パジェロは長い歴史を持つ四輪駆動車!デビューから生産終了までの経緯を紹介
1982年に発売されたパジェロは、オフロードでの悪路走破性と乗用車に匹敵する運転感覚を持つSUVです。三菱の代表的な車種のひとつでもあり、生産終了した現在でも中古車市場で高い人気を誇っています。
SUVをお探しの方の中には、パジェロの特徴について詳しく知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、パジェロの魅力や基本スペックについて紹介します。ネクステージでの中古車販売価格もまとめましたので、中古車購入をご検討の際にぜひ参考にしてください。
<目次>
・パジェロは三菱が販売していたオフロードタイプのSUV。1982年から2019年まで生産していた人気車種
・パジェロの魅力のひとつは機能性とデザイン性を兼ね備えたエクステリアデザイン。高い走破性や優れた耐久性も特徴
・パジェロの中古車を購入するならネクステージがおすすめ。豊富な在庫の中からお気に入りの1台を見付けよう!
パジェロは40年以上の歴史を誇るSUV
三菱のSUVであるパジェロの国内販売が終了したのは2019年です。1982年のデビューから40年以上の歴史を誇り、優れたパフォーマンスで多くのユーザーを魅了してきました。
パジェロの人気は高く、パジェロミニやパジェロジュニアなどの派生モデルも生み出しています。ここでは、パジェロの概要や海外レースにおける活躍についてまとめました。
本格的な四輪駆動車として1982年5月にデビュー
パジェロがデビューした背景には、ジープの販売に関する制約と将来における四輪駆動車の需要増加が関係しています。
三菱では1953年以来、国内向けのジープを販売していました。安定した販売を続けていましたが、ライセンス契約により海外での販売には制限されていたのです。
世界的な四輪自動車の需要拡大を見込んでいた三菱では、1982年5月に独自のオフロード車であるパジェロの販売を開始しました。パジェロはジープの製造で培われた知識や技術が生かされており、発売当初から安定した売上を続けます。
ダカールラリーにおいて12回の優勝を記録
ダカールラリーは広大な砂漠や岩場の山岳地帯など、さまざまな地形や気象条件の中で競い合うレースです。世界一過酷なラリーとしても知られており、完走率は50%も満たないほどとなっています。
パジェロは、生産を開始した翌年の1983年に初めての出場を果たしました。改造範囲が限定されている市販車無改造クラスで1位、総合成績でも11位という成績を残しています。
1985年には総合優勝を遂げており、高い性能と優れた耐久性を世界にアピールしました。パジェロは2009年まで参戦しており、7連覇を含む12回の総合優勝を果たします。
パジェロの派生モデルも発売
三菱はミニ、ジュニア、イオというパジェロの派生モデルを販売していました。パジェロミニは1994年に発売されたオフロードタイプの軽自動車です。コンパクトなサイズにパジェロのデザインや技術が凝縮されました。
1995年に登場したパジェロジュニアは、パジェロミニをベースにしたSUVです。大型バンパーや樹脂製のオーバーフェンダーなどを搭載しており、SUVらしさを演出しています。
パジェロイオは1998年に発売された小型のSUVです。生産終了したパジェロジュニアの後継モデルとして発売されました。専用のシャシーやボディを使用しており、実用性が高めています。
▼こちらの記事もおすすめ
三菱パジェロミニは人気の軽SUV!ジムニーとの違いや購入時のポイントを解説
2019年8月にパジェロの生産を終了
2006年には4代目モデルを発売していたパジェロでしたが、アウトランダーやエアトレックの登場を機に販売台数が減り、2019年8月に国内向けの生産が終了しました。
海外向けのパジェロの生産や販売は継続しましたが、2021年には海外向けのパジェロの生産も終了します。
通常グレードに加えて定期的に特別仕様車を販売していたパジェロでしたが、2019年4月にはパジェロの生産終了を記念して「ファイナルエディション」が販売されました。
エクシードのディーゼルモデルをベースにしており、通常モデルよりも豪華な内装になっています。
▼こちらの記事もおすすめ
なぜパジェロは生産終了した?ファンから愛された歴代モデルを振り返ろう
パジェロのこれまでの歴史を振り返ろう
三菱は時代に合わせてパジェロに改良を加えてきました。2代目モデルでは走行性能の向上、3代目モデルでは新しいフレームの採用、4代目モデルでは安全機能の追加などの改良を実施しました。
