マイカーローンの審査が甘い会社はどこ?審査に通りやすくするポイントも紹介
車を購入する際に、まとまった資金が必要な現金一括払いよりも、マイカーローン利用による購入方法を選ぶ人は多数います。マイカーローン利用は、多額の現金を用意していなくても車を購入できることがメリットです。
ただし、借り入れは無条件ではなく審査があります。マイカーローンの審査が甘いのか、それとも厳しいのか気になるところでしょう。この記事では、マイカーローンの種類ごとに審査の特徴を解説しつつ、申し込むときの流れなどを紹介します。
※目次※
4.マイカーローンの審査項目は厳しい場合と甘い場合で異なる?
6.審査が甘いマイカーローンでも落ちる可能性があるケースとは?
・マイカーローンの審査が甘いかどうかは、金融機関やディーラーなど会社ごとに異なる。
・過去の金融事故歴や他社での借入残高など基本的な審査項目は共通している。
・年収の低さや勤続年数の短さなど支払い能力が疑問視される場合は、厳しい審査となるため注意しよう。
マイカーローンの審査が甘い会社はどこ?
一般的に、どのローンも審査があります。マイカーローンを申し込む場合も、年収・勤続年数などの情報を申告する必要があるため、多くの方が「審査は甘くない」というイメージをお持ちでしょう。
マイカーローンも他のローン同様、審査の厳しさはローン会社ごとに異なります。審査が甘い会社とそうでない会社の違いはどこにあるのでしょうか。
審査の厳しさは会社ごとに異なる
マイカーローンの種類は、金融機関、ディーラー、その他の借入先(会社)の3つに大きく分けられます。それぞれ審査の厳しさが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
金融機関は銀行や信用金庫、労働金庫などのことです。審査の難易度は3つの中で最も高く、一般的に求められるローン条件を満たしていても審査に落ちるケースがあります。
次のディーラーローンは、ディーラー側が提携している信販会社などのローンのことです。金融機関と比べて審査は厳しくなく、用意する書類なども少なく済みます。
その他のマイカーローンは「消費者金融系ローン」などのことで、3つの中で最も審査が厳しくありません。
審査が甘いと金利が高い傾向にある
マイカーローンは、審査が甘いほど金利が高くなる傾向があります。以下の表を参考程度にご覧ください。
借入先(会社) |
金利の目安 |
金融機関 |
年1%~4% |
ディーラー |
年4%~10% |
その他 |
年3%~18% |
借入先となる金融機関、ディーラー、その他の中で最も審査の厳しい金融機関は金利1%~4%と最も低くなります。
次点はその他ですが、利用する消費者金融や信販会社によって異なるので見極めが重要です。ディーラーローンは手間がかからず金融機関よりは審査が厳しくないとされています。その他に関しては、3種類の中で最も金利が高くなる可能性があるでしょう。
マイカーローンの審査が厳しい借入先と甘い借入先の違い
審査が厳しいといわれている借入先と、審査に通りやすい、つまり甘いといわれている借入先の違いを知りたい方もいるでしょう。金融機関・ディーラー・その他の3つに分けて解説します。自分にはどのローン借入先が合うのかを慎重に検討しましょう。
金融機関での借り入れの特徴
銀行・信用金庫のような金融機関が用意しているマイカーローンは、金利相場が低いことが特徴です。車は大きな買い物のため、金利が1%下がるだけでも、支払総額は大きく変わってきます。
キャンペーンや口座利用者への特典などにより、金利が低く設定されているマイカーローンは魅力的です。ただし、他のローン会社と比較して審査が厳しい傾向にあります。
加えて、審査には時間がかかることが一般的です。そのことを踏まえた上で申し込みを検討しましょう。
ディーラーでの借り入れの特徴
大抵の自動車ディーラーでは、信販会社やクレジットカード会社と提携しているマイカーローンを用意しています。購入する車を担保にしたローンの仕組みゆえに、審査はさほど厳しくありません。
時間もさほどかからずに借り入れがしやすいというメリットがある一方、金利は金融機関よりは高い傾向にあります。タイミングが合えば、ディーラー・販売店が展開している低金利キャンペーンを利用できるため、小まめに情報をチェックしてみましょう。
その他での借り入れの特徴
金融機関やディーラー以外で車の購入資金を用意したい場合、消費者金融からの借り入れを検討する方もいるでしょう。消費者金融は一般的に審査が甘いとされていますが、貸金業法により、返済能力があるかどうかをしっかりとチェックされます。
消費者金融の審査は早く、即日融資が利用できるなどの特徴があります。ただし総量規制により、借入金額の総額が年収の3分の1以内となっているため、購入費用の全額を借りられない可能性がある点に注意しましょう。
また、利子が高くなる傾向があるので、車の購入において消費者金融のローンを利用するのはおすすめといえません。
