自動車保険料は分割払い・一括払いが可能！メリットや注意点を解説！
自動車の保険料は意外と高く、加えて新車の購入費用などが重なると、家計に大きな負担がかかります。自動車保険の一括払いが厳しい場合は、分割払いにすることも可能です。
しかし、分割払いを選び後悔してしまわないために、それぞれの支払い方法についての違いを把握しておかなくてはいけません。
本記事では、自動車保険の分割払いを中心にメリットや注意点を解説します。さらに、一括払いを選ぶべきケースも合わせて紹介しているので、支払い方法で迷っている方は参考にしてください。
※目次※
・自動車保険料には、手数料の有無や決済方法の対応幅が異なる分割払いと一括払いがあり、自身の状況によって向き不向きがある
・自動車保険料の分割払いは、手数料を必要とするが一度にかかる費用を抑えられるので、家計の負担を軽減できる
・分割払いは、支払い総額が一括払いと比べて高くなり、未払い状態が続くと補償が適用されずに最悪の場合は契約解除になる
自動車保険料は分割払い・一括払いの支払い方法がある
普段から安心して運転を行うために必要不可欠なのが自動車保険です。基本的に新規や継続に関わらず、保険開始前に支払いを行わなければ、補償は受けられません。乗り換え契約で等級を引き継ぐ際は、等級が消えてしまう可能性があるので注意が必要です。
保険料の支払いは、年1回の一括払いで支払うことが基本となりますが、まとまった金額となるため、負担が大きく経済状態によっては支払いが負担に感じることもあるでしょう。
一括払いが難しい場合は、分割払いという方法もあります。分割払いは、年に1回まとめて支払う一括払いと違い、分割可能な回数に分けて月々で支払う方法です。保険会社によって分割の回数など条件が異なります。
自動車保険料を分割払いにするメリット
自動車保険料の支払い方法を自由に選択できるからといって、分割払いを選び後悔したくはありません。一括払いに利点があるように、分割払いにも選ばれる理由があります。
実際のところ自動車保険料の分割払いには、どのようなメリットがあるのでしょうか。分割払いの支払額や乗り換えを基準にメリットについて詳しく解説します。
1回あたりの支払い額の負担が少ない
分割払いは任意の回数に分けて保険料を支払うため、1回あたりの支払額を少なくできます。そのため、一括払いのような大きい金額を準備する必要はありません。
例えば、数万円の保険料を12分割して支払えば、月々の金額は数千円まで減らせます。このように、定期的な支払いへ変更することで、家計の負担を抑えることが可能です。
等級や年齢などの影響から保険料が高額になる可能性もあるため、一括の支払いが難しい場合は、少しでも保険料による家計の負担を抑えられる点は嬉しいメリットです。
解約や乗り換えがしやすい
分割払いの保険を途中で解約や乗り換えする場合、契約月までの金額を支払えば問題ありません。一括払いと違い、残り期間の保険料を支払わずに済むため、途中解約や保険の乗り換えを行いやすいです。
途中解約をした場合、解約日までの保険料を差し引いた解約返戻金が返還されます。しかし、支払い状況によっては、追加で保険料がかかる場合もあるので注意が必要です。
また、途中解約の等級は、保険を切り替えずに解約するとリセットされます。他社の保険に切り替える場合、等級の引き継ぎは可能です。自動車に乗り続ける際は、無保証期間を作らないようにしましょう。
自動車保険料を分割払いにする際の注意点
分割払いという支払い方法はメリットもありますが万能ではありません。一括払いと比べて異なる部分や条件があります。支払い方法を決める際は、それらも考慮して選ぶことが重要です。
そのため、自動車保険料の分割払いで注意しなければいけないポイントを把握する必要があります。この項目では知っておくべき注意点を3つ解説するので、参考にしてください。
支払い総額が一括払いよりも高い
分割払いを選んだ場合、月々の支払い額に分割手数料として5%が加算されます。例えば、合計10万円の保険料を分割で支払う場合、10万円を任意の回数に分けて支払うわけではありません。手数料5%分の5,000円を10万円に足した金額を分割して支払うことになります。
保険料を分割すれば、1回分の支払い額を少なくできますが、総額は一括払いに比べ割高です。トータルの保険料を抑えたい方や分割で支払う理由が無い方は、一括払いをおすすめします。
支払い方法の変更は、契約更新のタイミングで行うことが一般的です。どうしても急いで変更しなければいけない方は、保険期間通算特則を利用しましょう。
支払いが滞ると補償が適用されない
やむを得ない理由や支払いを忘れることで保険料が未払いの状態だと、補償は受けられません。とはいえ、仕方なく支払いが遅れてしまう場合もあるため、保険会社は猶予期間を設けています。
猶予期間は2回目の滞納まで猶予され、期間中に入金できれば補償を受けられる仕組みです。3回目からは、一時的に保険を失効します。そのまま未払い状態が続くと、強制的に解除されるため気を付けましょう。
強制解除になると補償が使えなくなるだけでなく、今までの等級が消失します。また、6等級以下は引き継がれるので、マイナス要素のある等級を消すことはできません。
申し込み方法が限られている場合がある
保険会社によって異なりますが、一括払いと比べて分割払いは、申し込み方法が限られている場合があります。主に自動車保険の申し込みは、代理店型とダイレクト型の2種類です。
代理店型は、自動車修理工場やカーディーラーなどで直接相談します。担当者とのやり取りを対面で行うため、契約完了までに時間や手間はかかりますが、支払い方法に合わせた案内が可能です。
一方、ダイレクト型と呼ばれるネットから手続きを行う方法は、店舗に足を運ぶ必要がなく24時間365日受付しています。しかし、分割払いで申し込む際はサイト上で完結できず、電話での相談が必要となる傾向があります。
