無職でも自動車のローンは組めるの?ローン審査の仕組みや注意点を解説
何らかの事情により現在職に就いていない場合、車のローンを組むことはできるのでしょうか。ローンという単語を聞くと「正社員でなければ組めない」ことや「貯金がないと組めない」ように想像する方もいらっしゃるでしょう。
無職の状態でローンを組めるかどうかは状況に左右されます。一概に組める、組めないとは言えないため、ローン審査の仕組みや通りやすくするコツの理解を深めて組める可能性を高めることもできます。
そこでこの記事から、無職である場合の自動車ローン審査やその対策を確認していきましょう。
※目次※
・無職の場合、継続的な収入がないことを理由にローンを断られることがある。今ある貯金よりもこれからの収入が重視される。
・定職に就いていなくとも副収入がある人や年金を受給している人はローンを組める可能性がある。
・親が名義人になる、頭金を貯める、中古車を購入するなどの対策をすれば車の購入は可能。
無職は自動車のローン審査に通りにくいの?
車の購入を考えている方の中には「無職であることがどれくらい影響するのか知りたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無職だとローンが組みにくい印象をお持ちかもしれません。定職に就いていないと確実に組めないのか、条件付きで組むことができるのかなども気になるポイントと言えるでしょう。まずはローンの通りにくさについてです。
無職はローン審査に通りにくい
無職の場合、どの会社のローンでも通りにくくなってしまう傾向があります。ローンを組む際に返済能力は非常に重要です。無職だと返済能力が低いと判断されてしまうケースが多々見られます。
定職に就いていることや、どのくらい長く勤続しているかなどもローンを組む際にチェックされる項目です。これら全ては返済能力があるかどうかに関わっています。無職でかつ継続的な収入がないケースでは、ローンを組むことは難しいと言えるでしょう。
無職以外の場合も通りにくい場合がある
無職でない場合にも、返済能力を理由にローンを断られるケースがあります。ローンを組む際にチェックされるポイントを見てみましょう。
ローンは元来、自分では1度に払いきれない金額を借り、その代わりに金利を乗せて返済していく仕組みです。
そのために安定した収入が第一に挙げられます。続いて20~70歳までと年齢に制限がある点も忘れてはいけません。勤続年数が1年以上あることも調査されます。
返済能力が重要であることから、上記の基準を満たしていない場合は職に就いていてもローンが組めないケースもあるでしょう。
無職が通りにくい自動車のローン審査の基本のしくみ
無職だとローンが組みにくいことを確認したうえで、次はローンの仕組みについて触れていきます。ローン審査の仕組みを知ることで、無職の状態であっても車を購入する目処が立つかもしれません。
カーローンと一口に言っても、ローンの種類は多岐に渡ります。審査の厳しいローンがあればそうでないものもあることから、ローンの特徴を把握しておくことが大切です。
自動車購入のためのローンは2種類
自動車を購入する際に利用するローンには2種類あります。新車・中古車ともに、ローンの種類は変わりません。2種類には大きく異なる点があります。
ひとつ目は銀行などの金融機関系のローンです。金融機関系のローンは金利が低いという大きなメリットがあります。他種のローンと比較しても金融機関系ローンの金利は安定して低く、総支払額は大きく変わるでしょう。
その反面、審査が厳しいことも特徴です。加えて審査に掛かる時間も長いことから、前もってローンを組む算段を立てておく必要があります。
ふたつ目はカーディーラーと提携している信販会社から提供される、ディーラー系ローンです。ディーラー系のローンは金融機関系のローンよりも審査がゆるく、金融機関系のローンの審査に通らなかった方でも通る可能性があります。
車の購入と並行してローンの手続きが行える点もメリットです。金利の高さがネックであるため、支出額をあらかじめシミュレーションしておきましょう。
自動車ローンの審査は金利に比例
自動車ローンの2種類を比較した場合、金利が大きく関係していることがうかがえます。1~4%と金利の低い金融機関系のローンは審査に通りにくく、4~8%の金利を持つディーラー系のローンは審査が比較的通りやすいことが両者の違いです。
審査に掛かる時間が長く、審査基準も厳しい金融機関系のローンですが、もし通るのであれば金融機関系のローンがメリットも多いと言われています。ローン返済の最長期間も長く、ローンを組んだ後は大きな得があると考えられるでしょう。
