車のローンの金利の目安とは?借入先による違いや総額のシミュレーション
車を購入する際の支払い方法は複数あり、車のローンの利用を検討される方も少なくありません。利用を検討するときには、ローンの仕組みや金利の違いについて気になるという人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車のローンを利用するときに関わる借入先ごとの金利相場の違いやローン選びのポイント、そして定期的にかかる維持費について解説します。自動車ローンの金利や支払いの負担を減らす方法にも触れるため、ぜひ参考にしてください。
※目次※
5.車のローンを組む前に金利や 返済期間をシミュレーションしよう
・自動車ローンの金利平均はローンにより異なる。目安として銀行系自動車ローンは2%~5%、ディーラーローンは6%~9%の手数料がかかる
・ローンに加えて月々の支払いには維持費もかかる。大きな出費としては自動車税種別割や自動車重量税、車検などがある
・支払い負担を抑えるなら中古車も狙い目。ネクステージでお買い得な車を探してみよう
車のローンは金利で支払いの総額が変化する
車のローンを組むときに「金利」は必ず気になるポイントではないでしょうか。金利は月々の返済額に大きく関わるもので、ローンには必ず付いてくるものです。
下調べせずに月々の支払額を抑えられるからといって長期のローンを組んだり、簡単に借りられるところから高額を借りてしまうと、後々に高くついてしまいトラブルにつながる可能性もあるでしょう。この記事では、金利とは何かについて解説します。
金利はお金を借りるときに支払う手数料のこと
金利とは、資金を借りた側が貸した側に支払う利息のことです。自動車購入時の資金を立て替えてもらう際の手数料として支払いが求められます。
利子の割合を決めるのは、各信販会社・金融機関です。1年間でかかる金利は「年率〇%」と表記され、ローンを組むと毎月年率に応じた「元金+金利」を支払うことになります。
この金利は、各月の支払いのみを考えれば大きな額ではありません。しかし、1%の違いでも総支払額は大きく変動するため、楽観視できない部分でもあります。
変動金利と固定金利がある
自動車ローンは、住宅ローンと同じく「変動金利」と「固定金利」という2種類の金利設定があります。ローンの返済中に経済情勢が変化すると、変動金利は金利を見直しますが、固定金利は原則として金利の変更がありません。
同じ金融機関が提供する自動車ローンなら、変動金利のほうが金利は低く設定されます。ただし、返済中に金利が変わる点には注意しなければなりません。
金利は不景気になると下がり、好景気になると上がります。経済情勢次第で、返済総額が固定金利より少なくなる場合もあり得るでしょう。
固定金利は変動金利より金利が高く設定されますが、返済中に上下することはありません。返済総額は契約時に決まるため、返済計画を立てやすいのが利点です。
低金利の自動車ローン審査は難しい傾向
審査とは、借りる人に「返済能力があるか」をチェックすることです。ローンを組む前にローン会社によって行われるもので、審査の基準や項目は以下のようなものが挙げられます。
・信用情報
・年収
・所有資産
・返済負担率
・勤務先(勤務形態/勤続年数)
・健康状態
審査の内容は会社によって異なるため、同じ自動車ローンであっても「A社は通ったけどB社は通らなかった」となることもあるでしょう。
また、審査の基準は金利が低いほど厳しくなる傾向です。もし金利の低いローン会社で審査が通らなかった場合は、それよりも金利の高いローン会社なら通る可能性があります。
車のローン金利の相場は借入先ごとに異なる
ディーラーローンと銀行系ローンでは、金利以外にもさまざまな違いがあります。その仕組みとメリットなどを理解すれば、どちらを選んだほうが良いか迷いが少なくなるでしょう。
ここでは、どのような方におすすめできるかに焦点を当てて、2種類の自動車ローンについて解説します。
低金利と所有権を得るなら金融機関
銀行系自動車ローンの大きな魅力は、金利の低さです。一般的にディーラーローンより金利が低く、返済総額を抑えられます。
