コペンにはどんな種類がある?ラインアップや歴代モデルをご紹介
ダイハツのコペンは、軽自動車では珍しい2シーターのオープンスポーツカーです。その珍しいパッケージやデザイン、そして本格的なスポーツモデルということで人気があります。
コペンは初代から数えると20年を超え、2代目自体も10年にわたって生産が続くロングセラーとなっています。なぜ高い人気を保ち続けているのか魅力を探りましょう。
※目次※
・現行型のコペンは4つのモデルをラインアップしている
・コペン専用の高剛性フレームを採用し安全性とスポーツ性が高い
・ネクステージでは豊富な在庫があり、中古車であればお得に現行型のコペンを購入可能
コペンにはどんな種類がある?
ダイハツの軽スポーツカーであるコペンは、実はさまざまなボディタイプを用意しています。現行型はコペンとしては2代目ですが、なんと4種類をラインアップしています。
コペンは、趣味性の強いモデルです。趣味のひとつとも言えるカーライフですが、コペンはそこからさらに踏み込んだ趣味性の強いモデルを用意しています。ここでは一体どんなモデルがあるのかを紹介します。
初代と2代目がある
コペンは、通算2代にわたる軽自動車規格のオープンスポーツカーです。初代が登場したのは2002年6月で、そこから2012年4月に登場した初代の最終モデルまで約10年間販売が継続しました。
搭載していたエンジンは、660ccの直列4気筒DOHCターボという本格的なスポーツ仕様です。全体的に丸みを帯びた欧州風のデザインも初代の特徴でした。初代コペンの生産終了から約2年後、2代目が発売となりました。現行型も登場から来年で10年になりますが、生産終了のアナウンスはないようです。
現行モデルは4種類ある
2014年に登場したコペンは、現在4つのモデルをそろえています。その内訳は「コペン・ローブ」「コペン・セロ」「コペン・エクスプレイ」「コペン・GRスポーツ」の4台です。
2台目の象徴となるデザインのモデル(ローブ)から、初代へのオマージュ(セロ)、SUV風のもの(エクスプレイ)、専用装備でスポーツ性能を高めたもの(GRスポーツ)と、幅広いコペン兄弟がそろっています。
現行コペンのモデルは4種類!
2014年にフルモデルチェンジを果たした2代目コペンは、現状4種類のモデルをラインアップしています。なお、ボディデザインは違いますが、基本骨格やパワートレインは共通です。各車の紹介に入る前に、基本的なスペックを紹介します。
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MT(5速) |
AT(CVT) |
ボディサイズ |
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,280mm |
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重量 |
850kg |
870kg |
エンジン |
658cc 直列3気筒DOHCインタークーラーターボ |
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馬力・トルク |
47kW(64ps)/6,400rpm・92Nm(9.4kgm)/3,200rpm |
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駆動方式 |
FF |
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燃費(WLTC) |
18.6km/L |
19.2km/L |
(2023年6月に発売している3BA-LA400K型より)
コペン セロ
現在も人気の高い初代コペンをオマージュしたデザインを取り入れたのがコペン・セロです。最も特徴的なのはフロントマスクで、丸目のヘッドライトやフォグランプ、それらの配置、さらに逆台形のグリルに至るまで初代のフロントデザインを忠実に再現しているのが特徴です。
セロは、2代目コペンの3番目に登場(2015年)したボディタイプとなります。初代に強い憧れを抱いていたファンにとって嬉しいボディタイプと言えるでしょう。
コペン ローブ
2014年に発売した2代目の顔と言えるのがコペン・ローブです。2代目のベーシックモデルと言っても良いでしょう。
全体的に丸みを帯びたデザインを採用していた初代とは変わり、2代目は直線的なデザインを採用していると言えます。ヘッドライトは直線かつ鋭角的で、フロントのホイールハウスから後部のトランクまで一直線に走るキャラクターラインも特徴的です。全体的にスポーティーなイメージを高めたのがローブと言えるでしょう。
コペン エクスプレイ
2014年のコペン・ローブと同時に発売したのがコペン・エクスプレイです。エクスプレイは、コペンにSUVのテイストを加味したモデルと言えます。
フェンダーとボンネットフード、トランクフードに、少々凹凸を強調したデザインを採用したことで、筋肉が隆起したかのようなタフネス性を表現しているのがエクスプレイのデザインの特徴となります。
また、ボディカラーはツートーンを設定していますが、その配色もより筋肉を強調するかのように工夫し、遠くからでも一目でわかるような個性を醸し出しています。
コペン GRスポーツ
コペンGRスポーツは、コペンのスポーツ性能を最も高めているモデルです。ボディデザインだけではなく、レカロ製のシートを装備したり、BBS製の鍛造ホイールを採用したりと、一流のアフターパーツブランドが手がけた専用パーツを採用しているのが特徴です。