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審査が甘いマイカーローンの傾向
申し込んだローンの審査が甘い場合、車を手に入れられる可能性が高まります。ただし、審査が甘いローンにはデメリットになる要素もあるので、傾向を把握しておくことが大切です。ここでは、審査が甘いとされるカーローンの特徴を解説します。
申し込むときの条件が合致しやすい
自身の年収に自信がない場合や、他社から借り入れがある場合など、審査に通るのか不安になる方もいるでしょう。また、どうしても車が必要な場合は、できるだけ審査が甘いローンに申し込みたくなるものです。
年齢や職業、年収、勤続年数など、各社の審査ではさまざまな項目をチェックします。審査が甘いカーローンは、審査項目によって条件を緩く設定している可能性があるので、多少不利な要素がある方でも通過する確率が高いでしょう。
支払総額が高くなりやすい
審査が甘いローンを利用する場合、デメリットについて把握しておくことが大切です。金融機関のマイカーローンは審査が厳しめですが、通ると低い金利で購入資金を借りられるでしょう。
一方で、審査が甘いローンは、基本的に金利が高くなりがちです。そのため、ローン完済時の支払総額が高くなりやすく、お得とはいえません。
長期で借りるほど金利として支払う額が増えるので、慎重に検討することが大切です。家計で大きな負担とならないためにも、利用したいローンの金利には注意しましょう。
マイカーローンの審査項目は厳しい場合と甘い場合で異なる?
マイカーローンは、申請したからといって誰でも無条件で審査に通るわけではありません。どのローン会社であっても、借入金額に応じた返済能力があるかどうかが判断されます。
ここでは、厳しい・甘いにかかわらず、ほとんどのローン審査で共通している審査項目について解説します。
過去の事故歴や照会件数
ここでいう「事故」とは、他のローンの支払いや携帯電話の月々の支払いが遅れてしまうこと、または破産などの経済的なトラブルのことを指します。
過去にどれだけ事故があったかを示したものが「事故歴」であり、基本的に過去5年分が個人信用情報機関で記録されます。
照会件数とは、金融機関がローンの申し込みに際して申込者の情報を個人信用情報機関に問い合わせした回数のことです。回数が多いと「お金がない人」「何回も申請している人」と判定され、審査に通りにくくなる傾向にあります。
他社での借入残高など
「他の会社で幾ら借りているのか」も調査対象のひとつです。「借り入れがひとつでもある場合は審査が通らない」と思われがちですが、ローン会社は、稼ぎや返済期間などを総合的に見て支払う能力があるのかを判定します。
無理のないローンを組んでいれば、審査に通る見込みがあります。しかし、他社での借入がない方が審査に通りやすい傾向にあることは変わりません。
そのため、中には審査に通りたいからと虚偽の申告をする人がいます。しかし、ローンの残高や件数は登録されているため、すぐに真実が分かってしまいます。
属性審査
属性とは、年齢や職業、勤務先や勤続年数などのことです。これらを基にローンを組んでもよいかどうか審査することを「属性審査」といいます。調べる事柄はローン会社によって異なりますが、稼ぎ面や家族構成、勤続年数についてです。
特に勤続年数に関しては、審査で重要視される傾向にあります。その理由は、勤続年数が長い方が退職の可能性が低く、今後も安定して稼ぎがあると判定できるためです。
何年以上という明確な基準は設けられていませんが、自動車ローンの場合は3年以上だとよいとされています。
マイカーローンの審査を受けるときの流れ
マイカーローンを申し込むにあたって、まず属性情報をはじめ所定の必要事項を記載して申し込みます。その後、どのような流れで審査が進むのでしょうか。
一般的なローン会社では、仮審査と本審査の2段階審査が採用されています。それぞれの流れについてご紹介しますので、事前に備えをしておきましょう。
仮審査を受ける
マイカーローンによっては、仮審査を実施している場合があります。仮審査は事前審査ともいわれ、年収や年齢、職業などの属性情報をもとに貸し付けてよい人物かどうかを判断するのが目的です。そして仮審査に通過すると、本審査に進めます。
仮審査はローン会社によって、インターネットでも申し込みを受け付けています。専用のフォームに属性情報を入力するだけなので、手軽に受けられる点がメリットです。ローン会社によっては、申し込んだ当日に結果が出ることもあります。
本審査を受ける
仮審査に通過した場合は、本審査が受けられます。そのまま融資を希望する場合は、本人確認書類や源泉徴収票など、所定の書類を用意して手続きを進めていきましょう。
本審査では信用情報機関に照会するなどして、さらに細かくチェックするので、仮審査よりも結果が出るまでに時間がかかる場合がほとんどです。
そこで返済能力に問題がないと判断されれば、購入資金の融資が受けられます。信頼できる人物ほど、低い金利で契約できるでしょう。
審査が甘いマイカーローンでも落ちる可能性があるケースとは?