インターネットで契約が完結するローンであれば、窓口で手続きをする手間もかかりません。自動車ローンの返済総額を抑えたい方は、銀行系自動車ローンの検討をおすすめします。
また、車を担保とするディーラーローンと異なり、所有者を本人名義にできることもメリットです。ローンの完済前でも、売却や譲渡といった車の処分方法を自身で選べます。比較的短い期間で車を乗り換える予定があるなら、車を自由に処分できる銀行系自動車ローンが良いでしょう。
利便性と安心感ならディーラー
ディーラーローンは、車の購入時にセットで申し込みます。同じ窓口で車の購入とローンの申し込みが完結するだけでなく、審査もスピーディーです。
さらに、審査基準は銀行系自動車ローンほど厳しくありません。すぐに車を購入したいという方にとってメリットが大きい方法でしょう。
また、購入代金や返済計画だけでなく、カーライフについて総合的に相談できることも魅力です。ローン申し込みの利便性や安心感を重視するなら、審査が早く車に関する相談もできるディーラーローンをおすすめします。
車のローンの金利の目安を見てみよう
自動車ローンの金利は、各社ごとに定められています。変動金利と固定金利の違いもあるため、返済総額の確認は必須といえるでしょう。
ここでは、銀行系自動車ローンやディーラーローンの相場や、ローンの算出方法、金利の違いについて解説します。
金融機関を利用する場合
銀行や信用金庫、信用組合といった金融機関が提供するのが「銀行系自動車ローン」です。一般的に、ディーラーローンより金利が低く、返済総額を安く抑えられます。
あくまで目安ですが、金利の相場は2%~5%ほどが一般的です。また、車の所有者を本人名義にできるため、車を手放す際の手続きがスムーズというメリットがあります。ただし、ディーラーローンに比べて審査は厳しく、本人の信用情報次第では審査に通りません。審査の期間もディーラーローンに比べて長い傾向があります。
ローン申し込みの窓口は金融機関です。そのため、車の購入時にローン契約ができません。ディーラーのように土日に対応していない場合も多く、ローン申し込みは平日に限られるケースがほとんどです。契約の手間に変わりはないものの、最近ではインターネット経由で契約が完結する銀行系自動車ローンも増えています。
ディーラーを利用する場合
ディーラーや中古車販売店で車を購入する際に組めるのが「ディーラーローン」です。ローンを提供しているのは信販会社や保証会社で、一般的に、銀行系自動車ローンより金利が高い傾向があります。目安となる金利の相場は最大9%、最小6%程度です。ただし、実際の金利は車種や販売店によって異なります。
金利は比較的高めですが、審査に通りやすいというメリットがあります。ローンの契約は車の購入時に一括して行うため、手続きがスムーズ、かつ審査もスピーディーです。ローンによっては1時間以内に審査が完了するケースもあります。
ただし、購入する車を担保とするため、原則として車の所有権は得られません。所有者を本人名義にするには、ローンの完済や所有権移転の手続きが必要です。
車のローンを組む前に金利以外の要素も確認しよう
自動車ローンには、金利以外にも注意すべきポイントが多数あります。ここではそのポイントを3つに分けて解説します。ここで紹介する内容は、初めて自動車ローンの利用を検討している方にとって欠かせないポイントですので、ぜひご覧ください。
返済方式
自動車ローンの返済方式には、元利均等返済と元金均等返済があります。元利均等返済とは、毎月一定の金額を返済する方法です。毎月の返済額を一定にするため、元金と利息の割合は都度調整されています。
一方で、元金均等返済の場合は毎月の返済額が一定ではありません。元金均等返済では、毎月の元金分は均等に分割されています。利息は返済残高に応じて計算される仕組みです。
そのため、元金均等返済の場合の利息は返済初期が最も高く、その後徐々に減少します。返済初期の負担が増大しますが、その後徐々に負担が軽減される点が特徴です。元利均等返済よりも総返済額の減少が期待できます。
保証料や各種手数料
自動車ローンは、申請に伴い保証人が求められるケースがあります。保証料とは、保証人の代わりとして保証会社に払う手数料のことです。金利とは別の支払い項目になるため、この保証料の有無についても確認を行いましょう。
