【ホンダ フリード】グレードごとの違いやおすすめモデルを紹介
フリードは、ホンダを代表するコンパクトミニバンです。サポカーSベーシックに該当し、安全性能総合評価で最高評価のファイブスターを得ています。そんなフリードに魅力を感じ、購入を検討している方の中には、グレード選びに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではホンダ フリードのモデル・グレード構成について徹底解説します。なお、本記事では、現行モデル2代目フリードについて記述しています。
※目次※
・フリードは「フリード」「フリード+」「Modulo X」と福祉車両の4モデル展開
・グレード構成は「G」と「CROSSTAR」の2種類
・GとCROSSTARの装備面での違いはごくわずか
ホンダ フリードのモデル・グレード構成をチェックしよう
ホンダの人気コンパクトミニバンのフリードは、グレード構成の説明の前に、モデル構成から説明する必要があるでしょう。フリードのモデルラインアップは以下の4種類です。
・標準モデル
・フリード+(プラス)
・Modulo X(モデューロ エックス)
・福祉車両
また、それぞれにハイブリッド車と、純ガソリン車が設定されています。
ホンダ フリードのモデル別の特徴
標準モデルのフリードは、3列シート車で6人乗り仕様と7人乗り仕様が設定され、フリード+は、2列シートの5人乗り仕様のみという区分けとなっています。
フリード |
6人乗り |
2列目キャプテンシート(両側アームレスト付) |
7人乗り(G) |
2列目6:4分割タンブルシート(センターアームレスト付) |
|
フリード+ |
5人乗り |
2列目6:4分割可倒式シート(ダブルフォールダウン機構付) |
Modulo X(以下、モデューロXと表記)は、標準モデルのフリードをベースとした特別仕様車で、専用の内外装を施した上級スポーティーモデルの位置付けとなります。
ホンダが開発したホンダ純正の専用のカスタマイズパーツを量産工程で装着したホンダ車のカスタムブランドがモデューロXです。特別仕様車は発売後1年程度でラインアップから落とされる傾向にありますが、モデューロ Xは実質定番グレードのひとつとなっています。
なお、ホンダの公式HPでは「HYBRID Modulo X、Modulo Xはタイプ名称ではありません。」という断り文句が入っています。
ホンダ フリードのグレード別の特徴
グレード構成は、至ってシンプルで「G」と「CROSSTAR」の2種類のみとなり、ハイブリッド車にはグレード名称の頭に「HYBRID」が加わります。
Gは基本的な装備がそろうベースグレードです。CROSSTARは、コンパクト・ハッチバックのフィットにも設定されるクロスオーバーライクなエクステリアを施したモデルで、基本的な装備はGと同じです。
装備面だけで見るなら、フリードは実質モノグレード(1タイプ)と言えます。ただし、Gに比べるとより力強さがアピールされており、アウトドアなどのシーンにもぴったりの印象です。
駆動方式は、2WD(FF=前輪駆動)と4WDが設定されており、ハイブリッド車では6人乗り車のみに4WDが選べる(バッテリーの搭載位置の関係上)という構成です。なお、フリード CROSSTARはエンジンタイプにかかわらず2WD・4WD車ともに6人乗りのみの設定です。
フリードシリーズのモデル・グレード構成はマトリクス状になっているため、モデル・グレードを軸とした価格表を見たほうが分かりやすいかもしれません。
ホンダ フリードの福祉車両はニーズに応じた3タイプから選べる
福祉車両は、標準モデルフリードをベースにした「サイドリフトアップシート車」と「助手席リフトアップシート車」、フリード+をベースにした「車いす仕様車」がラインアップし、このうち、フリードのサイドリフトアップ仕様車とフリード+の車いす仕様車には、ハイブリッド車が設定(その他はガソリン車)されています。
ホンダ フリードの新車車両価格をグレード別にチェックしよう
フリードにはさまざまなモデルやグレードがラインアップされているため、何を選ぶべきか悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは、購入時に大きな決め手となる価格について紹介します。
標準モデル フリード
エンジン |
グレード名 |
駆動 方式 |
乗車 定員 |
車両価格 (税込) |
ハイブリッド |
HYBRID G |
FF |
6人乗り |
268万8,400円 |
FF |
7人乗り |
271万400円 |
||
4WD |
6人乗り |
285万3,400円 |
||
4WD |
7人乗り |
設定なし |
||
HYBRID CROSSTAR |
FF |
6人乗り |
295万7,900円 |
|
4WD |
6人乗り |
312万2,900円 |
||
ガソリン |
G |
FF |
6人乗り |
233万900円 |
7人乗り |
235万2,900円 |
|||
4WD |
6人乗り |
249万5,900円 |
||
7人乗り |
251万7,900円 |
|||
CROSSTAR |
FF |
6人乗り |
262万7,900円 |
|
4WD |
6人乗り |
279万2,900円 |
【フリード+】
エンジン |
グレード名 |
駆動 方式 |
乗車 定員 |
車両価格 (税込) |
ハイブリッド |
HYBRID G |
FF |
5人乗り |
271万400円 |
HYBRID G |
4WD |
5人乗り |
287万5,400円 |
|
HYBRID CROSSTAR |
FF |
5人乗り |
297万4,400円 |
|
HYBRID CROSSTAR |
4WD |
5人乗り |
313万9,400円 |
|
ガソリン |
G |
FF |
5人乗り |
242万4,400円 |
G |
4WD |
5人乗り |
258万9,400円 |
|
CROSSTAR |
FF |
5人乗り |
264万4,400円 |
|
CROSSTAR |
4WD |
5人乗り |
280万9,400円 |
【Modulo X】
エンジン |
グレード名 |
駆動 方式 |
乗車 定員 |
車両価格 (税込) |
ハイブリッド |
HYBRID Modulo X |
FF |
6人乗り |
331万1,000円 |
FF |
7人乗り |
333万3,000円 |
