車のローンの滞納はNG!滞納しそうなときの選択肢やしないための対処法
車のローンは長期にわたって返済しなければなりません。ローンを組んだ当初は問題のない支払額だと想定していても、数年先の状況を常に正確に把握することは困難です。
さまざまな理由から、ローンの支払いが難しくなってしまうことも考えられます。滞納した場合、どうなるのかが気になる方もいるでしょう。車のローンを滞納すると、滞納した期間に応じて督促状や車の引き上げ、果ては裁判など大事にいたることも考えられます。
自身の収入や車に掛かる維持費を把握することで、無理のないローンを計画できます。滞納してしまった場合は、すぐにローン会社に連絡することで返済計画を見直せます。この記事では、車のローンを滞納しそうな際の選択肢や対処法を紹介します。ローン滞納回避対策にお役立てください。
※目次※
・滞納は最終的に遅延損害金の支払いや裁判など、後々にまで響くような出来事に発展する可能性がある。
・車は差し押さえられてしまうため、無理をしてローンを組んで支払えないケースには注意。信用情報が汚れる、連帯保証人に迷惑がかかるなどの問題も起きる。
・ローンの滞納をしないために、収支と月々の支払額のバランスを考えることが大切。
車のローンを滞納したら何が起きるの?
ローンを契約すると、毎月決まった額を支払う必要が出てきます。車に限らずどのローンにも共通して言えることですが、無理のない返済プランを計画することが大切です。
突然の病気や事故、トラブルなどによって、やむを得ず滞納が発生してしまうケースも考えられます。車のローンを滞納した際に、どのようなことが起きるか知っておきましょう。
滞納期間が数日から2週間
滞納期間が、数日から2週間のケースを見てみましょう。支払いの期日を過ぎてはいますが、数日から2週間は初期の段階と受け取られます。この期間に急速に裁判や取り立てのような状況が発生することはありません。
決まった日に引き落としができなかった場合、確認のための電話やはがきが届きます。指定の銀行口座にお金がない場合など、借主のミスで一時的に滞納してしまうこともあるでしょう。連絡に気付いた段階で速やかな支払いが求められます。
滞納期間が1ヶ月経過
滞納期間が数日程度であれば、確認のための連絡が中心の対応です。しかし、滞納期間が1ヶ月を過ぎると同じ連絡でも事態は深刻になるでしょう。
「ローンを完済できないようであれば車を引き上げる」ことを示す電話連絡や督促状も届きます。滞納期間が数日のケースと比較しても1ヶ月滞納していて気付かない可能性は稀でしょう。
1か月経過した段階でも確認のための連絡が中心の対応がメインと言えますが、滞納してしまった場合は借主からローン返済についての説明が必要です。
滞納期間が2ヶ月経過
さらに時間が経過し、2ヶ月経過してしまうと家に取り立てが来ることも考えられます。ローンを組む際に連絡先や住所などを登録する必要があるため、電話や督促状も継続して届くでしょう。
車の引き上げも現実味を帯びてくるほか、この前段階として連帯保証人にも連絡されるため、連帯保証人からの連絡が来ることも充分あり得るでしょう。自宅に取り立てが来るこの段階まで、全ての連絡を無視し続けることはおすすめできません。
滞納期間が3ヶ月経過
滞納期間が3ヶ月を超えると、車の引き上げの日程が告知されます。全く支払いをすることなく3ヶ月も経過してしまうと貸主であるローン会社も「支払いの意思がない」と判断せざるを得ません。車の引き上げのために動く必要があります。引き上げは借主の許可なく行われるため、引き上げに対して拒否することはできません。
滞納期間が3ヶ月を大きく超えてた場合
滞納期間が3か月を大きく超えた場合、取り立てや引き上げなどの何らかの対応がローン会社によって行われている可能性が高いでしょう。
引き上げられた車は売却され、売却額がローン会社に回収されるでしょう。売却されたお金を借主が手に入れることはできません。そのため、売却額がローン残額に満たない場合、さらに残額を請求されます。
車のローンの滞納がNGな理由
3ヶ月の間に行われることは車の引き上げのみに留まりません。車のローンを滞納すると連絡や取り立てに続き、車の引き上げが行われますが、車の引き上げ以外にも大きな問題が出てくるでしょう。
「車が引き上げられるだけなら滞納するしか方法がない」と考える方もいるかもしれません。しかし、車のローンを滞納した場合、さまざまなことが付随して起こる可能性もあります。
車が差し押さえされる
車のローンを滞納した結果考えられるのが、車に乗れなくなることです。