ちなみにGRスポーツとは、トヨタの純正カスタム車両につく冠です。コペンGRスポーツは、ダイハツの親会社であるトヨタがチューニングを手がけた特別なスポーツモデルと言えます。トヨタの販売店で購入できるのも特徴のひとつと言えるでしょう。
コペンの特徴
現行コペンには4つのモデルがあることを紹介しましたが、そもそも2代目コペンというモデルはどのような特徴を備えたモデルになるのでしょうか。そして、なぜコペンは4つのモデルをラインアップできているのでしょうか。
疑問の先には、ダイハツがコペンのために開発した骨格に秘密があります。ここでは2代目コペンに共通した特徴と魅力を紹介します。
走りと燃費性能を兼ね備えている
「現行コペンのモデルは4種類!」の項にて、コペンの主要諸元を紹介しました。軽自動車規格の中で最高馬力を発生するターボエンジンを採用しているため、力強い走りを体感することができます。
一般的にスポーツカーと言えば、燃費が悪いイメージがあるでしょう。しかしコペンは、5速MTで18.6km/L(WLTCモード)という燃費値を公表しています。この値はスポーツカーとしては高燃費と言って良いでしょう。
もしもに備えた安全性能とボディ設計
オープンカーはルーフがないために、通常の車よりもボディ剛性が不利になりがちです。しかしコペンは専用の「D-Frame」という骨格を採用しています。ボディの側面を中心に下部などにも補強を加えることで、曲げ剛性やねじり剛性を高めています。
剛性が高いので、ハンドルを切った際の応答性も良くなり、前後左右にかかる荷重をしっかりとタイヤに伝えることができます。結果として車全体のスポーツ性が高まっていると言うことができます。
また、タイヤの空転やボディの横滑りを防ぐトラクションコントロールやスタビリティコントロール機能を標準装備しているので、走行中の安全・安心感も高いレベルにあると言えます。
コペンのために開発された骨格やホイール
「D-Frame」はコペン専用に開発された骨格で、オープンカーであるコペンの安全性を高めるものでもあります。実はコペンの外板は樹脂でできています。それはD-Frameが強固だからこそできているものであり、コペンに4種類のモデルがある要因でもあります。コペンは外板を着せ替えることで4つのモデルを展開できているのです。
また、コペンが採用しているホイールも専用品となります。GRスポーツが履いているBBS以外にも、ローブ、セロ、エクスプレイが履いているものは全て専用設計品です。そして全てのホイールが軽量かつ強靭な鍛造ホイールとなっています。
トランクに旅行かばんも積み込める
コペンの屋根はハードタイプで、オープン時には折りたたんだ状態でトランク内部に格納します(オープンにかかる一連の操作は自動)。しかしそんな状態でもトランクに荷物を積めるのがコペンの魅力のひとつです。
屋根を閉じている状態では、ゴルフバッグや旅行かばんを十分に詰めるスペースがあり、屋根を開いた状態(トランク内に屋根がある状態)では、ハンドバッグ程度の荷物を積むことができます。小さい軽のオープンカーですが、荷室を確保している点は大きな利点と言えるでしょう。
ネクステージでお買い得なコペンを探してみよう!
現行型のコペンの新車価格は188万8,700円から(2023年6月時点)と決して安価ではありません。しかし中古車であれば、それよりもリーズナブルにコペンを購入することができます。
ネクステージでは、初代・現行型と豊富に在庫をそろえており、品質も抜群です。コペンに乗る際は、ぜひネクステージでの中古車の購入も検討してみましょう。
コペンはカスタムもできる
ボディの着せ替えが可能なところもコペンの魅力です。コペンの中古車をエアロやマフラーでカスタムし、自分らしく個性的に表現することが可能です。
現行モデルだけではなく、初代コペンのカスタムパーツの販売も継続しています。特に旧型はエアロパーツのバリエーションが豊富です。デザインを重視して派手なスタイルに仕上げたり、スポーツカーらしい走行を叶えたいなら性能重視に仕上げたりなど、自分好みにカスタマイズできます。
また、少しだけ個性をアピールしたいという方は、LEDウインカーミラーなどの外装アクセサリーに注目すると良いでしょう。旧型は生産が終了しているので、中古車を探してみてください。
ネクステージはコペンの在庫が豊富!
ネクステージでは、全国にある200以上の店舗から車両探しが行えるので、中古のコペンにも出会いやすくなっています。中古車であれば、現行型でも新車価格よりも大幅に安くコペンを手に入れられる可能性があります。
なお、ネクステージでは故障リスクが高まることから修復ありの車両の取り扱いは一切ありませんので、安心してコペンの中古車を探すことが可能です。
PR品質にこだわったコペンの中古車
※価格は支払総額
まとめ
この手の車に魅力を感じる方にとって、オープンカーは一度乗ると病みつきになること間違いないでしょう。筆者もオープンカーを所有しており、普段は屋根に遮られている上方の視界が一気に開けると、気持ちがとても晴れやかになります。
オープンカーと言うと高級スポーツカーのようにも思えますが、それを普通の人でも手の届くパッケージにしたのがコペンと言えるのではないでしょうか。
隅々まで手の届くようなコンパクトなオープンスポーツカーで、維持費も抑えることができ、尚且つスポーティーな走行にも応えてくれるコペンに一度乗ったら降りられないかもしれません。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材のほかチューニングカーやレースの取材等も行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。