ここでは、長い歴史に幕を下ろしたパジェロの足跡を振り返りましょう。歴代モデルの特徴や過去のモデルからの変更点について解説します。
1982年:初代モデルが誕生
初代モデルのラインアップは7つです。メタルトップとキャンバストップのボディタイプが設定されました。
ちなみに、パジェロという名前は、アルゼンチンのパタゴニア地方に生息する野生の猫が由来です。三菱では海外向けも生産していましたが、国内向けの製品と同じようにパジェロという車名を採用します。
1983年には2度の商品改良を実施しており、3月には5ナンバータイプのモデル、7月にはロングボディのパジェロを発売しました。
1991年:フルモデルチェンジを実施
2代目モデルを発売したのは1991年1月です。ボディバリエーションに変更が加えられ、メタルトップスタイルのリアシートがオープントップである「Jトップ」や、ラグジュアリー性が備わった「ミッドルーフ」を含む、4つのタイプが用意されます。
走行性能にも改良が施されており、世界初となるスーパーセレクト4WDが採用されました。
なお、1997年にはビッグマイナーチェンジを実施しており、可変バルブタイミングリフト機構が備わった世界初となる3.5LのV6エンジンのモデルが設定されます。
1999年:3代目モデルが登場
3代目モデルが発売されたのは1999年9月です。シャシーに改良が加えられており、フレーム式からビルトインフレーム式のモノコックボディになりました。フロントのスプリングがコイルに変わっており、走行時における快適性が向上しています。
パワートレインは、3.5Lのガソリンエンジンと3.2Lのディーゼルエンジンです。ボディタイプはショートボディとロングボディの2つで、それぞれに3つのグレードが設定されました。12月の一部改良では、新たに法人ユーザー向けのグレードを追加しています。
2006年:4代目モデルを発売
4代目モデルが発売されたのは2006年10月です。走破性や耐久性を高めており、ボディ接合部分の剛性向上やメッキ鋼板の採用などの改良が施されました。
安全性能にも力を入れており、デュアルステージ式のSRSエアバッグシステムを採用しています。衝撃に度合いに合わせた圧力の調整が可能になりました。カーテンエアバッグも備わっており、側方からの衝撃に対しても緩和します。
ボディタイプはショートボディとロングボディの2つです。エクステリアでは歴代のパジェロを継承したデザインが採用されました。
▼こちらの記事もおすすめ
三菱 パジェロの中古車選びのポイントは?派生3兄弟の中古車相場もチェック!
パジェロに備わった4つの特徴とは?
パジェロの最終モデルは、2006年に発売された4代目モデルです。ただし、それ以降も定期的にマイナーモデルチェンジや一部改良を実施しています。
最後のマイナーモデルチェンジは2018年10月に実施しており、最後のモデルとなる特別仕様車は2019年5月に発売されました。ここでは、パジェロの最終モデルの特徴を4つピックアップしました。
力強さを強調したデザイン
最終モデルのエクステリアデザインについても、歴代のパジェロと同様に力強さが意識されました。
直線を基調としており、フロントフェイスは車名の由来でもある山猫の目をモチーフにしています。
安全性や利便性も意識しており、サイドターンランプを搭載した大型のサイドミラーや後続車両からの視認性を高めたリアコンビランプなどを採用しました。
最終モデルのボディカラーは全6色です。なお、特別仕様車のファイナルエディションは、4色のカラーバリエーションとなっています。
過酷な環境にも対応できる走行性能
最終モデルではフロントにダブルウィッシュボーン、リヤにマルチリンク式ダブルウィッシュボーンのサスペンションを従来型から引き継ぎます。
ショックアブソーバー、スタビライザー、ゴムブッシュなどにも改良が施されており、コーナリング時でも暗転した走りを体感できます。フロントブレーキは17インチの大型ディスクブレーキです。剛性が高く、安定性に優れています。
最終モデルでは、スーパーセレクト4WDIIを全車に搭載しました。4つのモードが選べ、優れたハンドリングを体感できます。
快適な運転をサポートする安全性能
2012年以降のモデルからは、アクティブスタビリティ&トラクションコントロールとブレーキアシストが標準装備されました。
車輪ごとに適切なブレーキがかかるシステムのことで、減速時におけるスピンを抑制します。車輪が空転した際には、空転した車輪にブレーキをかけることで駆動力の維持が可能です。
衝突時に対する安全性にも優れており、効率よくエネルギーを吸収する構造が採用されています。なお、最終モデルでは、安全度評価の指標となるJNCAPの6つ星に相当する安全性能が備わっています。
