車のローンが通るか調べる方法を紹介!審査基準と不安を減らすポイント
新たに車を購入しようと考えたときに、自動車ローンを組んで購入したいと思ったことはないでしょうか。車はとても高い買い物なので、一括で購入するのが難しい場合もあるでしょう。
そこで、本稿では自分が自動車ローンの審査に通るかどうか、事前に調べる方法を紹介します。ローン審査の基準として自分の年収を目安に考える方法や、信用情報の開示請求ができる会社を紹介しますので、ローンが使えるか不安な場合は利用してみてください。
※目次※
・ローン審査は年収や勤続年数、勤務先によって判断されることが多い。過去に滞納があると不利になってしまうので注意が必要。
・仮審査と信用情報の開示請求を行うことで、ある程度ローンの通りやすさが分かる。
・他のローン返済や頭金の用意で自動車ローンの事前対策が可能。購入価格を下げることも手段のひとつ。
車のローンが通るか調べる方法といえばこの2つ
自動車ローンを組むことで高額な車も分割して返済することが可能です。しかし場合によってはローンの審査に落ちてしまう方も存在します。審査を受ける前に自身が自動車ローンを組めるかを調べたいときには、どのような方法で判断できるのでしょうか。
ローンの審査に通るかどうか不安という場合には、事前にローンが組めるのか調べる方法があるので紹介します。
仮審査を受ける
仮審査を受けることで自動車ローンの審査に通るか否か、事前にある程度判断することが可能です。仮審査は銀行などの借入先のホームページでネットを介して利用できます。
大まかな手順は「スマホ、PCから申し込み」→「年収や年齢、他ローンの借入額といった項目を記入」→「電子メールまたは郵送で結果報告」といった流れです。
手軽に利用できる上に最短当日中に結果が返信されるので、少ない手間で申し込めます。また、返信文の中には借入が可能な限度額も記載されているため、先に資金の目安を把握した状態で車選びを行うことが可能です。
忙しくて借入先に出向く余裕がない方やすぐに審査結果を知りたい方、借入可能額をもとに予算を決めておきたい方は利用してみてはいかがでしょうか。
信用情報をチェックする
次に、自分自身の信用情報を調べてみましょう。信用情報とは、勤務先や年収、借金がある場合の借入日やその返済履歴などの記録です。この履歴に、クレジットカードや携帯電話使用料などの滞納履歴がある場合は、ローンの通過が難しくなってくるでしょう。
自分の信用情報を調べたいときは、個人信用情報機関へ情報開示請求ができる手段のひとつです。個人信用情報機関には、「指定信用情報機関(CIC)」「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」「日本信用情報機構(JICC)」の3種類があります。それぞれ手数料などは異なるため、利用先の情報を確認しましょう。
車のローンが通るか調べるときに覚えておきたいこと
車のローンが通るかどうか調べるためには、仮審査を依頼すると手っ取り早いですが、そのときに覚えておいた方が良いことがあります。それは、仮審査に通ったからといって確実にローンが組めるというわけではないということです。
ローンの審査が少しでも通りやすくなるように、できることを確認しておきましょう。
仮審査は複数の借入先で依頼できる
仮審査は複数の借入先への依頼が可能です。そのため、最初に仮審査を受けた借入先で審査に落ちてしまった場合は、他の借入先で再度審査を申し込んでみましょう。仮審査は仮に審査が通らなかった場合でも、本審査とは異なり自身の信用情報に傷が付くことはないのが魅力です。
加えてWebから申し込むことができ、時間もあまりかからないので気軽に行えます。最初に審査が通らなくても、複数の審査を行えば、ローンが通る借入先が見つかるかもしれません。
仮審査に通った場合でもローンが組めるとは限らない
仮審査に通った方の中には、仮審査には通ったものの本審査で落ちてしまったというケースもあることを頭の片隅に置いておきましょう。その理由のひとつとして考えられるのは、虚偽の申告をしていたことなどです。
本審査は仮審査よりもしっかりと行われるので、仮審査で問題になっていなくても、本審査で問題視されることがあります。
さらに、虚偽の申告が分かると信用が下がり、今まで以上にローンに通りにくくなるので虚偽の申告はやめましょう。仮審査後に退職や生活の変化で収入が大きく減ってしまった場合にも、本審査で落ちることがあります。
審査基準を満たすと通りやすくなる
自動車ローンには借主が返済能力を有しているかということを判断するため、いくつかの審査基準が存在します。これらの審査基準は会社ごとに難易度が異なるため、一律で規定されているものではありません。