審査に通らなかった人の多くには、ある共通点があります。審査に通りやすい人とそうでない人の特徴や置かれている状況を把握しておくことで、懸念点を改善することが可能です。
この項目では、審査に通らなかった人の多くに当てはまる共通点について紹介します。どのような共通点があるのか、自分の状況と照らし合わせながらチェックしてみましょう。
年収が低い
欲しい車が高級車で年収に見合っていない方や、ローンの組み方が現実的ではない場合は、審査に通らない可能性が高くなってしまいます。審査に通らなかった場合その事実が登録されるので、申し込み前に最低年収を確認しましょう。
ローン会社によっては低所得者にも対応していますが、毎月一定の額を返済できる経済状況かどうかが審査対象です。そのため、年収が低い方は審査に通る確率が低くなっています。
年収が低い場合は、現在置かれている自分の状況や、使用用途に合わせた車を選んでローンを組むようにしましょう。
勤続年数が短い(1年未満)
ローン会社はその人に支払いする力があるか、きちんと期日を守って返済を行ってくれるかを見ています。その判定材料として、勤続年数の長さも見られていることを把握しておきましょう。勤続年数が長いと「安定して稼ぎがある」と判定される傾向にあります。
しかし、勤続年数が1年未満と短い場合は「働く意思はあるのか」「収入はあるのか」など、経済状況に対して難色を示してしまうことがあるので注意が必要です。
本人または同居家族がブラックリストに載っている
いわゆるブラックリストとは、クレジットカードの返済が滞ってしまった方や、自己破産をしてしまった人の情報をリスト化したものです。
このような金融事故がある場合、ローン会社としては対象外の顧客となります。ブラックリストに載ってしまうと、基本的に5年~10年の間はローンの利用が制限されます。
自分自身がブラックリストに載ってしまうのはもちろん、家族がブラックリストに載っている場合は連帯保証人にすることが難しいでしょう。自身や家族がブラックリストに載っているかどうか気になる方は、信用情報機関に問い合わせて調べてみてください。
他社に多くのローンがある
返済力を調べる材料として「他社に借り入れがあるかどうか」も含まれています。本来支払われるはずのお金が他社の返済に当てられる可能性があると、新たに貸し付ける側としては返済能力が低いと判断するでしょう。
返済に期待が持てないほど多くの借り入れがある場合は、審査になかなか通りません。他社に多くの借り入れがあるという方は、新しく申請する前にできるだけ他社の借り入れを完済しておきましょう。
収入が安定していない
ローン審査に通らないという方は、安定した稼ぎがない場合が考えられます。アルバイターやフリーターは正社員と比較すると、固定給ではないので審査が厳しくなる傾向にあります。
そのため、ローンを組む前にまずは正社員として就職し、1年以上働いてからローンの申請を行うことがおすすめです。正社員の中でも、公務員は高く評価される傾向にあります。
マイカーローンの審査が厳しいと感じるときの対処法
自分の状況を考えると、ローンの審査に通過するのは厳しいと感じる場合があります。しかし、生活環境ゆえに車を購入しなければならない場合はどうすればよいのでしょうか。
主な対処法として、借入金額や購入したい車の選択を見直すなどがあります。審査のハードルを下げるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
借入金額を下げてハードルを低くする
マイカーローンの審査通過が厳しいケースの最大の理由は、借入金額に対する返済能力の低さです。現実的には返済できるとしても、信用情報の記録ゆえに信頼度が低いと判断される場合があります。
事前審査で厳しい結果が出た場合は、借入金額を減らしてみましょう。頭金の金額を増やしたり、グレードやオプションを見直したりすると総借入額を軽減できます。借入金額によっては、同じローン会社でも審査に通りやすくなるため、再度トライしてみましょう。