滞納してから引き上げられるまでの期間は業者によっても多少変動しますが、多くの場合数か月の間に行われるでしょう。金融機関系のローン以外は、支払い中に車が自分の名義となることはありません。
ローンを支払わない以上、車の引き上げや差し押さえは避けられません。どちらにせよ車を手放すことになります。
信用情報が汚れてしまう
連絡や取り立て、車の差し押さえなどは、車のローンを滞納してしまった際に起こりうることと簡単に想像できますが、滞納による問題は車だけでなく借主の信用情報にまでおよびます。
ローンを滞納した記録が残るため、信用情報が汚れてしまうことは避けられません。今後のローン審査に通る可能性が著しく低くなります。無理のあるローン返済にしてしまった場合、車と信用情報の両方を失ってしまう危険性に注意しましょう。
裁判を起こされる場合がある
ローンを滞納し続けることで裁判になってしまう可能性もあります。ローンを滞納した場合でも、ローン会社のような債権者が直接差し押さえることはできません。取り立ても同様です。
ローン会社のような債権者による強制的な差し押さえができない代わりに、必要な場合に限り裁判所が強制的に差し押さえを実行します。不動産、動産、債権が差し押さえの対象です。
差し押さえの対象となるのは3種類だけですが、不動産以外の財産は全て動産に含まれます。財産の全てが差し押さえられてしまうため、ローンを支払わずに財産を残すことはできません。
連帯保証人に迷惑がかかる
ローンを組む際に連帯保証人を立てた場合は、連帯保証人にその責任がおよびます。ローンの契約者が滞納した際に、連帯保証人が代わりに支払った場合を考えてみましょう。
連帯保証人がローンを支払えば督促状や引き上げ、裁判は起こりません。また、連帯保証人は契約者と同じ責任を負うため、信頼できる相手でない場合は連帯保証人にならないことが大切です。さらに、連帯保証人は、滞納されているローンの支払いを一括で行う必要がある点にも留意しておきましょう。
車のローンの滞納で遅延損害金額が発生する
車のローンを滞納してしまうと金銭面での問題も出てきてしまいます。遅延損害金を追加で支払わなければならないため、滞納することでさらに多くの出費を重ねてしまうことに注意しましょう。
例えローン支払いのためのお金が手元にない状態であったとしても、滞納することで問題をさらに大きくしてしまうためおすすめできません。ここからは、遅延損害金について確認していきましょう。
遅延損害金について
車のローンを滞納してしまうと、遅延損害金にも悩まされます。遅延損害金はローンを滞納したことに対するペナルティです。遅延損害金として支払う金額は元々のローンとは別に支払う必要があるため、出費を重ねることは避けられません。
遅延損害金にはローンの返済額や滞納した日数、利率などが関係します。気になる金利は、年14~20%であることから、多額の遅延損害金を支払わなければならない場合もあるでしょう。
遅延損害金の金額について
遅延損害金として支払うべき金額について、さらに詳しく見ていきましょう。遅延損害金の計算式は「返済額(元金)×遅延損害金利率÷365(日)×滞納日数」で導き出せます。
計算式を確認すると、借入額が多い方や滞納日数が長い方は、ペナルティがきつくなります。日数で計算されるため、滞納をしてしまった場合は、できる限り早く返済することが要されます。
車のローンを滞納する可能性があるときにできること
車のローンを滞納することで大きなペナルティを負ってしまいます。滞納した方が良いケースはひとつもありません。ローンを組むことは世間では一般的ですが、契約に違反したときのリスクも理解しておくことが大切です。
車のローン支払いを滞納しそうになったときは、適切に対処しましょう。順序立てて行動することで被害を最小限に抑えられます。
早めにローン会社へ連絡する
滞納してしまいそうな場合は、分かった時点でローン会社に連絡することが最優先です。連絡した時点で、まだ滞納にいたっていない場合は、次項のローン見直しができる可能性があるでしょう。
すでに滞納しているか否かは大きな問題です。常に余裕を持ったローン支払いを心掛けましょう。支払いの負担を都度確認することも有効です。
滞納は日割りで計算される点も無視できません。滞納するかもしれないと分かった時点で、即時の連絡が求められます。
カーローンの見直しを行う
滞納しそうな状況に気付き早めにローン会社に連絡した場合、ローン返済を見直すことになるでしょう。状況によってはローンの返済期間を延長できる可能性もあります。
返済期間の延長は自動車ローンにおいて一般的ではなく、必ず延長できるわけではないため注意が必要です。