実際に審査または仮審査を受けてみるまで分かりませんが、「勤続年数」「年収」「他ローンの返済状況」といった基本の審査項目は同じです。これらの基準を満たしておくと審査に通りやすくなります。次の項目から審査内容の詳細を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
車のローンが通るか判断する基準【年収と属性】
ローンが組めるかの判断基準のひとつが、借主の年収と属性(勤続年数や勤務先、年齢など)です。返済能力を見極めるためにやはり年収は大きなポイントに上がります。
しかし、判断基準は複数あるため、年収が高額でなければいけないというわけでもありません。借入額やローンの属性がかかわってくるため、この項目で詳しく見ていきましょう。
勤続年数と安定した収入
ローンの返済能力を判断するために年収をチェックされます。どれだけの年収額が必要かという点は金融機関によって異なりますが、安定した収入がポイントです。
過去数年の年収が高くても、継続してその収入を得られなければ信頼できる情報になりません。そのため安定した収入の指標として、勤続年数も大きなポイントです。勤続年数とはひとつの企業に勤めている年数を表しています。
勤続年数が長いほどローンに通る可能性も上がるでしょう。反対に勤め先を転々としている方やフリーランスの方は比較的審査には通りにくくなります。また、勤続年数や勤め先は会社に直接確認されることもあるため、虚偽の報告はしないよう注意してください。
完済時年齢や契約時の年齢
年齢もローンが組めるかの判断基準のひとつです。自動車ローンにはさまざまな種類がありますが、ローンによっては完済時年齢や契約時の年齢基準を設けているローンが存在します。
年齢は満20歳以上65歳未満が多くの場合での条件です。完済時か契約時かは金融機関によりますが、学生であった場合は親の同意や20歳未満の人は収入があっても保証人を求められる場合もあります。
車のローンが通るか判断する基準【借入や返済の比率】
借入や返済の比率もローンが組めるかの判断基準のひとつです。安定した年収を得ていたとしても、借入額が大幅に高い場合や他のローンを複数抱えている場合は返済能力が無いと判断されているかもしれません。この項目で判断基準となる収入と支払いのバランスを見ていきましょう。
年間支払総額と収入の比率
年間支払総額と収入の比率、すなわち返済比率は重要なポイントのひとつです。例えば月額10万円のローンを組む場合、1年換算で120万円が年間支払総額に該当します。
この年間支払総額が年収に対してどれだけの比率を満たしているか、という点が判断基準です。そのため設定するローンの返済比率に依存します。低額で長期的に返済するローンであれば低い年収でも審査に通る可能性は上がるでしょう。
また、年間支払額には他のローンの支払いも含まれます。クレジットカードや携帯料金、住宅ローンなど複数のローンを抱えている人は返済能力が低いと判断されるかもしれません。
借入総額と年収の割合
借入総額と年収の割合も重要です。前述で安定した年収が重要な判断材料であることを説明しましたが、それでも高すぎる借入額は審査に通りづらくなります。年収に比例したバランスの良い借入額を希望するといいでしょう。
一方で年収が低くても借入額が低いのであれば審査に通りやすくなります。そのため安い車や中古車を利用することで審査に通る可能性は上がるでしょう。借入総額も他の金融機関でのローンも合算して計算されます。
借入の遅延や滞納の信用情報
他のローンの返済履歴といった個人の信用情報は、自動車ローンを組む上での判断材料です。そしてローン会社は審査の際に借入や返済延滞、滞納など個人の金融事故情報を確認できます。これらのマイナスな情報により、収入などの条件を満たしていても「返済を疎かにする人」と判断されるかもしれません。
そのためクレジットカードや携帯料金、税金など延滞した情報が残っている方はローンを組めない場合があります。
車のローンが通るか判断する基準【信用情報】
主な信用情報機関は「CIC」「JICC」「KSC」の3つが存在しています。信用情報に問題があると審査に通りにくくなるため、これらの信用情報機関にある情報がどのような状態になっているのかも審査に影響を与えるポイントです。それぞれ扱っている情報内容や特徴が異なるため、この項目で確認していきましょう。
指定信用情報機関(CIC)の場合
まずはCICと呼ばれる指定信用情報機関についてですが、この会社は複数のクレジット会社などが加盟会員となっていて、そのクレジット会社から照会することによって情報を収集するというものです。