返済が必要なローンを減らしておく
他社で既にローンを組んでいたり、クレジットカードの残債があったりすると、返済能力が低いと判断されます。全ての収入の3割程度が返済総額の目安とされているので、他のローンの残債を減らすことが大切です。
もし完済が近いのであれば、まとめて繰上返済するのもひとつの方法です。ローンの審査に通りやすくなるでしょう。
頭金を用意する
車を購入する際に、ローンの審査の通過が厳しいと考える場合は、頭金を用意して借入額を減らすことも重要といえるでしょう。借入額が多いほど、審査では厳しく判断されるためです。また、頭金を用意して借入額が減ると、支払う利子の総額も軽減します。
仮に現在の乗っている車両があり、売却予定の場合は、そこで得た額を頭金にするとよいでしょう。
時間を置いて審査を受ける
安定した収入が見込めるかを審査ではチェックするため、勤続年数も重要です。勤続年数が1年にも満たないと、審査の通過は厳しくなるでしょう。もし今すぐ車が必要ないのであれば、勤続年数が1年以上になるまで待つことを推奨します。
また、債務整理などによって金融事故がある場合も、その記録が消えるまで時間を置く必要があるといえます。どの程度で事故の記録が消えるか、個人信用情報機関にて調べてみるとよいでしょう。
連帯保証人を立てて審査を受ける
年収が低い方や勤続年数が短い方など、不利な状況にある場合でも、連帯保証人を立てることで審査に通りやすくなるでしょう。審査の際に、連帯保証人が求められるケースもあります。
親族などの信頼関係が築けている方に、連帯保証人になれないか相談してみましょう。仮に連帯保証人を立てて融資を受けた場合、返済が滞ると連帯保証人に支払い義務が生じてしまうため、トラブルにならないためにも無理のないローンを組むことが大切です。
ローン審査が終わるまで転職や退職をしない
ローンの審査では支払いする力があるかどうかを見る過程で、勤続年数や勤務先も確認しています。一般的に勤続年数が長い方が安定して稼ぎがあり、支払い力があると判定されることが多い傾向です。
そのため、ローン審査が終わるまで転職や退職をしないようにしましょう。ローン審査が終わるまでに転職や退職をしてしまうと「ローンの返済期間中にまた職が変わってしまうのではないか」と判定され、審査に通らなくなってしまう可能性があります。
まとめ
車のような大きな金額の商品を購入する際に、まとまった現金をすぐに用意する必要がないローンの利用は大変便利です。ただし、マイカーローンを利用するには審査が行われます。
審査が甘いローンであれば、車を購入しやすくなりますが、金利が高くなる傾向にあるので注意しましょう。自分自身の経済状況を把握し、審査で不利になりそうな場合は、借入金額を減らすなどの対処法を検討してみてください。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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よくある質問
Q.カーローンの審査に通るためには何をする?
A.審査を通りやすくするための方法のひとつは、借入額をできるだけ減らすことです。カーローンでは年収と借入額のバランスを調査します。借入額が小さければ、返済できる可能性が高まるため、審査が通りやすくなります。
審査を通りやすくするためのもうひとつの方法は、審査前や審査中の転職を避けることです。カーローンでは安定した収入もチェックします。転職すると、安定した収入が得られにくいと判断される恐れがあるでしょう。
Q.カーローンの審査で確認されるポイントは?
A.カーローンの審査で確認されるポイントは年収、勤続年数、個人信用情報、返済負担率の4つです。
融資を受けるときには年収が重要です。年収が多ければ、審査に通りやすくなるでしょう。また、一般的に非正規よりも正規で雇用されている人のほうが審査を有利にできます。
返済負担率とは年収におけるローンの割合のことです。返済負担率が低ければ、返済に対する信用度が上がります。