中古車のローンは頭金なしでも大丈夫?支払いイメージと予算内で購入するコツ
ローンは、新車や中古車を購入する際の手段のひとつです。ローンでは、審査を通りやすくするために頭金を用意するケースもあります。では、中古車をローンで購入する場合にも頭金は必要なのでしょうか。
今回は中古車を頭金なしでローン購入したいと考えている方向けに、ローンの頭金可否について解説します。ローンにおいて頭金がどのような役割を果たしているかも解説しますので、これからローンを検討している方はぜひご覧ください。
※目次※
・頭金の有無は中古車のローン審査や支払い時の総額に影響する
・頭金なしで中古車のローンを組む時は、審査対策で借入額の調整も検討しよう
・中古車購入時に頭金の用意が難しい時は、ローン無しで購入できる車も検討しよう
中古車も頭金なしでローンの利用ができる
頭金の役割は、ローンの総額を減らすことにあります。これにより、ローン審査の通る可能性を高めたり、ローンの負担額を減らしたりすることもできますが、頭金の有無でローンの利用可否が確定するわけではありません。
また、自動車ローンの頭金相場は20~30%と言われていますが、これはあくまで頭金を用意する方の相場です。頭金を用意しないローン購入例も数多く存在します。新車であれ中古車であれ変わりないため、頭金なしでローンは可能です。
中古車購入時にローンの頭金あり・なしが及ぼす影響
ローンの頭金の有無は、中古車購入においてどのように影響してくるのでしょうか。ここで、この頭金の影響について「審査結果」「総額」「資金」の3つに分けて解説しますので、ローンのイメージを具体化したい方はぜひご覧ください。
ローンの審査結果
頭金の有無で関係してくるのは、借入金額です。ローン審査はローンの総額が高いほど厳しく審査されます。頭金を用意することでローンの総額を下げることができるのであれば、頭金は有効な手段と言えるでしょう。
また、ローン審査ではローン総額だけでなく年収や勤続年数といった経済状況もチェックされますので、ローン総額や頭金の有無はあくまでの目安のひとつとしてご検討ください。
支払い総額
ローンを利用した場合に発生する費用として、金利があります。金利はローンの利用月数や借入金額によって異なるため、ローンを利用する際は金利も合わせた支払い総額の確認が必要です。
同じ金額の商品を購入した場合であっても、頭金の有無で最終的な支払い金額はそれぞれ異なります。
また、ディーラーローンや銀行ローンなど利用するローンの種類によっても金利は異なるため、支払い総額は必ず確認が必要です。
手元に残る資金
ローンを利用する際は、手元に残る資金を考慮することも大切です。頭金を出せばその分だけローン総額は減るためその後の負担は軽くできますが、手元に残る資金は少なくなります。
一方で、頭金を出さなければ手元の資金は減りません。車の購入は決して安い買い物ではないため、頭金がほかの支出に影響しているか、全体の支出を考慮しておく必要があります。
中古車もローンの審査項目は変わらない
ローンの審査項目は、新車であっても中古車であっても変わりありません。ここではローン審査の項目にどのようなものがあるのか、その審査項目がどのように判断されるのかを解説します。
ローンの審査項目を確認したい方はぜひご覧ください。
収入・勤務状況
ローンの審査項目のひとつに収入があります。ここで重要視されるのは「安定した収入の有無」です。収入が安定しているかどうかを確認するために、源泉徴収票や納税通知書、所得証明書などの提示が求められます。
勤務先の規模や勤続年数、勤務形態といった勤務状況も「安定した収入の有無」を判断する材料のひとつです。勤務先の規模が大きかったり、勤続年数が長かったりするほど審査に有利とされています。
勤務形態として一番有利なのは正社員です。別の勤務形態である契約社員や派遣社員も「安定した収入」があると判断されるケースがあります。
借入総額と返済比率
ローン審査では、返済能力の有無をチェックされます。年収に対しての借入金額が妥当な金額かどうか確認される点が特徴です。
返済比率の目安は、収入の20~25%とされています。借入金額が25%を超えてしまった場合はローンが通りづらくなるケースもあるため注意しましょう。
年収400万円の方を例にすると、返済比率25%は100万円です。このように、ご自身の年収から返済比率を確認して目安を考慮しておきましょう。ほかに借入がある場合も、総額をこの範囲内に収めることが大切です。
クレジットヒストリー
クレジットヒストリーは、全国銀行個人信用情報センターやJICC、CICという信用情報機関に登録されたローンやクレジットカードの履歴情報です。
ローンやクレジットカードを使った履歴は、上記3種いずれかの信用情報機関に記録されます。過去の返済履歴だけでなく、債務整理や代弁返済、強制解約、延滞といった金融事故情報を確認できる点も特長のひとつです。