自動車保険料を分割払いにする場合の方法は3つ
保険料を分割で支払う主な方法は、保険会社に対してクレジットカードで支払う方法と口座引き落としや銀行振込で支払う方法、クレジットカード会社に対して分割で支払う方法の3です。
それぞれの仕組みや特徴を理解して自身の状況に合わせた支払い方法を選択しましょう。無理な支払いは、保険料の滞納につながるので、慎重に選ぶことをおすすめします。
1.保険会社に対してクレジットカードで分割払いを行う
1つ目は、保険会社が分割した保険料をクレジットカードで支払う方法です。保険の契約時に決める分割回数に応じて都度クレジットカードを通して支払います。
他の決済方法と違いクレジットカードは、カード会社によるポイント還元を受けられるので、少しお得です。ただ、限度額を超えると支払えないため、保険料分の利用額を残しておかなくてはいけません。
保険会社によっては、分割払いがクレジットカード決済以外に対応していない場合や初回のみクレジットカード決済が必要な場合もあります。カードの利用額や条件を確認しておきましょう。
2.保険会社に対して口座引き落としや銀行振込で分割払いを行う
2つ目は、口座からの引き落としや銀行振込で分割払いを行う方法です。保険会社によっては、口座振替や銀行振込を通した分割払いに対応しています。
カード払いと違い、ポイント還元による恩恵を受けられませんが、決められた利用額がないです。そのため、口座のお金が空にならない限り滞納を心配する必要はありません。
カード払いと振込払いで分割手数料を分けている保険会社もあります。口座振替や銀行振込を利用する際は事前に確認しておくと良いでしょう。
3.クレジットカード会社に対して分割払いを行う
3つ目は、クレジットカード会社に対して分割払いを行う方法です。保険会社側はクレジットカードの一括払いで契約を行い、クレジットカード側では分割払いやリボ払いを選択します。
クレジットカードのポイント還元を受けながら、一度に負担する保険料の軽減が可能です。保険会社によっては、利用可能なカードの種類やカード決済自体に条件があります。
また、保険会社とカード会社で分割手数料が異なる場合もあるので、事前に確認しておくことがおすすめです。
分割払いで指定された決済方法が好ましくない場合の対処法
保険会社から指定された分割払いの決済方法が好ましくない場合は、一括払いの選択も視野に入れましょう。カード払い以外にも銀行振込やコンビニ払いなどのように、分割払いに比べて対応している決済方法の幅が広い傾向があり、一括払いにすれば分割手数料がかかりません。
また、決済の手軽さやポイント還元などのメリットから、どうしても分割払いを優先したいときは、他の保険会社を検討しましょう。カード払いや口座振替など、選べる決済方法が保険会社によって異なります。
自動車保険料の分割払いと一括払いならどちらを選ぶべき？
自身の年齢や経済状況などから選ぶべき保険の支払い方法は違います。補償の内容や割引に集中してしまい、支払い方法について疎かになると、最終的に損をしてしまうかもしれません。
では、自動車保険の支払いは、分割払いと一括払いどちらを選ぶべきなのでしょうか。各支払い方法が向いているケースと自身の状況を照らし合わせてご覧ください。
分割払いが向いているケース
分割払いが向いているケースは、一度にかかる保険料の支払額が大きく感じる場合です。例えば、複数の保険料を支払う時期が重なっているケースや、家族も運転するため保険料が高いケースなどが挙げられます。
複数の保険料をまとめて一括で支払うとなると、支払い時期の負担が大きくなり、生活費への圧迫も懸念されるでしょう。分割払いにすることで、支払いにかかる金額の分散ができます。また、月々分けて計画的に支払えるため、家計に組み込みやすく管理しやすくなるでしょう。
一括払いが向いているケース
一括払いが向いているケースは、とにかく自動車保険にかかる保険料を安く抑えたい場合です。分割手数料が発生しないので、合計金額を安くできます。
決済の手段が多く一度の支払いで済むため、払い忘れも起きにくいです。普段から一括払いを多く利用している方は、支払い方法を揃えることで家計の管理に組み込みやすくなります。
途中で解約する可能性がある際は、一括払いを避けましょう。返還保険料の計算方法が分割と違うため、総額が大きくなることが多いです。
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自動車保険の金額が決まる基準のひとつとして、車種ごとに異なる型式別料率クラスを参考に保険料を算出します。型式ごとの事故実績を保険料に反映させる仕組みなので、スポーツカーのような事故率の高い種類は、保険料の額が大きくなります。
算出の参考にするデータは、損害保険料率算出機構と各保険会社で使用している料率クラスで異なる場合があります。年に一度料率クラスの見直しが行われ、最新情報は損害保険料率算出機構のページから簡単に調べられるので、試してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
自動車保険の支払い方法は、分割と一括の2種類があります。支払い回数から手数料や対応している決済方法などが異なるため、ご自身の経済状態に適した方法を選ばなくてはなりません。
特に分割払いは、1回ごとの支払い額を減らすことができ、解約や乗り換えがしやすいです。しかし、手数料が発生し、決済方法や申し込み方法も限られています。
分割払いを選択する際は、ポイント還元を受けられるクレジットカード決済がおすすめです。保険料を安くしたい方は、分割にする理由がなければ、一括払いを選びましょう。
