エンジンにもこだわった新旧N-BOXの特徴を解説!中古車相場も紹介
N-BOXは初代と現行モデル共にエンジンを新型とした、魅力的な軽自動車のひとつです。2022年度の新車販売台数でもトップを取るなど、人気を博しています。N-BOXに搭載されたエンジンの特徴や選び方について、知りたい方もいるでしょう。
この記事では、N-BOXに搭載された新旧エンジンの特徴や、車種としての魅力を解説します。NA(自然吸気)エンジンとターボエンジンの、どのモデルを選べば良いのかについても、参考になるでしょう。
※目次※
・初代N-BOXはホンダ初のスーパーハイトワゴンで、新開発のS07Aエンジンを搭載している
・2代目となる現行N-BOXにも、より燃費にこだわった新設計のエンジンが投入されている
・NAエンジンとターボエンジンで迷う場合は、ライフスタイルを考慮して選ぶことを推奨
「S07A」エンジンを搭載した初代N-BOXの特徴
初代N-BOXは2011年12月に販売されました。スーパーハイトワゴンの軽自動車として人気のあるタントの市場に投入された、Nシリーズ第一弾の軽自動車がN-BOXです。ここでは、初代N-BOXの特徴と、新開発された「S07A」エンジンの魅力を解説します。
ホンダ初のスーパーハイトワゴン
ホンダ初のスーパーハイトワゴンであるN-BOXには、革新的な技術が詰め込まれました。ホンダのミニバンの特徴であるセンタータンクレイアウトが採用され、低床かつ広い室内空間が魅力のひとつです。後部座席の座面をはね上げられる構造にするなど、積載のためのシートアレンジにもこだわっています。
エンジンルームを小さくし、室内空間を広げた点も特徴のひとつです。また、当時最新の製造技術を用いて軽量化を実現しつつ、ボディの強度を高めています。
エンジンはP型からS型へ
初代N-BOXには、従来のP型ではなく新開発されたS型エンジンが搭載されました。型式は「S07A」で、発売当初はNA(自然吸気)エンジンがN-BOXとN-BOX カスタムに設定され、ターボについてはN-BOX カスタムのみの設定です。
新型エンジンのS07Aの特徴は、F1などレースシーンの技術を取り入れつつ、VTCなどさまざまな機能が採用されている点です。NAについてはP型エンジンからパワーアップを実現するなど、走行性能を高めています。S07AエンジンのN-BOXのスペックは以下です。
エンジン型式 |
S07A(直列3気筒DOHC) |
総排気量 |
658cc |
内径×工程 |
64.0mm×68.2mm |
圧縮比 |
NA:11.8 ターボ:9.2 |
最高出力 |
NA:43kW ターボ:47kW |
最大トルク |
NA:65N・m ターボ:104N・m |
燃料消費率(JC08モード) |
21.4km/L~25.6km/L |
使用燃料 |
無縁レギュラーガソリン |
(2023年4月時点の情報です)
「S07B」エンジンを搭載した現行N-BOXの特徴
現行モデルのN-BOXは、先代に劣らず革新的な設計で発売されました。フルモデルチェンジしたタイミングは2017年9月です。どのような進化をしたのか気になる方もいるでしょう。ここでは、現行N-BOXの特徴と、再び新開発となったエンジンの魅力について解説します。
燃費性能を高めた新型エンジンを搭載
現行モデルには、さらに性能を高めたS07Bエンジンが採用されました。S07Aエンジンよりもさらにロングストローク化し、圧縮比を高めつつ熱効率を向上させています。また、ロングストローク化のデメリットを補うために、ホンダ独自の技術V-TECを軽自動車で初めて組み込んでいる点がポイントです。
このように新設計されたエンジンを搭載することで、さらに燃費性能を高めています。また、エンジンとボディをつなぐエンジンマウントを樹脂製にすることで、軽量化しつつ静粛性を向上させている点も現行N-BOXの魅力のひとつです。現行モデルのエンジンスペックは以下を参考にしてください。
エンジン型式 |
S07B(直列3気筒DOHC) |
総排気量 |
658cc |
内径×工程 |
60.0mm×77.6mm |
圧縮比 |
NA:12.0 ターボ:9.8 |
最高出力 |
NA:43kW ターボ:47kW |
最大トルク |