環境にも配慮したパワートレイン
最終モデルのパワートレインは、3.0Lの6気筒SOHCガソリンエンジンと3.2Lの直列4気筒DOHCコモンレール式クリーンディーゼルエンジンの2つです。
スーパーエクシードとファイナルエディションはクリーンディーゼルエンジンのみ、GRとエクシードは両方のエンジンが設定されました。
クリーンディーゼルエンジンの魅力は加速性能と環境性能の両立です。排ガスを低減しながら、滑らかな走りを体感できます。
|
燃料消費率(JC08モード) |
3.0Lガソリンエンジン |
8.0km/L |
3.2Lクリーンディーゼルエンジン |
10.4km/L |
(参考:『パジェロ(三菱)の燃費情報』)
▼こちらの記事もおすすめ
パジェロの最終モデルのラインアップを確かめよう
2018年10月に発売された最終モデルのグレードは3つです。翌年の2019年4月に発売されたファイナルエディションでは、ひとつのグレードが設定されました。
基本スペックは同じですが、搭載している装備や機能は異なります。パジェロの購入を検討している方は、スペックによる違いを確かめておくとよいでしょう。ここでは、全4グレードの特徴についてご紹介します。
GR
GRは最終モデルのベーシックグレードです。他のグレードと比較した場合、必要最低限の装備と機能を搭載しています。
ただし、以前はメーカーオプションとして設定されていたヘッドライトウォッシャーや本革巻ステアリングホイールなどが標準装備になりました。
カラーバリエーションは、ブラックマイカとスターリングシルバーメタリック、ウォームホワイトパーツの3色となっています。
|
ガソリンエンジン |
クリーンディーゼルエンジン |
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,900mm×1,875mm×1,870mm |
4,900mm×1,875mm×1,870mm |
総排気量 |
2,972cc |
3,200cc |
最高出力 |
131kW |
140kW |
最大トルク |
261N・m |
441N・m |
エクシード
エクシードは最終モデルのスタンダードグレードです。GRと比較した場合、クルーズコントロールやウッドパネルなどが装備されています。
パッケージメーカーオプションとして、電動ロングサンルーフやルーフレールの搭載が可能になりました。
カラーバリエーションは6色です。メーカー標準カラーが4色、メーカーオプションが2色となっています。
|
ガソリンエンジン |
クリーンディーゼルエンジン |
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,900mm×1,875mm×1,870mm |
4,900mm×1,875mm×1,870mm |
総排気量 |
2,972cc |
3,200cc |
最高出力 |
131kW |
140kW |
最大トルク |
261N・m |
441N・m |
スーパーエクシード
スーパーエクシードは最終モデルの上級グレードです。他のグレードに比べると、装備や機能が充実しています。
安全装備ではサイドエアバッグが標準装備です。アメニティでは本革シートや運転席パワーシートなどが装備されています。ルーフレールや電動のロングサンルーフはオプション設定です。カラーバリエーションは、エクシードと同じように6色が設定されました。
|
クリーンディーゼルエンジン |
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,900mm×1,875mm×1,870mm |
総排気量 |
3,200cc |
最高出力 |
140kW |
最大トルク |
441N・m |
ファイナルエディジョン
ファイナルエディションは、人気オプションが標準搭載された特別モデルです。エクステリアではルーフレールや電動ロングサンルーフ、インテリアでは本革シートや運転席と助手席のパワーシートなどを搭載しています。
カラーバリエーションは4色です。ブラックマイカやスターリングシルバーメタリックなどに加えて、オプション設定のカラーが用意されています。
|
クリーンディーゼルエンジン |
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,900mm×1,875mm×1,870mm |
総排気量 |
3,200cc |
最高出力 |
140kW |
最大トルク |
441N・m |
パジェロはいくらで売買されている?