金利の高さは借入額、月々の返済額と密接な関係を持ちます。借入額が大きい場合は金利にも特に注意を払う必要が出てくるでしょう。
無職の人でも自動車ローンが組める場合もある
無職であることから、ローンを組むことをあきらめてしまうケースも考えられます。ローンの仕組みを知ったことで、よりローンを組むことが難しく感じられたかもしれません。
しかし、無職であってもいくつかの条件を満たせば、ローンを組める可能性があります。ローンでは返済能力の多寡が問題です。無職でも返済能力に問題がなければ、ローンを組めるチャンスは増えるでしょう。
就職予定がある人
近々就職する予定がある方は、無職の中でもローンに通りやすくなります。回収見込みがあると判断されることが理由です。就職予定であっても、現在の収入には直接結びつきません。そのため、就職予定があるだけでは厳しいと言えるでしょう。
しかし、就職予定がある方は連帯保証人を付けることで、ローンの審査に通る可能性が出てきます。「現在は安定した収入がないが、後で支払える」ことを保証人と共に証明できるでしょう。
休職中の人
休職中の方もローンを組める可能性があります。休職中は厳密には無職ではありません。休職中は無職と同じ無収入の状態に陥っているかもしれませんが、こちらは一時的な状態と判断されます。
したがって、休職中の方もローン申請は可能です。休職していることを理由に断られる可能性はゼロではありませんが、無職の場合と比較すると通る可能性は高まるでしょう。こちらも就職予定のケースと同じく、回収見込みとみなされます。
不動産などでの副収入がある人
続いて無職でも収入があるケースを見てみましょう。無職であっても収入を得ているケースがあります。不動産や賃貸物件から家賃収入を得ている方が当てはまるでしょう。
こうした収入の中でも、安定した副収入と考えられる場合はローン審査に通りやすくなります。ここでも大切なのが貯金がいくらあるかではなく、安定した収入がこれからも入ってくるかという点です。継続した収入を満たしているケースに限られます。
定年退職して年金受給がある人
すでに定年退職し、年金支給を受けている方もローンを組みやすいでしょう。年金も安定した収入という条件に当てはまります。
同時にローンの年齢制限に気を付けましょう。会社にもよりますが、年金をすでに受給している年齢の場合、70歳の年齢制限に引っかかるケースも考えられます。
また、給与所得のかたちを取らずに収入がある場合も、同じくローン審査に通りやすくなるでしょう。こちらも長期に渡る安定した収入か否かがカギになります。
収入がある夫がいる専業主婦
収入がない場合でも、例外的にローンが組めるケースもあります。収入がある夫がいる場合、夫を連帯保証人として付けることで妻名義でもローンを組めるでしょう。
ほかにも、ローンを組む際に収入のある側が直接名義人となるケースが多く見られます。こちらも解決方法のひとつです。
配偶者に安定した収入があるケースでは、配偶者本人が連帯保証人となることでいずれにせよ審査の条件をクリアできます。収入がない状態でも名義を持ちたい場合に有効です。
無職の人が自動車ローンで審査に通るためのコツ
無職の状態でローンを組むことは難しいと言えます。安定した収入がないことが1番のネックです。しかし、その一方で副収入や年金収入があるケースでは、無職でもローンを組めることもあります。
無職であるか否かというのは極端に大きな問題なのではなく、収入にスポットが当たっていることがお分かりいただけるでしょう。ローン審査に通るためには、継続した収入という条件をクリアすることが大切です。
連帯保証人を探す
もしも無職でローンを組む必要があるならば、連帯保証人は大きな存在となります。連帯保証人にはローンを返済できる能力が求められ、誰でも良いわけではありません。
借主の返済が滞った場合、連帯保証人が支払うことになります。両者の立場は法的に同一であり、連帯保証人となることでトラブルが生まれる可能性も否定できません。お互いに信頼できる間柄から、連帯保証人を立てるようにしましょう。例として親が挙げられます。
親にローンの名義人になってもらう
ローンの名義人を親にすることで、無職によるローンが組めない問題を根本的に解決できることがあります。親が働いている、安定した収入がある場合であれば問題ないでしょう。
親名義で組むことによって、車の所有者は親になります。自分が所有者になることはできませんが、普段の生活で車を使う分には問題ないでしょう。
ディーラー系のローンでは返済中は借主が所有者になることはできません。一方で、金融機関系のローンでは返済中でもローンの契約者が車の所有者になります。