中古車を頭金なしでローンを組んだ際のシミュレーション
中古車を購入する際の頭金は、自身で自由に設定することができます。では、実際どの程度の金額を頭金としているのでしょうか。
ここでは頭金を用意する際の目安や、頭金のシミュレーションなどについて解説します。
頭金の目安は20%~30%程度
自動車ローンの頭金相場は、購入予定の車の価格の20~30%です。ただし、頭金は自身で設定できるため、この金額を用意しなければいけないわけではありません。
自動車ローンを頭金なしで利用する方もいれば、相場通りの金額を用意する方も存在します。
ではそのようなケースの場合支払い総額や月の返済額は、実際どのくらいの金額になるのでしょうか。次の項目からは、頭金なしで車を購入した場合と頭金40万円で車を購入した場合を例に挙げて解説します。
頭金なしで購入した場合
頭金なしで自動車ローンを組んだ場合のシミュレーションは次の通りです。購入金額200万円で金利は4%とします。
返済期間 |
毎月の支払い額 |
総額 |
3年 |
5万9,047円 |
212万5,725円 |
5年 |
3万6,833円 |
220万9,980円 |
7年 |
2万7,337円 |
229万6,357円 |
頭金がない分、支払額が大きい点は特長のひとつです。返済期間3年と7年を見比べると、返済期間を伸ばした分毎月の支払額は減っています。ただし、総額で約17万円もの差ができているため、決して楽観視はできません。
毎月の負担を軽くするか返済総額を減らすか、自身の状況を見て選択をする必要があります。
頭金40万円を用意した場合
続いて、頭金を用意した場合のシミュレーションです。条件は購入金額200万円、金利4%、頭金40万円としています。頭金があるため、ローン総額は160万円です。頭金の40万円は、自動車ローン相場の範囲内である20%(40万円)を想定しました。
返済期間 |
毎月の支払い額 |
総額 |
3年 |
4万7238円 |
170万0,580円 |
5年 |
2万9,466円 |
176万7,985円 |
7年 |
2万1,870円 |
183万7,087円 |
頭金なしと頭金ありの総額を比べると、頭金ありのほうが総額が減っていますが、その違いは頭金の差額のみではありません。借入金額が低いため、金利額も下がっています。
頭金の有無で金利を見比べた場合の差額は、3年であれば2万5,145円、7年であれば5万9,270円です。
数値を具体化することでどちらが自身にとって良い選択か判断しやすくなるため、ローンを検討中の方はぜひ一度シミュレーションを行ってください。
頭金を支払うタイミング
頭金を支払うタイミングは購入先によって異なります。一般的な支払いタイミングは、契約時または納車時です。そのため、契約する時までに頭金を用意することが定例と言えます。
支払い方法は主にクレジットカードや振込、現金の3種です。ただし、支払い方法は店舗次第で取り扱い方が異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
中古車購入時に頭金なしでローンを組む際のコツ
頭金は中古車を購入する際必ずしも必要なものではありません。ただし、頭金なしでローンを組むにはいくつかコツがあります。
ここでは考慮すべき点として、中古車購入時に頭金なしでローンを組む際のコツを複数解説しますので、頭金なしでのローンに不慣れな方はぜひご覧ください。
借入先を決める
自動車ローンの主な借入先は、銀行系やディーラー系です。銀行にはメガバンクや地方銀行、信用金庫、労働金庫など複数種類があります。
金利が低い点が銀行系の魅力ですが、その分審査が厳しい点が特徴です。借入した金額は頭金以外にも車検や免許取得などで自由に用いることができます。
一方、ディーラー系は借入したお金を車検や免許取得のために使うことはできません。また、お金を借りる際車を担保とする点も銀行系とは異なります。金利は銀行系よりやや高めですが、審査は銀行系に比べて通りやすい点が特徴です。
どちらも一長一短であるため、借りるお金の用途や金利、審査など、状況に合わせて選択が必要と言えます。
返済期間を考える
自動車ローンは、銀行系やディーラー系など、各企業ごとにローン返済期間の上限も企業ごとに異なる点が特徴です。
この返済期間は自身で指定するため、短期返済にするか長期返済にするかを検討しておく必要があります。
長期返済を選択した場合は月々の返済額が減るため、毎月の負担が軽減される点が魅力です。ただし、総返済額は短期返済より上昇します。
短期返済を選択した場合は、総返済額が長期返済より低い点が魅力です。返済期間が短いため、返済期間中の金銭トラブル回避にも繋がります。
