪くなってしまいます。先の信号や交通状況を予測し、緩やかな運転を意識しましょう。
また、タイヤの空気圧やオイルが古くなっていると無駄に力を必要としてしまい、ガソリンを多く消費してしまいます。そのため、周辺装備は定期的にチェックが必要です。
さらに、ガソリン代を安くするためにディーゼル車やハイブリッド車という選択もあります。少し購入する際の金額は高くなってしまいますが、ガソリンもレギュラーと軽油では金額が大きく変わるため、長い目で見て節約が可能です。
車検の依頼先を厳選する
車検が受けられる場所としては、カー用品店、整備工場、ガソリンスタンド、ディーラーの4か所が挙げられます。その中でも節約面でおすすめな場所は、カー用品店と整備工場です。金額的に安く技術面でも作業に慣れている方が多いため安心してお願いできます。
一方で、ディーラーは工賃が高いため節約には不向きです。ガソリンスタンドは金額面も少し高く、スッタフがあまり作業に慣れていないことが多いため、しっかり見てもらいたい場合は車検には不向きでしょう。
年式の新しい中古車にする
中古車は部品の消耗があるためメンテナンス費がかかり、燃費も悪くなっている可能性があるなど、維持費が高くなると思われがちです。
しかし、中古車市場にはたくさんの車が出回っており、年式が新しいものや走行距離がまだ短いもの、エコカーやハイブリッド車なども数多くあります。比較的新しいものを定価よりも安く購入し、車体費を安くさせることも節約のひとつです。
しかし、車が新規登録されてから13年以上経つと税金が上がってしまうため、古い年代のものでは逆に維持費が高くなることを念頭に置かなければなりません。ハイブリッド車やエコカーは対象外になる可能性があるため、事前に調べておきましょう。
これは新車で新規登録した場合も同じです。13年経つ前に上手に乗り換えることで節約に繋がります。
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まとめ
車は車種や購入場所などによって費やす金額が大きく変わってきます。とても高額な買い物となり何年も付き合っていくことになるため、購入時はしっかりと考え慎重に進めていくことが大切です。そのため、節約を心掛け運転の仕方やガソリン選びなど、費用を抑えるポイントを押さえておきましょう。
ネクステージでは、どのくらいの費用がかかってくるのか、金額を抑えられるポイントがないかを丁寧にお答えしております。費用を抑えながら安心して車を購入されたい方は、ぜひお近くのネクステージ店舗までお問合せください。