この他にも、元金の一部を繰り上げて返済する繰上返済という制度が採用されているケースもあります。この制度のメリットは、繰上返済を行うことでその分の金利支払いが不要になる点です。資金に余裕のあると判断できる場合におすすめの手段といえます。
ただし、企業によってはこの繰上返済を行う際に手数料が求められることもあるため、こちらも都度確認が必要です。
保証人の有無や借入年数、頭金の設定
自動車ローンでは保証人不要とするケースが多くあります。その理由として挙げられるのが「担保」です。
ディーラーローンであれば、返済を終えるまで所有権がディーラーにあります。銀行ローンであれば、借入の条件に保証会社の保証を加えることで保証会社から回収が可能です。
ただし、一部の企業では保証人が求められる場合もあります。その場合は借入金額の調整を行いましょう。頭金を多く用意することで保証人無しでローンを組める可能性があります。
また、返済期間の長いプランであれば支払い能力の範囲内に予算を抑えることもできるため、借入年数の設定も重要なポイントといえるでしょう。
車のローンを組む前に金利や返済期間をシミュレーションしよう
どの自動車ローンでも契約に至るまでの流れに大きな違いはありませんので、一般的な流れを事前に確認して、車を購入する際に役立てましょう。
ここでは、購入する車の値段の確認から返済期間のシミュレーションまで、自動車ローンの組み方について解説します。
欲しい車の値段を確認する
契約する自動車ローンは、購入する車の値段を確認した上で検討しましょう。値段が分からなければ、返済総額や必要な頭金について判断できません。
一般的に、新車なら200万円~300万円程度、安くとも100万円程度です。中古車なら同じ車種でも大幅に安く、数十万円で手に入るケースもあります。
新車と中古車の価格差は100万円以上になる場合もあるため、まずは自分が欲しい車の値段を確認しましょう。契約する自動車ローンの選定や返済計画は、車の値段によって変わります。
用意する頭金と月々の返済額を決める
購入する車の値段が分かったら、車の購入やローンの返済にお金をいくら使えるか考えます。頭金が多いほどローンの返済総額を抑えられるため、まずは頭金をいくら用意できるか検討しましょう。
用意できる資金が車の値段を上回っていれば、自動車ローンの契約は必要ありません。一方、頭金を用意できなければ、購入代金の全額と利息金額を返済します。
月々の支払額は、無理のない金額に抑えることが重要です。返済する余裕がないからといって、返済義務がなくなるわけではありません。月々の支払額を少なめに設定して、余裕のある月に繰り上げ返済する方法も考えられます。
ローンの種類を決める
車の購入とローン返済に使えるお金を把握したら、契約するローンを検討しましょう。銀行系自動車ローン・ディーラーローンでは、金利や審査基準が異なります。
金利を比較する際に注意したいのは「下限金利」と「上限金利」です。多くの自動車ローンでは、適用金利の幅を「〇%~〇%」と表示しています。実際に適用される金利は下限金利と上限金利の間ですが、審査に通らなければ具体的な金利は分かりません。
下限金利を期待していたのに上限金利が適用されると想定外の返済総額になり、計画通りの返済が厳しくなる事態も考えられます。金利を比較する際は、上限金利が適用金利と想定しましょう。
実際の返済期間をシミュレーションする
契約する自動車ローンを決めたら、実際の返済期間をシミュレーションしましょう。頭金や元金、金利は決まっているため、返済期間が分かれば具体的な返済総額や月々の支払額のシミュレーションが可能です。
一般的な自動車ローンは、返済期間を5年~6年に設定します。返済期間が短いほど返済総額は抑えられますが、月々の支払額は大きくなることに注意しましょう。
60回や72回といった返済回数の上限を基準に、無理なく返済できるかどうかシミュレーションします。返済が厳しければ、購入する車や頭金、月々の支払額といった条件の変更が必要です。
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車を購入するとローンの返済以外にも維持費がかかる