NA:65N・m ターボ:104N・m |
燃料消費率(JC08モード) |
23.0km/L~27.0km/L |
燃料消費率(WLTCモード) |
19.0km/L~21.2km/L |
使用燃料 |
無縁レギュラーガソリン |
(2023年4月時点の情報です)
大幅な軽量化を実現
現行N-BOXは、先代よりも大幅な軽量化を実現しています。エンジンだけでなくプラットフォームも一新しており、80kgほど軽量化しつつ安全性に影響するボディ剛性も高めている点が特徴的です。
エンジンの高効率化と車体の軽量化により、燃費性能をNAエンジンのFFモデルで比較すると、JC08モードにおいて1.4km/L向上しています。また乗り心地や走りの面においても改善していることから、N-BOXの魅力がより強化され、今日も売れ続けているといえるでしょう。
NAとターボエンジンどちらのN-BOXが最適?
NAエンジンのN-BOXか、もしくはターボ搭載モデルが良いのか、迷っている方もいるでしょう。どちらがおすすめかは、ライフスタイルによって変わります。割高なターボモデルを購入したとしても、ライフスタイルによっては性能を持て余すことになるでしょう。
ここでは、ライフスタイルに合わせたN-BOXの選び方について解説するので、ぜひ参考にしてください。
NAエンジンが向いているケース
大幅な軽量化を実現した現行モデルにおいても、N-BOXはスーパーハイトワゴンに分類される軽自動車であるため、車両重量があります。3人もしくは4人乗車するような場面が多い方や、荷物を積載することが多い方は、NAエンジンだとパワー不足に感じることもあるでしょう。
NAエンジンのN-BOXに向いているのは、1人か2人の乗車が多く、街乗りをメインとしているライフスタイルの方です。このようなケースであれば、高い燃費性能の恩恵を受けやすいため、維持費を抑えられるでしょう。
ターボエンジンが向いているケース
ターボエンジンが搭載されたN-BOXは、乗車人数や荷物が多い方や、高速道路や幹線道路を走ることが多い方におすすめです。高速道路などへの合流時に加速力を発揮するターボエンジンであれば、スムーズに流れに乗れます。また、上り坂でも背中を強く押してくれるため快適です。
一方で、信号待ちの多い街乗りでの使用がメインの場合は、加速力を楽しめる反面、燃費が悪化しがちです。維持費の増加につながりやすいので、十分に検討することをおすすめします。
魅力的なエンジンを搭載したN-BOXの中古車相場
先代においても、現行においても、ホンダが力を入れて開発したエンジンを搭載するN-BOXは魅力的な車種です。ただ、新車では予算オーバーで手が出せない方もいるでしょう。人気があるN-BOXは中古車市場でも多く出回っており、先代から現行まで選択肢が豊富なためおすすめです。また、中古車なら予算内の車両が見つかります。
ネクステージでは、2023年4月末時点で600台程度のN-BOXの在庫がありました。中古車相場は、24万9,000円~179万9,000円です。新車価格よりもリーズナブルな価格で手に入れられるでしょう。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
N-BOXと同じエンジンを搭載したNシリーズの特徴
N-BOXはエンジンが魅力のひとつですが、同じエンジンを搭載したモデルがいくつか発売されています。ホンダのNシリーズの購入を検討している場合は、N-BOXだけでなく、他のモデルもチェックしてみてください。ここでは、N-WGNやN-ONE、N-VANの特徴を中古車相場と共に紹介します。
N-WGN
N-WGNは、Nシリーズにおいて4番目に登場した車種で、2013年11月に登場しました。ワゴンRやムーヴと同じハイトワゴンに属し、N-BOXよりも軽量で高い燃費性能を持っています。また、N-BOXと同じくセンタータンクレイアウトを採用しているため、控えめなボディサイズながら室内の居住性の高さも魅力的です。
ネクステージにおけるN-WGNの中古車相場は、2023年4月時点で29万8,000円~125万9,000円です。N-BOXよりも比較的安価に手に入れられるでしょう。
(参考:『N-WGN(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