このように、返済期間の長短もそれぞれメリットデメリットがあるため、自身に合わせた対応が必要です。
維持費を考慮する
自動車を利用する場合は、購入費だけでなく次のような維持費も発生します。
・燃料
・駐車場
・メンテナンス
このような維持費は、毎月平均で1万円前後が平均とされています。上記以外の維持費は次の通りです。
・車検
・保険
・税金
車検は毎年ではありませんが、2年(新車登録後一回目は3年後)ごとに受ける義務があります。
保険には自賠責保険と任意保険の2種類がありますが、自賠責保険は加入必須です。任意保険は自賠責保険では補えない「自他双方への補償」を目的としているため、どちらも加入するのが一般的と言えます。
自動車税や自動車重量税などの税金は、所持する間は継続的な納付が必要です。これらを合計したうえで、生活に支障が出ないかどうか考慮する必要があります。
不測の事態に備えておく
自動車事故を起こしてしまい車が全損してしまった場合は、新しい車を買うためにローンの上乗せをする必要があります。場合によっては一括返済を求められるケースもあるでしょう。
そのようなケースに陥ってしまった時に、すでに予算を目一杯使っていてしまっていてはとても対処しきれません。
返済額や返済期間を考えることは自動車ローンを利用するうえで必要なことではありますが、自動車ローンは予算の限界まで設定するのではなく、ある程度将来を見据えて余裕を持たせておきましょう。
頭金なしでローンを組めるよう中古車を安く購入しよう
購入時の負担をできるだけ減らしたいと考える方にとって、頭金なしのローンは重要な選択肢のひとつです。
では、頭金なしでローンを組むにはどのような点に気を配れば良いでしょうか。ここでは、頭金なしでローンを組むための方法として「車の見直し」「タイミング」「残価クレジット」の3つについて解説します。
購入車両の見直しをする
頭金なしでローンを組みたい場合は、購入予定の車両価格を再検討することも大切です。
頭金を選択肢から除外するために、頭金の分だけ車両価格の低い車を選ぶこともできるため、ローンの借入金額を減らす方法としても効果的と言えます。
ローンの総額が減ればローン審査に通る可能性は高まるため、ひとつ前のモデルにしたり、オプションを少なくしたりといった方法も有効な手段のひとつです。
タイミングを見計らって購入する
中古車の価格は常に同じ金額で販売されているわけではありません。自動車ごとに需要と供給のバランスが異なるため、価格はその時々で変動しています。
需要変動の一例として挙がるのが、モデルチェンジです。新モデルが登場すれば過去モデルは需要が下がるため、相場価格が変動するケースがあります。
このような新モデル販売後の相場変動をチェックするというのも、タイミングを計る手段のひとつです。このほかにも、各企業の決算やイベントなど、お買い得になるタイミングがあります。
残価型クレジットを利用する
残価型クレジットとは、購入予定の車を下取りに出すことを前提としたローンです。下取り価格は購入前に定められます。ローン総額から下取り価格があらかじめ差し引かれている点が、残価型クレジットの特徴です。
この残価型クレジットであれば、頭金を用意する必要はありません。ローン完済後は新車に乗り換えたり残価を支払ってそのまま利用したり、ディーラーに返却することもできます。
注意点として挙がるのが、取扱い店舗の少なさと契約車両の所有者名義についてです。残価型クレジットは主にディーラー系企業が取り扱っています。
所有者名義で関係してくるのは車の売却です。残価型クレジットの場合は、所有者名義が本人ではなくディーラー側にあります。車の売却は、所有者名義が本人でなければできません。
そのため、車を売りたい場合はローンの完済後の手続きとして名義変更が必要です。また、この手続きは契約次第で可否が定められています。
このように、残価型クレジットは通常ローンとは異なる点が多数存在するため、契約内容は必ず確認しましょう。
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まとめ
ローンは収入や勤務状況、借入総額、クレジットヒストリーなど、さまざまな材料をもとに審査されます。
頭金は、あくまで審査を通しやすくするための材料のひとつです。重要なのは収入と返済金額のバランスが取れているかどうかであり、頭金は必ずしも必要というわけではありません。
頭金の分だけ車両価格を抑えた車を選ぶという方法もあります。中古車は希望の価格帯を自由に選べる点が魅力です。
ネクステージでは店舗での料金相談だけでなく、Webサイトからも簡単に希望の車を探すことができますので、これから頭金なしでローンを組みたいとお考えの方はぜひ選択肢のひとつとしてご検討ください。