車を購入すると、ローンで購入した場合は毎月の支払いはもちろんかかりますが、その上で「維持費」という費用が定期的に発生します。
その維持費の計算を入れておかないと、ローンを支払えても車に乗れないということになります。ここでは代表的な維持費を紹介します。
税金や車検にかかる費用
車を所有していると。「自動車税」という税金が毎年かかります。さらに2年ごと(新車購入時は初回のみ3年後)に「車検」というものがあり、そのときに「自動車重量税」や「自賠責保険料」などを支払わなければなりません。
自動車税は軽自動車の1万800円から始まり、最高は排気量6,000cc超の11万円となります。重量税は軽自動車の6,600円から始まり、最高は3トン以下の4万9,200円となっています。自賠責保険は2年で2万円ほどですが、毎年の社会全体の事故発生率などで変動します。
ここにさらに車検費用として相場でおおよそ10万円がかかります。これらを足すとローン以外にも相当の支出が必要になるので、これらの支払額をあらかじめ算出した上で購入車種や支払い回数を調整するのが良いでしょう。
日々の利用にかかる費用
支払いや税金関係以外にも、車には乗ればかかる費用があります。まずは燃料代です。いくら燃費が良い車でも走れば燃料は必ず減ります。その支出を抑えたいのであれば燃費が良い車を選ぶか、ガソリンよりも値段が安い軽油を使うディーゼルエンジン車を選ぶのが良いです。
燃料代以外にも走行距離や期間に応じてエンジンオイルの交換も必要になります。さらにブレーキパッドやタイヤも定期的な交換が必要です。
一般的にスポーツグレードなどの高性能グレードになればなるほどこれらの費用の額は大きくなる傾向です。ただその分車を走らせる楽しさや所有する喜びも大きくなるといえます。その辺りのバランスも考えながら購入する車を選ぶと良いのではないでしょうか。
車の購入金額を抑えるなら中古車を検討しよう!
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ここでは、ネクステージならではの強みを「在庫の多さ」「品質の良さ」に絞ってご紹介します。
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そのひとつとして、ネクステージでは修復歴のある車両は販売していません。加えて、第三者機関の品質鑑定を行うことで粗悪な車は徹底的に排除しています。さらに、車両情報はもちろん傷のひとつまで細かく状態を確認・開示します。車への知識が少ない方でも車選びを楽しめる環境づくりに力を入れています。
よくある質問
Q. 車のローンの金利は何パーセントですか?
A. 金融系ローンの金利相場であれば、2%~5%が一般的です。車の所有者を本人名義にできるため、ローン完済後の手続きがスムーズというメリットがあります。
Q. ディーラーローンの金利は何パーセントですか?
A. ディーラーが信販会社と提携している信販系ローンの金利相場は3.5%~10%です。金融系ローンよりも高めに設定されていますが、低くめに提供するキャンペーンもあります。
中古車販売店が提供している自社ローンの金利相場は15%前後。実際にはローンではなく、割賦契約として提供しています。他の車ローンよりも、審査に通りやすいのが特徴です。
まとめ
車のローンには、「銀行系自動車ローン」と「ディーラーローン」の選択肢があります。低金利と所有権を得るなら銀行系自動車ローン、利便性と安心感ならディーラーローンがおすすめといえます。
また、ローン以外にも税金など定期的な維持費がかかることを紹介しました。それらを含めて費用を抑えたい場合は、新車よりも価格が安い中古車の購入も検討してみましょう。ネクステージでは、自動車ローンのアドバイスも行っています。ローンを利用してスピーディーに車を購入したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材のほかチューニングカーやレースの取材等も行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。