CICでは、氏名や生年月日などの個人情報の他に、契約しているクレジットの返済履歴や残高、契約額などが分かります。開示請求の方法はインターネットと郵送の2種類で、手数料はインターネットだと500円、郵送で1,500円です。(2024年4月時点の情報です)
日本信用情報機構(JICC)の場合
JICCと呼ばれる日本信用情報機構はCICと同様に、クレジット会社が会員となっており開示請求者のクレジットカードに対する信用情報の収集ができます。
それに加えてJICCでは、過去の車のローンの契約や返済に関する情報も登録されています。そのため、過去に車のローンを組んだことがある場合は、JICCで開示請求することをおすすめします。開示請求の方法は郵送・窓口・スマホアプリなどがあり、スマホアプリから行う場合の手数料は1,000円です。(2024年4月時点の情報です)
全国銀行個人信用センター(KSC)の場合
最後に紹介するのはKSCと呼ばれる全国銀行個人信用センターです。KSCは全国の銀行が加盟会員となっており、過去に銀行ローンを利用したことのある場合は、延滞や残高などの返済履歴やクレジットカードの利用状況が分かります。
開示請求の方法はインターネットと郵送で、インターネットの場合の手数料は1,000円、郵送の場合は1,679円~1,800円で、利用するコンビニによって変わるのが特徴です。(2024年4月時点の情報です)
車のローンが通るか心配な方への3つのアドバイス!
金融機関の判断基準を理解しても、ローンを組めるか心配な方がいるのではないでしょうか。そのような方のために、ここでローンを組める可能性を上げる3つのアドバイスを紹介します。ぜひ審査を受ける前に確認してください。
頭金の用意でローン額を減らす
自動車ローンの借入額が高いほど審査は厳しくなります。しかし、頭金を用意することでローン額を減らすことが可能です。頭金は審査に通りやすくなることに加え、支払う際の金利を下げるというメリットもあります。
ローン会社によって頭金として認められる金額はさまざまです。一概には言えませんが、支払総額の約20%~30%が相場といえるでしょう。ぜひ参考までに覚えておいてください。
他のローンを返済する
事前に他のローンを返済しておくことで、自動車ローンの審査は通りやすくなります。複数ローンを抱えている方は、現状の全てのローンから返済比率をシミュレーションしてみるといいでしょう。
目標となる返済比率もまた、ローン会社によって異なりますが最低でも50%以下にしておくことが重要です。住宅ローンなど高額な返済が難しい場合は、クレジットカードや携帯料金などを完済しておくといいでしょう。
購入する車の価格を再検討する
事前にできることを踏まえても不安が残る場合は購入する車の価格自体を再検討することが重要です。グレードを落とす、オプションを削るなど、納得できる範囲で価格を下げられるように考えてみましょう。
また、新車での購入が難しい場合は中古車を検討することもおすすめです。ローンのことも含め中古車を利用するメリットを次の項目から紹介しますので、ぜひそちらもご覧ください。
まとめ
車のローンを自分が組めるかどうか不安なときは、まず仮審査や信用情報の開示サービスを利用してみましょう。仮審査に通っても本審査に通るとは言い切れません。ローン審査が通らなかった場合はすぐに諦めずに頭金の金額を見直したり、他に利用しているローンの返済や購入する車の金額を見直したりと、対策を立てることもできるでしょう。
ローンの審査を通りやすくするために、日々の支払いなどで延滞をしないように注意することが必要です。
▼ライタープロフィール
兵頭 倫果(ひょうどう りんか)
大学時代は工学部で電気の分野を専攻し、電気自動車やソーラーカーの製作に励む。大会への出場あり。大学卒業後は国産自動車メーカーに技術者として入社。後に退職し、現在はフリーランスで、「若者にも響かせる」をモットーにYouTubeやライティング活動を行っている。
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よくある質問
Q. ローンが通らない理由を調べる方法はありますか?
A. ローンに通らなかった理由を調べるには、まずは審査に大きく影響する信用情報に原因が無いかチェックしましょう。信用情報機関に開示申請すれば、申込者の金融取引の履歴や現状が確認できます。
Q. カーローンの審査が通ったらどうなりますか?
A. ローンの審査が通ったら、ローン会社と購入する車の契約を進めます。ローンの契約内容にもよりますが、一般的には契約した翌月から返済開始です。