ローンの借り換えを行うことで返済期間を延長できるケースもあります。現在のローン会社から他社のローンに乗り換えることで、滞納を免れることもあります。
しかし、借り換えを行うことで返済期間はさらに長期となってしまうため、利息の支払いは増えてしまう点に注意しましょう。
ローン残額を車の売却でカバーする
ローンの滞納が長引くと車を引き上げられてしまう可能性があります。最終的には業者によって売却されてしまいますが、車を事前に自分で売却して、売却によって手に入ったお金をローンの返済にあてることも可能です。
ローンの滞納が長引いてしまうと、どちらにせよ車を失ってしまいます。こちらは対処法として最後の手段と言えますが、売却した方が良いケースもあります。
注意点は車の所有者が自分でなければ売却が不可能である点です。ディーラー系のローンでは車の所有者はローン会社になるため、自己決定での売却はできません。金融機関系のローンは組んだ時点で自分が所有者になるため、売却が可能です。
車のローンを滞納しないための対策
車のローンを滞納した後にできることは多くありません。滞納した事実を取り消す対処法もないことから、滞納しないための対策を第一に取る必要があると言えるでしょう。
車のローン滞納回避のために、以下の注意点を確認しましょう。滞納と聞くと金銭的な問題が大きく聞こえますが、対策の1つ1つはお金に関わらず確実にできるものです。
自身の毎月の収支を把握する
ローンを滞納しないために、自身の収支確認を怠らずに行いましょう。毎月の収支が把握できれば、理想的なローンを組み立てられます。時期によって収入が変動する方は、年単位の平均収入を確認することも役立つでしょう。
例え低収入であっても、無理なローンを組みさえしなければ問題ありません。自分に合ったローンを組むことが大切です。反対に、高収入でも無理のあるローンを組んだ場合、滞納に陥ってしまう危険性があります。
車にかかる維持費を把握する
車に関する出費を正確に把握するために、維持費がいくらかかるか確認しましょう。車両価格だけでなく、月々車を維持するために何がどれくらいかかるのか知ることが大切です。予想しているよりも維持費が高くなってしまうこともあるでしょう。
例としてガソリン代や車検代、駐車場代などがあげられます。どれもひとつひとつは大きな出費にはならないかもしれません。しかし、毎月確実に重なるコストです。維持費を細かく算出しておくことは、より良いローンを組むために欠かせません。
無理な返済プランは立てない
自身の毎月の収支を把握しておくこと、月々にかかる車の維持費を確認しておくこと、この2つは良い返済プランを立てるときに必須です。
問題のないローンを組むことは難しいように感じられるかもしれません。しかし、上記の2点を押さえてさえいれば、自ずと適した借入額を把握できるでしょう。
不安な場合は、さらに本体価格を抑えた車を購入することも解決法の1つです。ローンによる借入額が少なくなれば月々の負担額は減ります。
車体価格を抑えられる中古車がおすすめ
無理のないローンのために、車の本体価格にも目を向けましょう。毎月のローンの支払いが気掛かりな方には、中古車がおすすめです。
金銭面において新車と中古車は大きな違いがあります。新車に強い憧れを持っていない方は、中古車を購入することでローン滞納のリスクを大きく減らせるでしょう。
一度滞納してしまうとペナルティは非常に重いことから、どの車を購入するか慎重な決断が求められます。
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中古車を購入することで、ローン滞納のリスクを遠ざけることが可能です。ネクステージには豊富に在庫があり、お客様に合わせて無理のない価格帯から最適な1台を選べます。
また、新車と違い同じ価格帯でも選べる車が多いことも中古車の醍醐味です。新車ではローンの返済が難しい車種も、中古車であれば無理なく購入できることもあるでしょう。ネクステージではローンのご相談も承っておりますので、中古車を検討の際はぜひご相談ください。
まとめ
大きな金額でも無理なく返済していけるのがローンのメリットです。高い買い物をする際には助けになる一方で、ローンの滞納は大きな問題を引き起こしかねません。
信用情報への影響や差し押さえ、裁判などのリスクは誰でも負いたくないものです。自分の収入に見合ったローン計画を着実に練りましょう。
中古車の購入はローン滞納を避けるために非常に合理的です。新車購入でローンを滞納してしまうケースでも、中古車であれば滞納せずに済む可能性があります。
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