||
ガソリン |
Modulo X |
FF |
6人乗り |
300万5,200円 |
FF |
7人乗り |
302万7,200円 |
※福祉車両は本記事では割愛します。ホンダ フリード公式HPでご確認ください。
(参考:『ホンダ フリード(公式)』)
モデル・グレード間の価格差
前述の価格表から、トピックとなる価格差を箇条書きで示します。
【フリード】
・「G」グレードのガソリン車とハイブリッド車の価格差は一律35万7,500円
・「CROSSTAR」グレードのガソリン車とハイブリッド車の価格差は一律33万円
・6人乗りと7人乗りの価格差は、一律2万2,000円
・FF(2WD)と4WDの価格差は、一律16万5,000円
・ガソリン車における「G」と「CROSSTAR」の価格差は一律26万9,500円
・ハイブリッド車における「G」と「CROSSTAR」の価格差は一律29万7,000円
【フリード+】
・「G」グレードのガソリン車とハイブリッド車の価格差は一律28万6,000円
・「CROSSTAR」グレードのガソリン車とハイブリッド車の価格差は一律33万円
・FF(2WD)と4WDの価格差は、一律16万5,000円
・ガソリン車における「G」と「CROSSTAR」の価格差は一律22万円
・ハイブリッド車における「G」と「CROSSTAR」の価格差は一律26万4,000円
【Modulo X】
・6人乗りと7人乗りの価格差は、一律2万2,000円(標準モデルフリードと同じ)。
・ベース車両の標準モデルフリードとの価格差(6人乗りで比較)は、ハイブリッド車で62万2,600円、ガソリン車で一律67万4,300円。
フリードのグレード別装備「G」
ベーシックグレードに相当する「G」と「CROSSTAR」の両方に標準設定される主な装備は以下の通りです。
・先進予防安全・運転支援技術「Honda SENSING(ホンダセンシング)」
・運転席&助手席シートヒーター
・両側パワースライドドア
・FABTECT(はっ水・はつ油シート)※Modulo Xはなし
ホイールは、標準モデルフリードとフリード+が共通で、
・G:15インチスチールホイール(フルホイールキャップ付)
・HYBRID G:15インチスチールホイール(ハイブリッド車専用デザインフルホイールキャップ付)
が設定されています。
また、Gには「Sパッケージ」と呼ばれる、コンビシートの専用インテリア・15インチアルミホイール・本革巻ステアリングホイール・シートバックアッパーポケットがセットになったメーカーオプションが設定されています。
このパッケージでは、標準モデルフリード「G」に、LEDヘッドライト+LEDアクティブコーナリングライトが追加装備されます(他のグレードでは標準装備)。
なお、CROSSTARには標準装備となる「1列目シート i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム」は、Gではメーカーオプション設定となっています。
フリードのグレード別装備「CROSSTAR」
CROSSTARは「G」の装備に加えて、LEDフォグランプが標準装備となり、ホイールは、CROSSTAR専用の15インチアルミホイールが装着されます。その他の基本的な装備は、Gと同じです。
フリードのグレード別装備「Modulo X」
「Modulo X(モデューロ エックス)」は、標準モデルフリードの「G」「HYBRID G」をベースに以下の専用装備を施した特別仕様車です。
・専用フロントグリル/専用フロントエアロバンパー
・専用リアロアースカート
・専用サスペンション
・専用15インチアルミホイール
・専用LEDフォグライト/専用フロントビームライト
・プライムスムース×スエード調の専用ブラックコンビシート(Modulo Xロゴ入り)
・ディンプルレザー&スムースレザーの専用本革巻ステアリングホイール(ピアノブラック調)
・Modulo X アルミ製エンブレム付プレミアムタイプの専用フロアカーペットマット
・専用リアエンブレム
・9インチプレミアムインターナビ装着車に、専用のオープニング画面
おすすめのグレードは?
フリードシリーズは、実質的にグレードの区別がなく、ボディ形状と乗車定員、エンジンタイプで選ぶというモデル構成です。そのため、おすすめとなるグレードを特定することが難しいと言えます。
買う方の用途、カーライフスタイルを基準に選ぶと、おのずとグレードが特定されるでしょう。そこで紹介したいおすすめモデルは、各グレードに設定された特別仕様車の「BLACK STYLE(ブラック スタイル)」です。
フロントグリルガーニッシュとリアライセンスガーニッシュをブラッククロームメッキにし、マットグレーのフロントグリルやドアミラーなどのパーツの数々をブラック系でまとめ、コンビシートをはじめとした専用インテリアを施した1台です。
まとめ
フリードは、ホンダを代表するコンパクトミニバンで安全性能も高い評価を得ています。モデル・グレード構成やグレード別装備についてもお分かりいただけたでしょう。
おすすめは、特別仕様車の「BLACK STYLE(ブラック スタイル)」です。満足感の得られるコーディネートとなっているため、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
(参考:『ホンダ フリードの中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
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▼ライタープロフィール
田中宏亮
モーターサイクルジャーナリスト
ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジン VIRGIN-HARLEY.comの編集長を経験してジャーナリストとして独立、バイク関連ウェブメディアの運用や記事執筆を手がける。国内はもちろん、アメリカやヨーロッパでのメーカー主催のニューモデル試乗会にも参加。新車の試乗インプレッションのほか、カスタムやファッション、ツーリング等に関するコンテンツを手がける。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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