ジムニーの納期が遅いのはなぜ?ジムニー人気の理由を解説!
悪路での走破性の高さから、多くの人が利用しているクロスカントリーの「ジムニー」。通常では困難なオフロードでも、ジムニーなら踏み込んで行ける点が魅力です。山岳地帯や積雪地帯にお住みの方や、アウトドアが好きな方のなかには、ジムニーを購入したいと考えるでしょう。
しかし、現状として新車のジムニーは納期が遅れており、なぜ遅れているのか気になる方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、ジムニーの納期が遅い理由やジムニーの魅力、中古車で買う際の注意点についてご紹介します。
※目次※
・工場でのトラブルにより、新車ジムニーの納期は1年待ち。すぐ手に入れたいなら中古車の在庫をチェックしよう。
・ジムニーの魅力は走破力の高さと頑丈なボディ。新型のデザインは直線的でワイルドな雰囲気で、安全性能や実用性も大幅アップ。
・中古車の購入では錆や腐食に注意。試乗してエンジンや操作性などの車両状態を確認しよう。
ジムニーの納期が遅いのはなぜ?
2020年10月時点で、ジムニーの納期はおよそ1年待ちといわれています。すぐにでも手に入れたい方にとっては、なぜ納期が遅れているのか気になるところです。新型ジムニー の納期が遅れているのは、完成検査でのリコールや、新しい製造ラインの導入にともなうトラブルなどが関係しているでしょう。
ここでは、ジムニーの納期が遅い理由についてご紹介します。
納期は1年待ち
新型ジムニーとジムニーシエラは、2018年7月にフルモデルチェンジで販売されています。販売から2年以上経過していますが、ジムニーの人気は止まりません。2020年10月時点では、納期までおよそ1年待ちという状況です。
とくにジムニーシエラでは、ツートンカラーのタイプが人気で、つぎの納期までは1年以上かかるかもしれません。このように新車だと、手に入るまでに時間がかかってしまいます。新型ジムニーをできるだけ早く購入したい方は、中古車での購入がおすすめです。
工場でのトラブル
なぜジムニーの納期は1年以上かかるのか、それにはおもに3つの理由が考えられます。
まず、発注量の多さによる部品不足です。ジムニーは世界的な人気を誇る、悪路を難なく走り抜けるクロカン車です。そのため、発注量に対して製造量が間に合わず、慢性的な部品不足になっていることが考えられるでしょう。
つぎに、完成検査でのリコールです。2019年4月に、スズキが完成検査に関わるリコールについて、国土交通省に届け出を提出した旨が発表されました。この影響により、完成検査をさらに厳格に行う必要があるため、完成検査に時間がかかっている可能性があります。
最後に、工場でのライントラブルです。新型にフルモデルチェンジされたことにより、ジムニーの製造ラインは新しいものになっています。新しいラインでは、トラブルや不良が発生しやすいので、ライントラブルより納期が遅れているのかもしれません。
ジムニーの魅力を解説!
工場でのトラブルなどが原因で、新車ジムニーの市場では品薄状態が続いています。しかし1年以上待ってでも、ジムニーを購入したいドライバーは大勢います。たとえ納期が遅れているとしても、ジムニーには多くのドライバーを惹きつけてやまない、数多くの魅力があるといえるでしょう。
ここでは、大人気クロカンのジムニーの魅力についてご紹介します。
ジムニーとは
ジムニーがはじめて登場したのは、1970年です。リリースから約50年経ったいまもなお、多くのドライバーに愛される本格クロスカントリーです。いままでに細かな改良を何度も施しながら、強度や耐久性を重視するスタイルを、ひたむきに守っています。
オフロード界でジムニーはベース車として人気が高く、悪路での走破力の高さや耐久性能は世界でもトップクラスに位置しています。
【ジムニー(XC)の基本スペック】
エンジン |
水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ |
駆動方式 |
パートタイム4WD |
総排気量 |
0.658L |
燃費 |
WLTCモード:16.2km/L(MT)、13.2km/L(AT) |
全長×全幅×全高(mm) |
3,395×1,475×1,725 |
車両総重量 |
MT:1,030kg、AT:1,040kg |
最低地上高 |
205mm |
最高出力[kW(PS)/rpm] |
96(9.8)/6,000 |
最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] |
207(21.1)/4,800 |
新車価格相場 |
148.5万円~ |
中古車価格相場 |
89.9万円~ |
(価格相場は2020年12月時点)
パートタイム4WD
パートタイム4WDとは、路面状況に応じて2WDと4WDを任意に切り替えて走行できる駆動システムのことです。ジムニーの駆動方式には以下の3つです。
駆動方式 |
使用状況 |
2H(2WD) |
塗装路や市街地、高速道路などの通常走行 |
4H(4WD) |
雪道や荒地といった通常走行が困難な状況 |
4L(4WD) |
ぬかるんだ道や急登坂、急勾配、スタックからの脱出といった大きな駆動力が必要な状況 |
これらのモードは副変速機によって切り替え操作が行われ、2Hと4Hの切り替えは100km/h以下なら直進中でも行えます。ただし、4Lの切り替えは停止中のみです。
このパートタイム4WDの駆動システムにより、走行中に燃費性能の向上やタイトコーナーブレーキング現象の防止といったメリットに期待できます。
リジッドアクスル式サスペンション
3リンクリジッドアクスル式サスペンションは、ジムニーの伝統のひとつともいえるシステムです。一般的な乗用車では、左右の車輪を独立させてつなげる、独立懸架式サスペンションが採用されています。