少しでも頭金を貯める
副収入を得ているなど、ほかの条件によって希望が見える場合、頭金を用意することでローンは更に通りやすくなります。頭金を貯めるほど、ローンの借入額は減少するでしょう。
ローンの借入額が少なくなることで、必要な返済能力の高さにも影響が出ます。頭金の用意はローンの通りやすさに関係することを覚えておきましょう。
頭金の目安は車両価格の20~30%と言われています。100万円の車であれば20万円、200万円の車であれば40万円が目安です。
中古車の購入で借入金額を抑える
借入金額もローン審査の可否に影響を与えます。その他が同じ条件でも借り入れる額が高くなるほど、審査は通りにくくなってしまうでしょう。頭金や連帯保証人の有無、保証人の収入などに関わらず、借入額と収入のバランスは審査の対象です。
借入額は年収の50%以下、また年間の支払額は収入の40%以下であることが条件であることが多く、借入額が問題となる場合は中古車を購入することで借入額もトータルの支払額も抑えられます。
無職の人が自動車ローンを組む時は名義貸しに気を付けよう
親や配偶者の名義でも車のローンは申請できます。自分は車の法的な所有者となりませんが、ローンを組むことが優先される場合もあるでしょう。
ここで気を付けておきたいことが名義貸しです。親が子のために名義人になることは問題ありません。しかし、他人に名義を借りてローンを組むことは名義貸しと言い法律違反です。
名義貸しとは?
名義貸しは、誰かのローンのために自分の名義を貸すことです。問題となる多くのケースでは契約者がブラックリスト入りしているなど、返済能力がありません。
契約者に支払いの問題が起きた場合、名義を貸した人に支払責任が生じます。名義貸しは詐欺罪であり法律違反です。ローンを組むときは名義貸しをしない、させないよう気を付けましょう。
名義貸しが問題であることから、連帯保証人や親のような名義人がいない場合はローンを組むことが難しいと言えます。
名義貸しのリスク
名義貸しを行った場合、借金を背負う、ブラックリストに載る可能性があるなどのリスクがあります。支払いの責任を負わなければならず、返済比率の問題から他のローンも組めなくなるかもしれません。
名義貸しが判明すると、ローンの内容に関わらず一括返済する必要性に追われます。なりすましの場合は刑事罰が適用されるため、名義貸しは非常に大きなリスクがあると言えるでしょう。
就職予定の方や退職した方は名義人が必要になるケースがあります。どのような状況であっても、家族以外の名義でローンを組むことはやめましょう。
無職の人がローンで中古車を購入するメリット
無職の人がローンを組む時、中古車の購入は利点が多いと言えます。中古車は新車よりも安く、多様性の富んだラインアップであることが特徴です。
この特徴はローンを組みにくい状況でも有利に働くでしょう。中古車を選ぶメリットを理解し、より自分に合った選択ができれば出費はさらに抑えられます。
中古車でも自動車ローンが利用できる
自動車のローンと聞くと、高い新車を多額のお金を掛けて買うものと思われるかもしれません。ローンは確かに大きな買い物で活用されますが、中古車の購入でも問題なく使えます。
中古車以外でも運転免許の費用のような、車購入とは直接関係のないものにも適用できるものもあります。購入を考えた場合でも、中古車の方が同じ車種の新車よりも借入額は少なくなるでしょう。
借入額が少なくなる分ローンの審査に通りやすくなることも、中古車を選ぶ大きなメリットと言えます。
車種や価格帯が豊富
新車は最新モデルを取り扱っていることから、古いモデルや安い車の購入は非常に難しい傾向があります。古いモデルと言っても新車である以上限度があり、生産が限定されている過去のモデルの入手は難しいでしょう。
中古車であれば豊富な車種や価格帯の中から選べます。メーカーや年式の違い、どれだけ消耗しているかなど、購入者の気になるポイントに集中することができるでしょう。
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まとめ
安定した収入は自動車ローンにとって最重要項目です。無職であることで、ローンの審査に通りにくくなってしまうケースもあるでしょう。
しかし、一方で現在無職であったり専業主婦の方でも、重要な基準をクリアできればローンの審査に通る可能性があります。無理のない返済を考える上で、中古車は頼もしい味方となるでしょう。
選ぶ車両によってはローン無しでの購入が目指せる可能性もあるため、ぜひ取り扱い台数が多いネクステージをご活用ください。