パジェロは生産終了しているため、中古車でのみで購入が可能です。中古車は新車とは異なり、車両ごとに価格が設定されます。
車両のコンディション、ボディカラー、走行距離、年式などは価格に影響を与えるでしょう。パジェロの購入を予定している方は、事前の価格チェックをおすすめします。ここでは、ネクステージでの中古車販売価格や買取相場についてまとめました。
パジェロの中古車販売価格
2023年7月時点におけるネクステージでの中古車販売価格は、69万9,000円~284万9,000円です。車両によって価格が変動しますが、パジェロなら100万円以下で購入できる可能性があります。
(参考:『パジェロ(三菱)の中古車一覧』)
モデル |
中古車販売価格 |
4代目モデル |
69万9,000円~284万9,000円 |
3代目モデル |
73万9,000円~109万9,000円 |
中古車の魅力のひとつは、過去の歴代モデルからも選べることです。一般的に年式の古い車両は安く販売される傾向にあります。ネクステージでは3代目モデルのパジェロも販売しており、予算や使用目的に合わせた車選びが可能です。
▼こちらの記事もおすすめ
三菱 パジェロの中古車選びのポイントは?派生3兄弟の中古車相場もチェック!
パジェロの買取相場
2023年7月時点におけるネクステージの買取相場は1万7,000円~540万円となっています。パジェロは販売終了した現在でも人気が高く、良好な状態の車両なら高価買取を期待できるでしょう。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取価格 |
ファイナルエディション |
2019年式 |
1万2,004km |
540万円 |
エクシード |
2019年式 |
5万210km |
331万3,000円 |
スーパーエクシード |
2019年式 |
1万3,822km |
405万3,000円 |
エクシード |
2016年式 |
4万5,345km |
295万5,000円 |
GR |
2016年式 |
3万1,909km |
289万1,000円 |
エクシード |
2013年式 |
13万5,499km |
145万5,000円 |
スーパーエクシード |
2012年式 |
8万248km |
231万円 |
パジェロの中古車を購入するならネクステージで決まり!
車は人生の中でも高い買い物のひとつです。中古車を購入する際にも、慎重な車選びをおすすめします。また、中古車購入時には販売店選びお重要です。
安心した中古車選びをしたい方は、全国に200以上の店舗を展開するネクステージがおすすめです。ネクステージでは車の品質管理を徹底しており、購入後の保証サービスも充実しています。
また、公式Webサイトでは全国の店舗に保管している在庫状況を簡単に確認できます。ここでは、ネクステージの2つのメリットについてまとめました。
全国の在庫からお好みの車種の取り寄せが可能
ネクステージは、人気のモデルから他社では取り扱いが少ないレアなモデルまで取りそろえています。
全国の店舗で保管している中古車の在庫台数は3万台です。人気のモデルについてはカラーバリエーションやグレード別に用意しています。
ネクステージでは他店舗からのお取り寄せが可能です。遠方に保管している在庫でも、近くの店舗でチェックできます。車両の状態を確かめた上で購入できるため、好みの1台が見つかりやすいのです。
各種保証で新しいカーライフをサポート
ネクステージでは独自の保証を用意しています。無料保証は国産車や輸入車が付帯の対象です。国産車については、年式や走行距離を問わず、3,000kmまたは3か月の保証期間を設定しています。
ネクステージではさまざまな特典を用意したサービスサポート、長く乗り続けたいお客様を対象にした10年保証などの有料保証を用意しました。
サービスサポートは、遠方にお住まいの方や通販で購入した方でも気軽に利用できる保証です。条件を満たしていれば、最寄りの工場で修理した場合でも保証が適用されます。
まとめ
パジェロは三菱が生産していた人気SUVです。ダカールラリーで好成績を収めるほどのポテンシャルが備わっています。2019年に国内向けの生産が終了しましたが、現在でも中古車市場では根強い人気を誇っているモデルです。
ネクステージではパジェロをはじめ、魅力的な中古車を多数取りそろえています。Webページではメーカー、グレード、年式などを絞り込んだ車両検索システムを用意しました。まずは、ネクステージのWebページをのぞいて、お気に入りの1台を見付けてください。