しかしジムニーでは、左右の車輪を直接つなぐ、リジッドアクスル式サスペンションが採用されています。そのため、凹凸が激しい悪路でもしっかりと接地でき、安定した最低地上高を維持が可能です。また、リジッドアクスル式サスペンションには、過酷な使用環境でも耐えられるよう、頑丈な構造になっています。
日本で購入可能な車のなか、前後の車輪でリジッドアクスル式サスペンションが採用されているのは、ジムニーのみです。乗り心地では、ほかのフレーム構造よりも劣るかもしれません。しかし、悪路走破力を重視するジムニーにとって、最適なサスペンション形式といえるでしょう。
ラダーフレーム構造
ラダーフレーム構造とは、はしご状に設計されたフレームにサスペンションなどを取りつけ、そのうえに車体を設置するという、本格4WDの伝統となっている構造です。新型ジムニー の新しいラダーフレーム構造には、X(エックス)メンバーや、追加のクロスメンバーが取りつけられています。この構造により、ねじり剛性が従来の約1.5倍まで向上されました。
またラダーフレーム構造では、フレームとボディがわかれています。そのため、ボディに大きなダメージを受けても、フレームが無事なら継続して走行が可能です。最新性能が数多く登場しているいまもなお、耐久性と走破力を重視するジムニーには、伝統的なラダーフレーム構造が採用されています。
走破力の高さ
伝統的なリジッドアクスル式サスペンションとラダーフレーム構造によって、ジムニーは走破力の高さを守り続けています。最近では、燃費性能や安全性能を重要視する車種が多々登場しています。しかしジムニーが追い求めるのは、一貫して悪路での走破力です。
なぜ走破力にこだわるのかというと、山岳地帯や積雪地帯で使用するドライバーからの需要があるためです。過酷な環境で使用する人の目線で考えてみると、どのような悪路でも力強く走行できるジムニーに、大きな魅力的に感じるでしょう。
発売開始から約50年経ったいまでも、ジムニー が世界中の人から支持されているのは、ひたむきに走破力を追求してきたからかもしれません。
扱いやすいエンジン
新型ジムニーは最新のR06A型エンジンを搭載しており、ターボによる加給で高出力を発生させます。また、悪路走破を重視するジムニーのエンジンは、ギヤ比を低めです。ギヤ比が低いと、ひとつのギヤで出せる力は少なくなりますが、加速がしやすくなります。そのため、低回転域でのトルク落ちが抑えられており、扱いやすいエンジン構造に設定されていることが特徴です。
さらに、シンプルなエンジン構造により日常のメンテナンスがしやすく、車をいじるのが好きな方にピッタリです。ただし、ジムニーのエンジンには、アイドリング機能が搭載されていません。燃費性能に関してはあまり期待できず、ものたりないと感じる方もいるでしょう。
直線的でワイルドなデザイン
新型ジムニーでは、旧型にくらべて直線的でワイルドな外装デザインを取りいれています。直線的でごつごつとした雰囲気は、初代ジムニーを連想させ、硬派な印象と力強い走りをより際立たせています。
インパネ周辺のレイアウトやデザインは、水平基調です。視野の広さや、操作のしやすさに重きを置いている印象です。また高級感を演出するために、シートに光沢や艶を出す車種が多いなか、ジムニーのシートには光沢を抑える処理が施されています。走破性能を最優先に考えるジムニーだからこそのデザインといえるでしょう。
安全性能
新型ジムニーでは走破力を改良しているとともに、安全性能も大きく向上しています。横滑り防止装置の搭載にくわえて、スズキの先進予防安全性能である「スズキ セーフティ サポート」も追加されました。これにより、車線逸脱警報機能やふらつき警報機能といった技術が搭載され、ジムニーの安全性能がより高まっています。
また、歩行者や先行車と衝突する危険性がある際、自動で警報やブレーキを作動させる「デュアルセンサーブレーキサポート」も用意されています。
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ジムニーを中古車で買う際の注意点
新車のジムニーの納期が遅れているため、中古車で購入しようと考えている方もいらっしゃるかと思います。中古車なら在庫次第で、新車よりも早くジムニーを購入できるでしょう。しかし、購入するまえに注意するべきことを知っておかないと、後悔してしまうかもしれません。
ここでは、ジムニーを中古車で購入する際の注意点についてご紹介します。
錆に注意
ジムニーは、山岳地帯や積雪地帯に住む方が愛用する傾向にある車です。そのため、使用や整備による錆や腐食がひどくないかどうか、注意が必要でしょう。とくにトランク下部やフレームは、錆や腐食が発生しやすい部分です。
中古車を購入するときはボディの下をのぞいて、ひどい錆や腐食が発生していたり、残っていたりしていないかをチェックしましょう。
試乗して車の状態を確認する
新車、中古車を問わず購入するときは、できるだけ試乗して車の状態を確認することが大切です。エンジンの調子や乗り心地、操作性などは車に乗ってみてはじめてわかります。
たとえば、「エンジンから変な音はしていないか」「ハンドルの向きに対してまっすぐ直進するか」「ハンドルを切ったときの感覚は重くないか」「段差に乗りあげたときに車体から異常な音が出ないか」など、試乗のときにチェックするとよいでしょう。
また、ジムニーは林道や雪道といった悪路で使用されていた可能性が高いため、丈夫とはいえど前オーナーの使用状況によってはフレームが歪んでいるかもしれません。見た目ではわからない車両状態の異常は、このような試乗したときの違和感で気づけるでしょう。
まとめ
今回は大人気クロカンのジムニーについて、納期が遅れている理由や魅力などをご紹介しました。中古車での購入を検討されている方は注意が必要で、品質がよいものを購入するためには、販売業者選びが重要となるでしょう。
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