N-ONE
N-ONEは、個性的な見た目かつNシリーズで最もコンパクトな車種です。Nシリーズ第三弾となる車で、全高が低く低重心なためスポーティな走りが楽しめるでしょう。特に現行モデルのRSグレードには、6速のマニュアルトランスミッションが設定されている点が特徴的です。
N-ONEのネクステージにおける中古車相場は、2023年4月時点において19万9,000円~204万9,000円で、120台程度の在庫がありました。
(参考:『N-ONE(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
N-VAN
一般的に軽のバンタイプは、前席の下側にエンジンが配置されており後輪を駆動しています。一方でN-VANは、N-BOXなどと同様にFFレイアウトを採用している点が大きな特徴です。これにより、運転席からの乗り降りが楽で、頻繁に荷物を載せおろしする際の疲労を軽減しています。
画期的なレイアウトのN-VANの中古車相場は、ネクステージにおいて99万9,000円~109万9,000円です。
(2023年4月時点の情報です)
(参考:『N-VAN(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージはN-BOXの中古車が豊富
ネクステージの強みのひとつは、豊富な中古車の在庫です。常時3万台の在庫があり、Nシリーズにおいても豊富な台数を用意しています。
ここでは、ネクステージで中古車を購入するメリットをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
コンディションの良いN-BOXが見つかる
ネクステージの中古車は、品質にもこだわっているため、コンディションの良い車両が多くあります。N-BOXにおいても、NAエンジンやターボエンジンの中古車を簡単に見つけ出せるでしょう。
ネクステージのWebサイトでは、条件を設定して、豊富な中古車の中から候補を絞ることが可能です。いつでもご覧いただけますので、一度アクセスしてみてください。
PRN-BOXの最新在庫情報
2.5万km
2019(R1)
G・Lホンダセンシング
152.4 万円
5.2万km
2017(H29)
G特別仕様車ターボSSパッケージ
94.9 万円
2.9万km
2018(H30)
G・EXホンダセンシング
120.0 万円
6.0万km
2017(H29)
G・Lパッケージ
101.8 万円
3.0万km
2019(R1)
G・Lターボホンダセンシング
149.9 万円
12.9万km
2015(H27)
G特別仕様車SSパッケージ
55.9 万円
5.8万km
2017(H29)
G・Lパッケージ
95.9 万円
3.1万km
2013(H25)
G特別仕様車SSパッケージ
95.7 万円
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※価格は支払総額
無料保証付帯で有料保証のプランが選べる
ネクステージの中古車には、無料保証を付帯しています。無料保証の保証範囲は、国産車の場合、3か月または3,000kmです。エンジンだけでなくトランスミッションやステアリング機構などの重要パーツはもちろんのこと、ブレーキパッドなどの指定の消耗部品も保証内容に含まれます。
また、ロードサービスや、エンジンオイル交換が含まれる有料保証の「サービスサポート」も用意しています。このようなサービスを活用することで、もしもに備えた中古車選びが可能です。
まとめ
N-BOXのエンジンには、新旧共にさまざまな技術が採用されています。高い燃費性能と室内の広さがN-BOXの強みです。購入時に、NAエンジンかターボエンジンで迷った場合は、ライフスタイルと照らし合わせてみると良いでしょう。
新車販売台数がトップクラスのN-BOXは、中古車も豊富に出回っているため、購入時の選択肢としておすすめです。中古車を検討する場合は、お気軽にネクステージのWebサイトから検索してみてください。希望に沿う1台が見つかるかもしれません。
この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。